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慢性腎臓病における合併症の発症機序と新規治療薬開発

慢性腎臓病における合併症の発症機序と新規治療薬開発

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年10月10日(火) 11時00分 16時30分

プログラム

第1部. CKD、高血圧治療に求められる新しい観点

(2017年10月10日 11:00〜12:30)

 CKD、高血圧の発症機序に低出生体重の問題が注目されている。胎児期の生活環境により、糸球体数が減るなどの表現型の変化が生じ、それが生まれてからの環境により疾患が発生するという概念も提唱されている。これらを中心に解説したい。

  1. CKD 定義、分類、合併する病態
    1. 尿蛋白を含んだCKDの新しい分類の考え方
    2. シスタチンcの利点、欠点、応用
    3. 重要臓器に共通するStrain vessel
  2. 低出生体重児と疾患、DOHaD、母乳の利点
    1. 低出生体重とCKD、高血圧との関係
    2. 本邦で増加する低出生体重児、未熟児
    3. Developmental Origins of Health and Disease (DOHaD)
    4. 母乳の利点、ラクトフェリンなど
  3. 高血圧
    1. 食事療法 (減塩) の重要性
    2. 新しいターゲット、Rac – 1
  4. CKDMBD
    1. リン毒性
    2. ビタミンDの有用性
    3. CPP (calciprotein particle)
    4. RANK/RANKL系
    • 質疑応答

第2部. 簡便なモデル動物の作製法と臨床試験を見据えた評価法

(2017年10月10日 13:15〜14:45)

 腎臓病の中でも腎死に至る進行性糸球体硬化症の治療は、現在、腎移植、慢性人工透析に依存しているのが現状である。しかし移植ドナーの圧倒的な不足、透析医療による医療経済の圧迫から、腎症の進行を阻止する薬剤治療法の開発が望まれている。このセミナーでは腎不全に至る実験腎炎モデル、それを使用した各種治療薬投与の実際、そして進行程度、治療効果の指標となる検査項目についてまとめる。

  1. 実験動物 (ラット) を用いた進行性糸球体硬化症モデル
    1. 実験モデルの作製
    2. 惹起された進行性糸球体硬化症の臨床的、免疫・組織学的特徴
  2. 実験モデルを用いた各種治療の試み
    1. レニン・アンギオテンシン系薬剤の腎局所投与による進行阻害
    2. 腎局所の cyclooxygenase 依存性アラキドン酸代謝の修飾による腎症の進行
  3. 進行モデルの糸球体血行動態測定
    1. 共焦点レザー顕微鏡による実時間型生体内解析法
    2. 進行モデルの各種治療による糸球体血行動態
    • 質疑応答

第3部. 新規メカニズムをターゲットとした治療薬開発

(2017年10月10日 15:00〜16:30)

  • 慢性腎臓病の進行を抑制する新たな治療戦略
  • プロスタグランジンD2、CRTH2受容体を標的とした新たな薬剤開発
  • SGLT – 2の腎臓病に対する驚くべき作用

講師

  • 吉田 篤博
    名古屋市立大学 地域医療連携センター
    センター長
  • 追手 巍
    新潟医療福祉大学 医療技術学部 臨床技術学科
    学科長 教授
  • 佐野 元昭
    慶應義塾大学 医学部 循環器内科

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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