技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

慢性腎臓病・合併症の治療薬開発

慢性貧血・代謝性アシドーシス・高リン血症・CKD - MBDを踏まえた

慢性腎臓病・合併症の治療薬開発

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月28日(火) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部. 新たなCKDの発症・進展に関与する分子メカニズムに基づいた新たな創薬戦略

(2017年2月28日 10:30〜12:00)

 慢性腎臓病 (CKD) は新たな国民病といわれながらも、その認知度や治療満足度 (薬剤貢献度) は低い。
 CKD進行は他臓器の機能劣化 (心血管イベント) や生命予後不良の要因となることから新たな創薬戦略が注目されている。

  1. 国民病としての慢性腎臓病 (CKD)
    • CKDの治療・診断の現況とその問題点
  2. CKD発症
    1. 進展の分子メカニズム (up date)
    2. 加速する蛋白質恒常性の劣化
    3. 様々なストレスの惹起とそれらストレス適応応答の破綻
    4. 腎臓老化に与えるインパクト
    5. CKD進展要因としての尿毒素
    6. AKIからCKDへ (CKDのリスク因子としてのAKI)
  3. 腎臓病に対する新たな創薬戦略の展望
    1. 今後期待されるTranslational research (臨床試験)
    2. 新たなCKD診断
    3. 治療標的分子
    4. 日本初腎臓病治療薬の開発を目指して
    • 質疑応答

第2部. 慢性腎臓病治療の実際と求められる治療薬

(2017年2月28日 12:50〜14:10)

 慢性腎臓病 (Chronic Kedney Disease) は2002年に提唱され、本邦でも2006年にその概念が提唱され、10年が経過した。元々は糸球体ろ過量 (GFR) のみによるstage分類であったが、2012年にはそこに原疾患、尿蛋白を組み込んだ、CGA (Cause;原疾患、GFR、Albuminuria) 分類となり、従来の一次元から二次元で考える必要がでてきた。
 CKDに対する治療も、原疾患に対する治療以外に、合併症 (腎性貧血、代謝性アシドーシス、CKD – MBD) に対する治療、共通因子 (尿蛋白、血圧、低酸素など) に対する治療も注目されるようになった。
 特にCKDに伴う合併症に対しては従来よりかなり早期から治療介入が行われることが、その後の予後改善につながることが示されている。

  1. 慢性腎臓病 (CKD) の位置づけ
  2. 慢性腎臓病 (CKD) の診断
    • eGFRの求め方
    • 尿蛋白の意義
  3. 慢性腎臓病の合併症
    • 腎性貧血
    • 代謝性アシド – シス
    • CKDMBD
  4. 慢性腎臓病の治療
    • 原疾患への治療
    • 共通因子への治療
    • 合併症への治療
  5. 腎機能低下例への治療薬の注意

第3部. 慢性腎臓病の合併症における治療薬開発

(2017年2月28日 14:30〜16:00)

 企業における慢性腎臓病および透析合併症治療薬の探索研究、開発研究、営業支援研究、学術活動に加え、直近5年間に当院で実施した臨床研究や治験を通じて得られた知見を共有することで、腎領域での新規治療薬開発の一助となれば幸いです。

※ テキスト原稿、PPTの配布は致しません。代わりに関連する論文を配布いたします。

  1. 二次性副甲状腺機能亢進症
  1. 発症機序と病態 (Trade-off仮説とFGF23の関与)
  2. カルシウム受容体
  3. シナカルセト塩酸塩
  4. エテルカルセチド塩酸塩、エボカルセト
  5. 活性型ビタミンD製剤
  1. 高リン血症
    1. 病態
    2. 処方実態とピットホール
    3. 各種リン吸着薬の特性
  2. 腎性貧血
    1. ESAとバイオシミラー
    2. HIF安定化剤
  3. その他 (抗掻痒剤、静注鉄製剤 など)
  4. 質疑応答

講師

  • 稲城 玲子
    東京大学 大学院 医学系研究科 慢性腎臓病 (CKD) 病態生理学講座
    特任准教授
  • 吉田 篤博
    名古屋市立大学 地域医療連携センター
    センター長
  • 永野 伸郎
    医療法人社団日高会 腎臓病治療センター/日高学術研究センター 東京女子医科大学 東医療センター
    研究統括部長 / 治験事務局長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/2 抗がん剤の臨床開発実施の留意点とプロトコール作成のポイント オンライン
2025/4/4 洗浄バリデーションの基礎とQ&Aから見る注意点 オンライン
2025/4/4 分析試験方法の技術移転の手順、進め方と評価判定方法 オンライン
2025/4/4 希少疾患における事業性評価の考え方と注意すべきパラメーター オンライン
2025/4/4 医薬品ライセンス契約の実務とデューディリジェンスの考え方及び事業性評価 オンライン
2025/4/7 令和6・7年度薬価改定を踏まえた新薬の薬価交渉と薬価制度の知識収集法 オンライン
2025/4/7 細胞加工製品及び遺伝子治療用製品の輸送方法の開発、安定性試験 オンライン
2025/4/8 点鼻・経鼻製剤の現状と展望 (全3コース) オンライン
2025/4/8 点鼻・経鼻製剤の現状と展望 (基礎と応用 / 製剤設計と開発) オンライン
2025/4/8 標準品・標準物質における品質規格の設定方法と試験検査室の管理 オンライン
2025/4/9 医薬品におけるサンプリングの基礎知識と全梱同一性確認への対応 オンライン
2025/4/9 医薬品等に関連する有害事象の収集・評価と集積検討 / 必要に応じての安全対策実施 オンライン
2025/4/9 アメリカにおける体外診断薬の事業戦略策定と参入のポイント オンライン
2025/4/9 開発初期段階の事業性評価・売上予測/ケーススタディ オンライン
2025/4/9 薬物動態の基礎と活用 オンライン
2025/4/9 市場分析により導き出す医薬品開発におけるアンメットメディカルニーズ開発戦略と評価法 オンライン
2025/4/10 国際共同治験におけるグローバル開発に求められるプロジェクトマネジメントと国内治験との相違 オンライン
2025/4/10 ICH M7におけるニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) の当局対応・規制動向をふまえた評価・許容値設定と分析の留意点 オンライン
2025/4/10 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者における特有の製造・品質管理の要求事項と監査 (書面・実地) ポイント・事例 オンライン
2025/4/10 クラウドの基礎とGXPクラウド利用時のCSVアプローチやデータインテグリティ対応・留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)