技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

判決事例を踏まえた医薬品特許の判断の動向と知財戦略

判決事例を踏まえた医薬品特許の判断の動向と知財戦略

~新規性・進歩性/明細書の記載要件と範囲/プロダクト・バイ・プロセス・クレーム/存続期間延長~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年4月24日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品に関連する研究開発担当者、事業開発担当者、知的財産担当者

修得知識

  • 特許審査の最近の傾向
  • 医薬発明の審査基準の動向
  • 医薬品分野の特許要件・記載要件に関する判決事例の最近の傾向
  • 医薬品特許の権利解釈に関する判決事例の最近の傾向
  • 特許権の存続期間の延長に関する判決事例の最近の傾向
  • 今後の特許戦略の構築に必要な知見

プログラム

 医薬品の特許戦略は、企業の経営戦略として重要な役割を担っており、とくに、特許権の取得と権利行使は、医薬品の収益力を大きく左右する重要な観点です。
 本講演では、医薬品分野の特許要件や権利解釈に関する最近の裁判例をご紹介し、実務上の留意点について解説します。講演者は、特許庁で20年間、医薬品分野を中心に特許審査・審判を担当しており、講演者の実務経験に基づく講演が行われる予定です。

  1. 最近の医薬品特許の動き
    1. 医薬品分野の特許出願の動向
    2. 医薬品分野の特許審査の傾向
    3. 医薬発明の審査基準の運用
  2. 医薬品分野の特許要件の判断に関する最近の傾向
    1. 新規性・進歩性に関する特許審査の傾向
    2. 新規性・進歩性について争われた最近の判決事例
      1. 発明の効果の主張が争われた事例
        • アレルギー性眼疾患事件:知財高裁2017年11月21日判決/2017年 (行ケ) 10003号
      2. 周知技術の考え方が争われた事例
        • 眼科用組成物事件:知財高裁2017年8月29日判決/2016年 (行ケ) 10162号
      3. 引用発明の組合せが争われた事例
        • 動脈硬化予防剤事件:知財高裁2014年9月10日判決/2013年 (行ケ) 10209号
        • 輸液製剤事件:知財高裁2014年7月16日判決/2013年 (行ケ) 10089号
      4. 用法・用量に関する医薬発明について争われた事件
        • ゾレドロネート事件:知財高裁2014年12月26日判決/2014年 (行ケ) 10045号
      5. 新規性喪失の例外について争われた事例
        • NK細胞活性化剤事件:知財高裁2017年11月30日判決/2016年 (行ケ) 10279号
  3. 医薬品分野の記載要件の判断に関する最近の傾向
    1. 明細書の記載要件に関する特許審査の傾向
    2. 明細書の記載要件について争われた最近の判決事例
      1. 医薬データの開示の程度が争われた事例
        • 脂質含有組成物事件:知財高裁2017年10月13日判決/2016年 (行ケ) 10216号
      2. 特許請求の範囲の用語の解釈が争われた事例 (添加シュウ酸と解離シュウ酸
        • オキサリプラチン事件:知財高裁2017年3月8日判決/2015 (行ケ) 10167号
      3. 特許請求の範囲の用語の明確性が争われた事例
        • 眼科用清涼組成物事件:知財高裁2017年1月18日判決/2016年 (行ケ) 第10005号
      4. 分割出願の適否について争われた事例
        • ピタバスタチンカルシウム事件:知財高裁2018年1月15日判決/2016年 (行ケ) 10278号
  4. 医薬品特許の権利侵害の判断に関する最近の重要判決
    1. 医薬品分野の均等侵害について争われた事例
      • マキサカルシトール事件:最高裁2017年3月24日判決/2016年 (受) 1242号
    2. 特許請求の範囲に記載された用語の解釈について争われた事例
      • オキサリプラチン事件1:知財高裁2016年12月8日判決/2016年 (ネ) 10031号
      • オキサリプラチン事件2:知財高裁2017年4月27日判決/2016年 (ネ) 10103号
    3. プロダクト・バイ・プロセス・クレームについて争われた事例
      • プラバスタチン事件:最高裁2015年6月5日判決/2012年 (受) 1204号、2658号
    4. 特許権の存続期間の延長について争われた事例
      • アバスチン事件:最高裁2015年11月17日判決/2014年 (行ヒ) 356号
    5. 存続期間が延長された特許権の効力について争われた事例
      • オキサリプラチン事件:知財高裁2017年1月20日判決 (2016年 (ネ) 10046号
  5. 今後の特許戦略の課題と方向性
    1. 最近の判決事例を踏まえた今後の特許戦略について
    2. 今後のLCM戦略について (研究開発とジェネリック
    3. AI関連技術 (人工知能) の影響について
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/18 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/18 造粒・打錠工程の基礎知識およびスケールアップ方法・トラブル対応 オンライン
2024/12/19 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2024/12/19 特許明細書、出願書類作成への生成AI/ChatGPTの活用 オンライン
2024/12/19 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2024/12/19 失敗成功事例から学ぶ原薬の各ステージでのスケールアップ製造のポイント オンライン
2024/12/19 ベンチマーキングの基本と実践法、研究開発テーマへの展開 東京都 会場・オンライン
2024/12/19 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 オンライン
2024/12/19 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2024/12/19 研究者・技術者のやる気を変える発明の具体的手法 オンライン
2024/12/20 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2024/12/20 共同研究・開発契約の実務とトラブル対応 オンライン
2024/12/20 特許出願・ノウハウ保護の選択基準と留意点 オンライン
2024/12/20 ソーシャルリスニングからの患者さんの声の事例紹介と活用のためのワークショップ体験 東京都 会場
2024/12/20 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン
2024/12/20 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/20 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/23 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2024/12/23 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2024/12/23 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/4/20 デジカメ主要8社の静止画信号処理技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/4/15 Intel 【米国特許版】 技術開発実態分析調査報告書
2012/4/10 電動アシスト自転車 技術開発実態分析調査報告書
2012/4/5 非鉄金属10社 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/30 火力発電 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/25 スマートグリッド 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/15 車載用電池 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/10 中堅電子部品12社 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/29 造船・重機6社 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/25 断熱材 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/25 フォトレジスト 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/30 省エネ住宅 技術開発実態分析調査報告書
2012/1/25 火災警報器 技術開発実態分析調査報告書
2012/1/25 炭素繊維大手3社 技術開発実態分析調査報告書