技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医学英語論文の読み方 (書き方) のポイント 入門講座

医学英語論文の読み方 (書き方) のポイント 入門講座

~論文作成でつまづきやすいポイントを解説~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年9月21日(水) 12時30分 16時30分

プログラム

 近年、根拠に基づく医療 (Evidence Based Medicine:EBM) の重要性がさかんに謳われ、既存の文献データをいかに有効活用するかが大きな問題となっております。そのためには、文献を検索して入手し読む能力が必要とされていますが、この面における教育は未だ不十分です。
 一方で、日頃の診療業務に追われるあまり、データばかりが蓄積するが、どのようにデータをまとめ、どのように論文投稿するか、についての問い合わせも数多く受けています。ビッグデータの時代には、データをまとめ論文を書き投稿する能力も求められますが、この面における教育も未だ不十分です。
 本セミナーでは、これらの要求を満足する医学論文の読み方・書き方について、ステップを追って学習します。
 演者は、自身でもこれまで40報以上の数多くの論文を公表してきており、その半数以上は筆頭著者です。また、多くの医療従事者の論文投稿のサポートをこれまで20回以上行ってきたが、論文作成で躓きやすいポイントなどをよく熟知しているため、短期間のうちに論文投稿へ結びつけることができました。今回のように講義として他人にノウハウを説明するのは今回が初めてです。もちろん隠したところで何のメリットもないですし、むしろ広めた方が、医療への貢献につながるのではないかとさえ思います。
 皆さんの貴重な手持ちのデータが論文化した瞬間というのは誠に嬉しい限りです。特にこれから沢山論文を書きたいという野心のある若手研究者には、ぜひ、ご参加いただきたいと思います。

  1. はじめに
  2. なぜ、いま医学英語論文か
    1. 海外医学論文の位置づけ
      1. 文献検察データベースの発達
      2. 海外論文と国内論文の違い
      3. エビデンスの質
      4. 公表バイアス
      5. 普通の論文とシステマティックレビューの違い
    2. ずばりこれという論文を入手する方法
      1. そもそも読む価値のある論文か
      2. 検索キーワードはとても重要
      3. グーグルは立派な文献データベース・その威力はすごい
      4. PubMed NCBIの活用方法
      5. コクランライブラリーの活用
  3. 医学英語論文の読み方
    1. 最初にどこを読むか
      1. 調査の目的を明確にする
      2. 結論を先ずは読む
      3. 鍵となる図を発見する方法
      4. 試験方法・解析方法の確認は重要
    2. 論文の管理方法
      1. PDFでの管理が基本。紙媒体では管理しない。
      2. PDFファイルのファイル名のつけ方はとても重要
      3. 画面左下の「プログラムとファイルの検索」を活用しよう
      4. PDFファイルの格納フォルダはたくさん作らないほうが良い
    3. 医学論文データの読み方各論
      1. ランダム化比較試験 (RCT) の読み方
      2. フォレストプロットの読み方
      3. 生存時間分析 (カプランマイヤープロット) の読み方
      4. 一般化線形モデルの枠組み
  4. 医学論文の書き方
    1. 書く上での心構え
      1. とにかく雑でもよいから書くことが大切
      2. スキマ時間に情報収集し、家では書く作業に専念する
      3. 書く順番などない。書きやすいところから書き始める
      4. ワードのテンプレートを入手する
      5. データは必ずエクセルでまとめ。ワードやパワーポイントでまとめない。
    2. 書く上で役に立つ英語のフレーズ
      1. NEJMやThe Lancetの関連論文を読み、表現の参考にしよう
      2. 英辞郎 (http://www.alc.co.jp) はすぐれもの
      3. よく使う英語のフレーズ
      4. 定型タイトルの次のサブタイトルはよく考える
      5. 論文独特の二重否定に慣れよう (unless otherwise stated など)
    3. 投稿に際して
      1. インパクトファクターの高い論文は査読も厳しく掲載が大変
      2. その分野で良く読まれていて、インパクトファクターがそれほど高くないジャーナルが狙い目
      3. 投稿規程をよく読む
      4. サンプル論文を必ず入手する
    4. その他必要な情報
      1. 臨床試験の場合は事前登録番号
      2. 臨床研究の場合倫理審査委員会の承認
      3. 著作権
      4. 利益相反
  5. 将来展望
    1. 臨床研究のガイドライン
    2. 介入研究と観察研究の違い
    3. ビッグデータの活用
    4. 今後のEBM (Evidence Based Medicine:根拠に基づく医療)

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 分析法バリデーション超入門講座 オンライン
2025/1/28 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/28 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/1/29 日米欧主要国の医療・薬価制度の概要と価格戦略のポイント オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 細胞培養 超入門講座 オンライン
2025/1/29 凍結乾燥製剤の基礎、スケールアップ技術とバリデーション実施のポイント オンライン
2025/1/29 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/29 再生医療等製造施設におけるGCTP (製造管理・品質管理) 対応のポイントと査察対応 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/29 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発