技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリベンゾオキサジンの基礎・分子設計と耐熱性・強靭化・柔軟性の向上

ポリベンゾオキサジンの基礎・分子設計と耐熱性・強靭化・柔軟性の向上

~豊かな可能性と残された課題 / アロイ化・ハイブリッド・共重合そしてトピックス~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年8月9日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • ポリベンゾオキサジンに関連する技術者、研究者

修得知識

  • ポリベンゾオキサジンの基礎
  • ポリベンゾオキサジンの開発の現状
  • ポリベンゾオキサジンの可能性と課題

プログラム

 ポリベンゾオキサジンは、環状モノマーの開環重合で得られる新しいタイプのフェノール樹脂として注目されている。
 ポリベンゾオキサジンは、従来のフェノール樹脂の特性に加え、そのユニークな分子構造に起因し、優れた寸法安定性、低吸水性、低表面自由エネルギーなど多くの特徴を有する。また、多様な原料が入手できるため、分子設計の自由度が高い。同様に、ポリマーアロイ、共重合、有機 – 無機ハイブリッドなど、ポリベンゾオキサジンの変性の方法も多様であり、ガラス転移温度は容易に300℃を超え、強靭で柔軟なフィルムも作製できる。
 本講座では、ポリベンゾオキサジンの基礎から、耐熱性・強靭化・柔軟性の向上に向けた多様な分子設計・材料設計を紹介し、ポリベンゾオキサジンの豊かな可能性と残された課題について述べる。

  1. ポリベンゾオキサジン
    1. ポリベンゾオキサジンの歴史
    2. 環状モノマーの合成
    3. 環状モノマーの開環重合
    4. 硬化物の特徴
    5. 硬化物の用途
  2. 新規モノマーの分子設計
    1. 高分子の耐熱性 (物理的耐熱性と化学的耐熱性) 向上に向けた分子設計
    2. ポリベンゾオキサジンの耐熱性向上に向けた分子設計
      1. 分子構造の剛直化
      2. 架橋性官能基の導入
      3. 水素結合の強化
      4. 多官能基化
    3. 強靭化に向けた分子設計
  3. 高分子量ベンゾオキサジンの分子設計
    1. オキサジン環形成による高分子量化
    2. 高分子量ベンゾオキサジンからの硬化物の特徴
    3. オキサジン環含有モノマーの重合による高分子量化
  4. ポリマーアロイ
    1. ポリイミドとのアロイ化
    2. 液状ゴムとのアロイ化
    3. ポリウレタンとのアロイ化
  5. 有機 – 無機ハイブリッド
    1. 層状粘度鉱物とのナノコンポジット
    2. ゾル – ゲル法によるシリカとのハイブリッド
    3. ゾル – ゲル法によるシリコーンとのハイブリッド
    4. ポリシラザンとのハイブリッド
  6. 共重合
    1. エポキシ樹脂との共重合
    2. ビスマレイミドとの共重合
    3. 酸二無水物との共重合
  7. トピックス
    1. フィラー充填による高熱伝導性材料
    2. 天然資源の活用
  8. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 竹市 力
    豊橋技術科学大学 環境・生命工学系
    名誉教授 / シニア研究員

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/16 樹脂中へのフィラーの分散・配向制御とその応用 オンライン
2025/5/16 ゴム加硫系配合剤の基礎知識と調整のポイント オンライン
2025/5/16 DXとGXを支える次世代半導体実装用樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2025/5/16 固体の熱膨張の基礎から負熱膨張材料/複合化による熱膨張制御技術 オンライン
2025/5/19 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2025/5/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2025/5/20 高分子材料における難燃化技術と難燃性評価、難燃剤の配合設計・規制動向と実際技術 オンライン
2025/5/20 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2025/5/20 ビトリマー (結合交換性架橋樹脂) の基礎、分子設計と応用展開 オンライン
2025/5/20 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/21 エポキシ樹脂のフィルム化と接着性の付与技術とその応用 オンライン
2025/5/21 射出成形金型・樹脂製品設計の基礎および不良対策 オンライン
2025/5/21 プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策 オンライン
2025/5/21 3Dプリンタを用いたゲルの成形技術 オンライン
2025/5/22 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2025/5/22 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/5/23 ゴム加硫系配合剤の基礎知識と調整のポイント オンライン
2025/5/23 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン
2025/5/23 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2025/5/26 押出機内の樹脂挙動および溶融混練の基礎と最適化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発