技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

iPS細胞を用いた医薬品評価試験の実際

iPS細胞を用いた医薬品評価試験の実際

~毒性試験・薬物動態試験・吸収代謝試験・薬効評価試験への活用の為に~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年9月30日(金) 10時30分 16時50分

プログラム

第1部. ヒトiPS細胞を用いた医薬品の心毒性評価

(2016年9月30日 10:30〜12:00)

 健常人由来のヒトiPS細胞から分化させた心筋細胞を用いて、非臨床段階で薬剤安全性を予測する評価法の開発が世界中で活発化している。
 我が国でもJiCSAという産官民のコンソーシアムが組まれ、従来の評価法にiPS細胞由来心筋細胞を用いた評価系を組み合わせることで、リスクの予測性の向上を目指している。
 講演では、心毒性のうち、心室分極遅延 (QT間隔延長) を原因とする安全性評価と収縮障害の評価について述べたい。

  1. 薬剤を起因とする催不整脈リスクの評価
    1. ヒトiPS細胞由来心筋細胞の電気的性質
    2. MEA測定を用いた催不整脈リスクの予測
    3. 薬理作用評価の問題点
    4. QT延長毒性との関連
    5. インシリコモデルによる催不整脈リスクの予測
  2. 薬剤を起因とする収縮障害リスクの評価
    1. ヒトiPS細胞由来心筋細胞の収縮機能
    2. 収縮機能測定法の開発
    3. 慢性毒性の評価系の開発
    4. 抗がん剤の心毒性評価
  3. 総括 ・今後の展望
    • 質疑応答

第2部. ヒトiPS細胞から分化誘導した肝細胞・小腸上皮細胞を用いた薬剤評価

(2016年9月30日 12:50〜15:00)

 ヒトiPS細胞から分化誘導した肝細胞や小腸上皮細胞は、毒性試験や薬物動態試験、薬効評価試験、吸収代謝試験等の創薬研究のための新規細胞ソースとして期待されている。
 本講演では、創薬研究への応用を目指したヒトiPS細胞由来肝細胞および小腸上皮細胞の作製技術の最新知見と課題、可能性について紹介する。

  1. ヒトiPS細胞の医療応用への可能性
  2. ヒト肝細胞を用いた毒性評価の現状と問題点
  3. ヒトiPS細胞から肝細胞への分化誘導
  4. 機能遺伝子の導入による効率の良い肝細胞への分化誘導
  5. 三次元培養技術を利用したヒトiPS細胞由来肝細胞の成熟化
  6. ヒトiPS細胞由来分化誘導肝細胞を用いた毒性評価系への応用
  7. ヒト初代培養肝細胞由来iPS細胞の作製と肝細胞への分化誘導、およびその評価
  8. ヒトiPS細胞由来分化誘導肝細胞を用いたCYP2D6による毒性の個人差の評価
  9. ヒトiPS細胞由来分化誘導肝細胞におけるCYP誘導能
  10. 疾患iPS細胞を用いた新規薬効評価試験
  11. ヒトiPS由来肝細胞を用いた現在・今後の研究展開
  12. ヒトiPS細胞から小腸上皮細胞への分化誘導
  13. 小腸上皮細胞と薬物吸収・代謝
  14. ヒトiPS細胞由来小腸上皮細胞における薬物代謝酵素・トランスポーター発現
  15. ヒトiPS細胞由来小腸上皮細胞における酵素誘導能とタイトジャンクション形成
  16. まとめ
    • 質疑応答

第3部. iPS由来分化細胞を用いた創薬研究

(2016年9月30日 15:20〜16:50)

 均質なヒトの正常細胞を大量に入手できることからiPS由来分化細胞は、創薬研究において注目されている。
 また、患者由来iPS細胞のバンク化や遺伝子編集により遺伝背景が同じ疾患モデルiPS細胞の構築が可能となり、創薬での広範囲な創薬での広範囲な活用が期待されている。

  1. iPS細胞と分化細胞
  2. 安全性試験での活用
    • ヒト心筋細胞試験と国際連携
  3. 疾患モデル
    1. モデル作製の戦略
    2. 心筋、神経、肝臓での事例
  4. 疾患細胞バンク
  5. iPS細胞技術への今後の期待
    1. 高度・高次な分化細胞
    2. 関連技術としての再生医療への展開

講師

  • 黒川 洵子
    東京医科歯科大学 難治疾患研究所 生体情報薬理学分野
    准教授
  • 水口 裕之
    大阪大学 大学院 薬学研究科 分子生物学分野
    教授
  • 都築 博彦
    セルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパン株式会社
    シニア・テクニカル・アドバイザー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/4 分析試験方法の技術移転の手順、進め方と評価判定方法 オンライン
2025/4/4 希少疾患における事業性評価の考え方と注意すべきパラメーター オンライン
2025/4/4 医薬品ライセンス契約の実務とデューディリジェンスの考え方及び事業性評価 オンライン
2025/4/7 GMP超入門セミナー オンライン
2025/4/7 令和6・7年度薬価改定を踏まえた新薬の薬価交渉と薬価制度の知識収集法 オンライン
2025/4/7 細胞加工製品及び遺伝子治療用製品の輸送方法の開発、安定性試験 オンライン
2025/4/7 医薬品研究開発における事業性価値評価の活用/評価担当の人材育成 オンライン
2025/4/8 標準品・標準物質における品質規格の設定方法と試験検査室の管理 オンライン
2025/4/8 フロー合成・連続生産・マイクロリアクターコース (2日間) オンライン
2025/4/8 医薬品、原薬製造プロセスにおけるGMP製造に対応したフロー合成/連続生産とスケールアップ実用化 オンライン
2025/4/8 創薬モダリティの多様化に対応する吸入粉末剤の設計・評価技術 オンライン
2025/4/9 医薬品におけるサンプリングの基礎知識と全梱同一性確認への対応 オンライン
2025/4/9 ライフサイクルを通じたプロセスバリデーションの実施法 オンライン
2025/4/9 医薬品等に関連する有害事象の収集・評価と集積検討 / 必要に応じての安全対策実施 オンライン
2025/4/9 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2025/4/9 開発初期段階の事業性評価・売上予測/ケーススタディ オンライン
2025/4/9 薬物動態の基礎と活用 オンライン
2025/4/9 市場分析により導き出す医薬品開発におけるアンメットメディカルニーズ開発戦略と評価法 オンライン
2025/4/10 国際共同治験におけるグローバル開発に求められるプロジェクトマネジメントと国内治験との相違 オンライン
2025/4/10 ICH M7におけるニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) の当局対応・規制動向をふまえた評価・許容値設定と分析の留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/1/30 再生医療 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/30 再生医療 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書