製薬業界は今後も堅調な成長が期待される製造業である。経済の浮沈に比較的影響を受けにくい業界でありながら、新薬創出と医療費削減への圧力、新しい技術の誕生という変化が訪れている。この状況下、中堅製薬会社は新しい戦略や大方針を模索せざるを得ない。
本講座では、中堅製薬会社特有の事情を新たな視点で考察し、その生存のための戦略と集中すべき研究テーマの方向性を議論する。
- 中堅製薬会社のおかれた現状
- 政策:新薬創出と医療費削減への圧力
- 社会:少子高齢化
- 技術:新技術・新潮流
- 従来型医薬品 低分子、抗体
- 新型の医薬品 核酸、細胞治療、遺伝子治療、その他
- 医療機器という代替治療法
- 製薬業界の機会
- 製薬業界の脅威
- 中堅製薬会社の弱み
- 中堅製薬会社の強み
- 中堅製薬会社のビジネスモデル8種
- 投資実績から読み解く製薬業界のビジネスモデル
- キャピタルゲインを主とする成長ビジネスモデル
- インカムゲインを主とする成長ビジネスモデル
- 海外の中堅製薬会社にみる中堅製薬会社のビジネスモデル
- 中堅製薬会社のはたしている役割
- ニッチの王としての中堅製薬会社:現状を維持するか
- 製造業としての中堅製薬会社:規模の経済に勝てるか
- 新薬メーカーとしての中堅製薬会社:新薬を創出できるか
- とるべき方向性とは
- 中堅製薬会社は成功した〇〇企業である
- スペシャリティファーマ:疾患領域
- スペシャリティファーマ:地域
- スペシャリティファーマ:モダリティ
- モデルとする企業、モデルとしないほうがいい企業
- 中堅製薬業のリスク配分とは
- 選択と集中
- 狙うべき創薬のターゲット
- 各種決断のタイミングとは
- 適応拡大という魔法
- まとめ
- 方向性との全体整合性のまとめ
- 中堅製薬会社は大手製薬会社と生存戦略が異なる
- 選択と集中によって、中堅は大手と共存できる
- 大手製薬会社は中堅製薬会社を必要としている
- 中堅製薬会社に求められる組織とは
- まとめ