技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ゴム・プラスチックの劣化・破壊メカニズムと寿命予測および不具合対策

ゴム・プラスチックの劣化・破壊メカニズムと寿命予測および不具合対策

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ゴム・プラスチック等の高分子材料の劣化・破壊の原因と対策および寿命予測について詳解いたします。

開催日

  • 2018年4月17日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ゴム・プラスチック製品の技術者、開発者、管理者
  • 高分子材料、高分子材料の成形体、製品組立技術の実務に携わっている方
  • 機能性高分子材料の開発に携わる方、これから携わる方
  • ゴム・プラスチックの劣化・破壊で課題を抱えている方

プログラム

 ある日、カメラを保管している防湿庫の中を掃除していて、某社製フィルム一眼レフカメラの裏蓋のフックが破壊しているのを見つけた。これは購入してから5年も経過していないカメラで、常に防湿庫に保管していた。フックの破壊の様子を観察したところ、明らかに製品設計ミスと思われたが、メーカーに確認したところ、すでに品質保証期間を過ぎているので有償修理と告げられた。製品の使用において時間経過により材料が破壊する現象を劣化と呼ぶならば、この事例も「劣化」になる。但しこの事例では耐久性をア – レニウスプロットで予測できる現象ではない。本講座では、ア – レニウスプロットで寿命予測を行っている狭義の「劣化現象」だけではなく、時間経過で高分子材料が破壊する現象など幅広く基礎から解説し、製品設計で高分子材料の劣化をどのように考えたら良いのか説明する。
 材料メーカーだけでなく、川下に位置する成形メーカー技術者や最終製品の組立技術者が日々品質設計で困っている問題について取り組むときのヒントも得られるようプログラムに工夫している。また、高分子材料の基礎事項 (ツボ) についても説明し、専門外の技術者が聴講しても全体の理解が得られるように配慮している。

  1. 破壊の実例と信頼性設計
    1. 一眼レフフィルムカメラ裏蓋フック (樹脂製) の破壊
      1. 防湿庫に保管していたカメラが壊れていた。
      2. アーレニウスプロットで予測できない劣化
    2. ゴム製品の破壊
      1. 新製品の初期故障
      2. 寿命予測と対策
  2. 高分子材料の基礎
    1. 高分子材料のつぼ
      1. 紐の集合体でできる構造
      2. 高分子の分類
      3. 高分子の構造
      4. 高分子物性評価
    2. 高分子の硬さと脆さの関係
    3. 高分子の破壊機構
    4. 高分子の劣化機構
      1. 化学劣化
      2. 物理劣化
    5. 高分子材料のプロセシングの影響
      1. コンパウンディング
      2. 成形加工
      3. その他のプロセシング
  3. 高分子材料の破壊原因
    1. 高分子の高次構造
    2. 酸化劣化
    3. 熱劣化
    4. 光劣化
    5. 欠陥
    6. ケミカルアタック
  4. 材料の寿命予測について
    1. ワイブル統計
    2. アーレニウスプロット
    3. その他
  5. 対策
    1. 実際の製品使用条件と環境の調査
    2. 適切な製品試験法の選択
    3. タグチメソッドによるロバスト設計
    4. クレーム解析

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/12/5 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/6 金属破断面解析技術の基礎と解析事例 オンライン
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/6 知って得する統計的寿命予測法のあれこれ オンライン
2024/12/6 実践疲労強度設計 オンライン
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 金属疲労の基礎と疲労破壊の破面解析および対策 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン

関連する出版物