技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ビスマレイミド系高耐熱樹脂の設計、物性評価と靱性向上技術

ビスマレイミド系高耐熱樹脂の設計、物性評価と靱性向上技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年10月25日(火) 12時30分16時45分

修得知識

  • パワーデバイス、自動車への適用に向けた、新しい高耐熱樹脂の開発手法
  • 「耐熱性」と「靱性」を両立するための配合、設計手法

プログラム

第1部 ビスマレイミドを用いた耐熱性樹脂の設計と物性評価

(2016年10月25日 12:30〜15:30)

 スマホやエレクトロニクス化が進む自動車を対象とするマイクロエレクトロニクス及びパワーエレクトロニクスの実装分野で、耐熱性、寸法安定性、電気的特性に特徴を有するビスマレイミド樹脂が注目されている。
 ビスマレイミドの反応と基礎的な内容について説明した後、硬化反応と硬化物の機械的、熱的、電気的評価と特性について触れる。
 最後に、熱的特性の優れたビスマレイミド樹脂の応用展開について最新動向と事例を紹介する。

  1. ビスマレイミド樹脂の概要
    (アミノビスマレイミド、アリル変性ビスマレイミド)
    1. ビスマレイミド樹脂の反応と一般特性
    2. ビスマレイミド樹脂の合成
    3. ビスマレイミド樹脂の種類と硬化反応
  2. ビスマレイミド樹脂硬化物の物性
    1. 熱的な特性 (化学的耐熱性と物理的耐熱性)
    2. 機械的特性の評価と性能
    3. 電気的特性 (低誘電特性へのアプローチ)
  3. エポキシ変性アミノビスマレイミド樹脂
    1. 汎用溶媒への可溶化と低温硬化
    2. 樹脂の硬化反応と硬化物物性
    3. 低誘電特性と高寸法安定性
    4. 多層プリント配線板への応用
  4. ベンゾオキサジン変性ビスマレイミド樹脂
    1. モデル反応による硬化機構の検討
    2. ベンゾオキサジン樹脂の特徴と変性による効果
    3. 配合組成の最適化と硬化物物性
    4. 半導体封止材への応用例
  5. フェノール変性ビスマレイミド樹脂
    1. フェノール樹脂変性ビスマレイミド樹脂
    2. アリルフェノール樹脂変性ビスマレイミド樹脂
  6. シアネートエステル、ベンゾオキサジンとの三元共重合
  7. パワーモジュール実装材料としての応用展開
    1. SiCパワーデバイスモジュールに要求される性能
    2. ビスマレイミド応用樹脂の適用可能性
  8. まとめ
    • 質疑応答

第2部 マレイミド系高耐熱性樹脂の靱性向上のための材料設計

(2016年10月25日 15:45〜16:45)

 低炭素社会実現のためにパワーエレクトロニクス機器の省エネ化が進められるなかで、電子部品が高温で長時間暴露される機会が増えています。それに伴い、デバイス実装材料である半導体封止材料やプリント配線板用ベース樹脂には、現在使用されているエポキシ樹脂では実現できない高耐熱性が要求されています。高耐熱性に優れたマレイミド樹脂は、これらの要求性能に適した材料ですが、実装材料に要求される靱性に劣ることが欠点です。
 本講演では、マレイミド樹脂の靱性を向上させるための材料設計とその応用について紹介します。

  1. 耐熱性と靱性を両立するための材料設計
    1. 熱硬化性樹脂の耐熱性向上のための手法
    2. マレイミド化合物の配合割合が物性に与える影響
    3. マレイミド化合物の構造が物性に与える影響
    4. 熱硬化性樹脂の靱性向上のための方法
  2. ポリチオールを用いたマレイミド樹脂の強靭性化
    1. 長鎖脂肪族ユニットを持つポリチオール
    2. FTIRによる硬化挙動解析
    3. 開発樹脂の物性
  3. ポリロタキサンを用いたマレイミド樹脂の強靭性化
    1. ポリロタキサンとは
    2. 開発樹脂の物性
    3. 開発樹脂の相構造
    • 質疑応答

講師

  • 高橋 昭雄
    横浜国立大学 大学院 工学研究院
    産学官連携研究員
  • 大塚 恵子
    地方独立行政法人 大阪市立工業研究所 有機材料研究部
    研究主幹

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 42,500円 (税別) / 45,900円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 42,500円(税別) / 45,900円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 85,000円(税別) / 91,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 127,500円(税別) / 137,700円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/6 光硬化に用いられる光重合開始剤とその助剤の種類、選び方、使い方、暗所・深部・厚膜硬化、速硬化への対応 オンライン
2025/8/6 マイクロ・ナノプラスチックの体内侵入に脅かされる人類とその活路 オンライン
2025/8/6 プラスチックスのリサイクルやバイオマス利用などの環境対策の現状と技術動向、今後の展望 オンライン
2025/8/6 ポリウレタンの基礎知識と応用技術および高機能化 オンライン
2025/8/7 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/7 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/8/7 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/8/7 プラスチック・ゴム成形におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止対策 オンライン
2025/8/7 ポリウレタンの基礎知識と応用技術および高機能化 オンライン
2025/8/8 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/8 プラスチック・ゴム成形におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止対策 オンライン
2025/8/8 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/8/18 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/19 樹脂・プラスチックにおける「低塩素化」、「ハロゲンフリー」に関する材料設計、各種分析・解析、その応用 オンライン
2025/8/19 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2025/8/19 プラスチック強度設計の進め方 オンライン
2025/8/20 高分子架橋反応メカニズムと架橋密度測定 オンライン
2025/8/20 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2025/8/21 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 東京都 会場・オンライン
2025/8/21 押出機内の樹脂挙動および混練の基礎と最適化 オンライン

関連する出版物