技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーでは、がん悪液質について最新の基礎研究動向と、臨床現場で求められる今後の新薬像について詳解いたします。
(2017年4月5日 10:30〜12:30)
2016年12月、がん患者の生活の質 (QOL) 向上のための支持・緩和療法研究の重要性を謳った「改正がん対策基本法」が公布された。QOL向上のために重要なものががん悪液質の克服である。がん悪液質は患者のQOLを低下させるのみならず、抗がん剤などの効果も低下させる。
私たちはヒト胃がん細胞を用い、ヒト悪液質基準を満たす悪液質モデルラットを作製した。漢方薬六君子湯は、食思促進ペプチド、グレリンシグナルを増強することで体重減少、食思不振を起こしたラットの症状を改善した。その作用は六君子湯を構成する生薬、蒼朮に含まれるアトラクチロジンであることを見出した。現在このような基礎研究の結果を元にいくつかの臨床試験を計画し、実行中あるいは終了のものもある。
がん悪液質の予防・症状緩和にはよい薬物がないのが現状であるが、当研究で得られたエビデンス等を臨床へ橋渡しし、患者に役立つ薬物開発が行えればと願っている。
(2017年4月5日 13:30〜15:00)
がん悪液質は複合的な代謝障害症候群であり、発生機序も不明な点が多い。したがって、評価、治療も確立しておらず、がん治療を継続するうえで大きな障壁となっている。
実臨床でのがんの診断、治療経過を示し、悪液質が患者の治療経過にどのような影響を及ぼし、どのような問題点があるのか、実際の症例を提示し、期待される治療薬について検討していきたい。
(2017年4月5日 15:15〜16:45)
がん患者の多くは、病状の進行に伴い、食欲低下、体重減少、等の症状を来たし、脂肪組織や骨格筋の喪失を伴う悪液質と呼ばれる状態になる。悪液質の進行に伴い、がん患者の活動性や生活の質は低下し、予後に大きな影響を与える。近年の研究の進歩により、がんに対する治療薬は数多く開発されているものの、悪液質に対する有効な治療法はなく、その分子機構の解明、新規治療法の開発や臨床応用は急務である。
演者は、過去に肺がん悪液質患者の臨床データを集積し、全身性炎症を惹起させる因子であるIL – 6が、悪液質患者の血清中で上昇しているため、IL – 6の受容体抗体ががん悪液質の治療として有用である可能性を見出した。そこで、IL – 6を遺伝子導入したマウス肺がん細胞株を使用し、悪液質モデルマウスを作成した上で、マウスIL – 6受容体に対する抗体を投与し検討した。さらに、本基礎研究の結果を踏まえ、膠原病、等他領域の疾患で用いられる抗IL – 6受容体抗体tocilizumabが治療薬剤の候補になりえる可能性を見出し、研究を推進してきた。
本講義では、これらの研究成果を中心に、がん悪液質の分子機構の観点から臨床像をとらえ、どのような形での治療応用を試みているか、臨床現場での経験をふまえて概説する。
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