技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術

プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック成形品における残留ひずみの種類と発生メカニズム、成形法別の残留ひずみ発生原因と対策、アニール処理法と注意点について詳解いたします。

開催日

  • 2018年6月18日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質保証、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など

修得知識

  • 残留ひずみの発生原理・対策
  • 適切なアニール処理
  • トラブル防止のノウハウ
    • 光学的性能の低下
    • 割れ不良
    • 寸法不良など

プログラム

 残留ひずみは割れ、そり、光学性能低下などのトラブルを誘発する原因になるが、設計、成形上では対策の難しい課題の1つである。残留ひずみにもいろいろな種類があるので、それぞれの発生メカニズムをよく理解した上で対策を立てることが大切である。
 しかし、設計、成形対策だけでは残留ひずみの発生を防止できないことがあるので、アニール処理によって残留ひずみを低減する対策が取られている。アニール処理にもいろいろな方法があるので、使用樹脂や成形品によって適切な方法を選ぶ必要がある。
 本講では、残留ひずみの種類と発生メカニズム、成形法別の残留ひずみ発生原因と対策、アニール処理法と注意点などについて現場的観点から解説する。

  1. 第1部 残留ひずみの発生メカニズムと対策
    1. 残留ひずみの発生メカニズムは?
      1. 残留ひずみとは?
      2. 残留ひずみの種類
      3. 分子配向ひずみ
      4. 冷却ひずみ
      5. インサートひずみ
      6. 熱ひずみ
      7. 成形法と残留ひずみの種類
      8. 射出成形
      9. 押出成形
      10. ブロー成形
      11. 真空・加圧成形
    2. 残留ひずみの対策をどうすればよいか?
      1. 射出成形で発生する残留ひずみと対策
      2. 押出成形で発生する残留ひずみと対策
      3. ブロー成形で発生する残留ひずみと対策
      4. 真空・加圧成形で発生する残留ひずみと対策
    3. インサート成形における残留ひずみ対策はどうすればよいか?
      1. インサートひずみの発生原理
      2. 対策
    4. 二次加工における熱ひずみ対策はどうすすればよいか?
      1. 熱ひずみの発生原理
      2. 対策
    5. 残留ひずみトラブルを避ける材料選択の着眼点はなにか?
    6. 残留ひずみの検出にはどのような方法があるか
      1. 光弾性法
      2. 溶媒浸漬法
      3. 応力解放法
      4. 加熱収縮法
  2. 第2部 アニール処理技術
    1. アニール処理とは?
      1. 応力緩和
      2. アニール処理での残留ひずみ低減メカニズム
    2. アニール処理にはどんな方法があるか?
      1. 熱風加熱炉法
      2. オイルバス、ソルトバス、温水槽法
      3. 遠赤外線加熱法
    3. アニール処理条件は
      1. アニール温度と時間
      2. プラスチック別のアニール条件
    4. アニール処理するときの注意点はなにか?
      1. 変色
      2. アニール処理時のクラック
      3. 加熱収縮
      4. 脆化
    5. アニール処理で除去できない残留ひずみはあるか?
      1. 分子配向ひずみ
      2. 冷却ひずみ
      3. インサートひずみ
      4. 熱ひずみ
    6. アニール処理はどのようなときに必要か?
      1. 塗装、印刷、接着、湿式めっき
      2. 厚肉成形品 (丸棒、厚板)
      3. 寸法安定化
    7. アニール処理事例
      1. 透明光学部品、医療部品などのアニール処理
      2. 丸棒、厚板などのアニール処理
      3. スーパーエンプラ成形品のアニール処理
      4. 押出製品のオンラインアニール処理

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/24 金属粉末射出成形 (MIM) の基礎と製品設計のポイント・最新技術動向および金属3Dプリンタとの共進化 東京都 会場
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/6/28 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/2 ポリマー合成の自動化とプロセス分析 オンライン
2024/7/3 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/7/4 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構と その制御・対策 オンライン
2024/7/4 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/7/5 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2020/1/17 最新プラスチック加飾技術の動向と今後の展望
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)