技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

燃料電池電極触媒の基礎と活性、耐久性向上への考え方

電気化学の基礎から学ぶ

燃料電池電極触媒の基礎と活性、耐久性向上への考え方

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、燃料電池の基礎から電極触媒の活性・耐久性向上まで解説いたします。

開催日

  • 2018年5月23日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

 2016年3月に発表された「水素・燃料電池戦略ロードマップ改訂版」では、将来の水素社会実現に向けて、家庭用燃料電池や燃料電池自動車などの普及目標を明確化しました。例えば東京オリンピック開催の2020年までに、燃料電池自動車の普及台数を4万台程度と設定しており、今後ますます水素・燃料電池技術が注目を集めていくことは間違いありません。
 ところで燃料電池と聞くと、「水電解の逆反応」と一言で説明されることが多いと思いますが、実際に燃料電池ではどの様な反応が進行しているのか、電気化学の視点で説明することはなかなか難しいものです。燃料電池について今一度基本から振り返っておきたい方も多いのではないでしょうか。
 本セミナーでは、燃料電池の心臓部に使われる「電極触媒」に焦点を当て、電気化学の基礎から始まり、電極触媒の基礎そしてその活性と耐久性向上のために何が重要なのかを基本に立ち返って説明していきます。
 すでに燃料電池関連の業務に携わっていて今一度基本を振り返っておきたい方、これから関わる予定のため基礎を押さえておきたい方、今後の新規事業のために燃料電池の基本を身に着けておきたい方、などを対象に、技術系だけでなく非技術系の方にも受講をお勧めします。

  1. 電気化学の基礎
    1. エネルギーの変換
    2. 電気化学反応の基礎~水電解を例に
    3. 電気化学測定の基礎
    4. 電気化学反応を支配する因子
      1. 活性化エネルギー
      2. 触媒活性と分極曲線
      3. 電荷移動律速と物質移動律速
      4. Butler – Volmerの式とTafelの式
    5. 基本的な電気化学測定法
      1. サイクリックボルタンメトリー
      2. 回転ディスク電極法とKoutecky – Levichプロット
    6. 電気化学的手法以外の電極触媒評価法
    7. 電気化学に関する教科書
  2. 燃料電池電極触媒の基礎
    1. 燃料電池の概要
      1. 燃料電池の種類
      2. 燃料電池の発電原理
      3. 燃料電池の歴史
    2. 燃料電池の性能を支配する因子
      1. 各部材に求められる性能
      2. 起電力、分極、発電効率
      3. 電極触媒層の構造
    3. 電極触媒の活性
      1. 重量活性、比活性、Pt触媒比表面積
    4. 触媒のPt比表面積
      1. 測定法 (CV法とCOストリッピング法)
    5. 触媒の比活性
      1. Pt触媒とPt合金触媒
      2. 触媒の比活性
      3. 触媒の電子状態
    6. 触媒の重量活性の向上
      1. コアーシェル型触媒の基礎
    7. 触媒の耐久性
      1. Pt粒子の耐久性
      2. カーボン担体の耐久性
      3. 電池起動時の腐食問題
      4. 燃料欠乏時の腐食問題
      5. 触媒耐久性の評価法
    8. 電解質膜の劣化
      1. 過酸化水素の生成による劣化
      2. 回転リングディスク電極法による過酸化水素生成率の評価
      3. チャンネルフロー二重電極法による過酸化水素生成率の評価
    9. NEDOセル評価解析プロトコルについて
    10. 燃料電池普及に向けて
      1. 電極触媒の最近の研究開発動向
      2. Ptの資源量
      3. 今後の展望
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/7 工業触媒の基礎とスケールアップ技術および触媒劣化対策 オンライン
2024/5/16 CO2-メタネーションに関する開発動向と課題・今後の展望まで オンライン
2024/5/21 フローマイクロリアクターの流体制御と流路破断・閉塞対策 オンライン
2024/5/22 CO2-メタネーションに関する開発動向と課題・今後の展望まで オンライン
2024/5/24 金属有機構造体 (MOF) の基礎と機能性薄膜としての可能性 オンライン
2024/5/27 燃料電池・水電解の基本および最新技術動向 オンライン
2024/5/28 工業触媒の基礎知識 東京都 会場・オンライン
2024/5/31 リチウムイオン電池電極スラリーの分散、混練技術とその最適化 オンライン
2024/6/3 MOF/PCPを利用したCO2の分離・回収技術 オンライン
2024/6/6 ゼオライトの合成、構造解析とその応用技術 オンライン
2024/6/10 固体触媒の基礎と種類、特徴と技術動向 オンライン
2024/6/14 固体触媒の基礎と種類、特徴と技術動向 オンライン
2024/6/19 電気化学測定の基礎と実験データの解釈のポイント オンライン
2024/6/20 燃料電池、アンモニア、水素を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2024/6/27 全固体リチウム電池の高性能化に向けた界面制御技術とその評価 オンライン
2024/7/2 全固体リチウム電池の高性能化に向けた界面制御技術とその評価 オンライン
2024/8/29 金属有機構造体 (MOF) の特徴、合成・加工方法と今後の展開 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/3/10 メタンと二酸化炭素
2022/12/9 2023年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/7/15 2022年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2022/2/26 カーボンニュートラルを目指す最新の触媒技術
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/11/12 2022年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2021/7/16 2021年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2021/4/30 世界の燃料電池・水素産業 最新業界レポート
2021/4/20 触媒からみる炭素循環 (カーボンリサイクル) 技術 2021
2021/3/19 2021年版 モビリティ市場・技術の実態と将来展望
2020/11/30 触媒の劣化対策、長寿命化
2020/11/13 2021年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2020/5/22 2020年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2019/11/15 2020年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2019/4/19 2019年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/16 2019年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望