技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

PIC/S・国内GMPに対応した医薬品原料/サプライヤー管理と受入試験 (分析法バリデーション・試験結果) ・サンプリング手法

PIC/S・国内GMPに対応した医薬品原料/サプライヤー管理と受入試験 (分析法バリデーション・試験結果) ・サンプリング手法

~全数受入確認試験を免除する規定~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年8月4日(木) 12時30分 16時30分
  • 2016年8月5日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • PIC/S-GMPガイドライン、GMP改正通知、GMP事例集における受入確認試験の考え方
  • リスク管理のための受入確認試験
  • 受入確認試験のための分析法バリデーションと実践方法および結果
  • 迅速/簡便に全数受入確認試験できるラマン分光法および近赤外分光法の特徴と装置の理解
  • 非破壊・非接触測定による多種類原料粉体の受入確認試験の情報

プログラム

第1部 『PIC/S・国内GMPに対応した医薬品原料/サプライヤー管理と受入れ試験・サンプリング手法[入門]』

 外部から調達する重要な原料、中間体、中間製品、資材、製造設備・機器などの安定した品質確保を図るため、サプライヤー適格性及び受入試験などについてレギュレーション (ICH-Q10、GMP施行通知 改正、PIC/S-GMP) について規制が厳しくなり、品質管理にとって重要事項として明確に位置付けられることとなった。
 このような状況をふまえ医薬品原料および資材サプライヤー管理及び受入れ試験・サンプリング手法の留意点を解説します。

(2016年8月4日 12:30~16:30 / 2016年8月5日 10:30~12:15)

  1. 第1部 PIC/S、国内GMP対応したサプライヤー(供給業者)管理
    1. サプライヤー管理に関する国内の法規制〈GMP省令) の適用
      • 施行通知の改正およびGMP事例集のポイント
    2. 原薬GMPガイドおよび製剤指針に対応した原材料等の管理
      • 基本事項
      • リスクを考慮した原材料管理及び受入・区分保管
      • あらたに入荷した原料などの検体採取及び試験
    3. サプライヤーの選定評価及び継続評価 (技法)
      • サプライヤーの選定評価の対象
      • 監査指針に学ぶGMP監査 (5段階ステージ)
    4. オーディターの資格要件 (力量)
      • 監査員の力量 (概念図)
      • 個人的特質
      • 監査に係る知識・技能
      • 専門的知識、経験、技能
      • サプライヤー評価責任者、サプライヤー評価実施担当者
      • オーディット責任者、実施担当者
    5. 新規業者の評価
      (購入品目の種類毎の評価項目を含む)
    6. 認定業者の評価
      (品目別の重度度分類と監査手順を含む)
    7. サプライヤーオーデイットの基本となる取決め事項 (Quality Agreement)
      • 基本事項
      • 基本契約書
      • 製品仕様書
      • 品質契約書の書式
  2. 第2部 PIC/S-GMPを踏まえた受け入れ試験実施およびサンプリングの手法
    1. PIC/S-GMPガイド/パート1
      <サンプリング><原材料等の管理>
    2. PIC/S-GMPガイド/パート2
      <5章/製造:原材料等の管理>
    3. PIC/S-GMPガイド/Annex8/出発物質及包装材料のサンプリング
      • 原則
      • サンプリング作業者に対す教育
      • 出発物質および包装材料のサンプリングの留意点
    4. PIC/S-GMPガイド/Annex8に対応した確認試験について
      • ロット分別包装における均一性保証 (確認試験)
      • ラマン分光法と近赤外分光法の相違
      • ラマン分光装置の構成及び原理
      • 市販されているラマン分光装置の対比
      • 空間オフセット分光装置の原理及び確認試験への適用事例
    5. PIC/S対応の原料検体サンプリング手順の決め方 (手順書の事例)
    6. 試験省略の考え方とその事例
  3. 第3部 サプライヤーオーディット実施のポイント
    1. 委託先及び調達先に対する監査 (レギュレーション上の位置付け)
      • レギュレーション
      • 監査体系 (二者監査)
    2. 委託製造先及供給業者選定におけるオーディットの位置
      • 選定における適格性評価
      • 委受託における双方の課題
    3. 供給者評価及び契約までの一貫した手順のポイント
      • 契約による製造および分析 (EU-GMP 第7章)
      • 契約書 (製造委託時の取決め事項 (例) )
      • 委受託契約前監査
      • 委受託における変更の手続き
    4. 監査における留意点と監査項目
      • オーデイット準備における留意点
      • オーディットによる評価仕方の留意点
      • 原材料等の供給業者管理に係わる留意点 (原材料等の管理)
      • サプライオーデイット管理フロー
    5. オーディットによる評価の仕方の留意点
    6. オーディット事例/治験薬製造業者の選定
      • オーデイット計画書 (事例)
      • 委託先評価表 (事例)
      • オーデイット結果報告書 (事例)
    7. サプライヤー評価の留意点
    8. 表示印刷資材の供給者評価の留意点
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 PIC/S GMP・GMP事例集対応: 原料粉体の全数受入確認試験と分析法バリデーションおよび迅速・簡便実施法

(2016年8月5日 13:00~16:30)

 まずPIC/S-GMPおよびGMP事例集での受入確認試験の重要性を再確認するために、Annex8、Annex20の内容を概説する。次に受入確認試験において採用・検討されているラマン分光法と近赤外分光法の特徴を述べる。また分析法バリデーションを具体的に説明し、携帯型ラマン分光装置により医薬品原料粉体の受入確認試験を実施した結果について解説する。さらに最近注目されている携帯型ラマン分光装置とその結果を紹介したい。
 最後に製薬会社が携帯型ラマン分光を採用した経緯と受入確認試験結果を述べる。なお全数受入確認試験を免除する規定についても簡単に触れたい。

  1. PIC/S GMP、GMP施行通知およびGMP事例集 (2013年版) と振動分光法
    1. PIC/S-GMPの一般規定およびAnnex8「出発原料と包装材料のサンプリング」の内容確認
    2. 品質保証として重要なAnnex20「品質リスクマネジメント」
    3. GMP施行通知 (製品品質照査) ならびに事例集内容 (検体採取)
    4. PIC/S-GDP (医薬品の適正流通基準) について
    5. Q8 (製剤開発) を支援するPAT (プロセス解析工学) とラマン分光法・近赤外分光法
    6. 迅速/簡便な受入確認試験用の携帯型ラマン分光装置・近赤外分光装置の紹介
  2. 分析法バリデーションによる原料受入確認試験
    1. 第十六改正日本薬局方における確認試験
    2. 分析法バリデーションの概要
    3. 分析能パラメータ (併行精度、室内再現精度、空間再現精度) の説明
    4. ラマンシフト値、バンドの化学的帰属
    5. 分析能パラメータに基づく具体的な受入確認試験方法とその結果
    6. 受入確認試験のためのスペクトル解析 (スペクトルのt-検定など)
    7. 特異性に基づく受入確認試験結果 (携帯型ラマン分光法装置)
  3. ラマン分光法および近赤外分光法による受入確認試験の詳細な結果
    1. 包装材料の種類および内包装材料の厚み
    2. 主薬、賦形剤、結合剤、無機の添加剤、健康食品粉体 (天然由来原料)
    3. 製造会社および産地の違いによる受入試験は可能?
    4. 主成分分析による原料粉体の識別
  4. 学会および製薬会社の取り組み
    1. 原料確認試験へのPATツールの利用
    2. 携帯型ラマン分光装置を採用した経緯
    3. 製薬会社の原料受入試験例 (ラマン分光法、近赤外分光法)
    4. 受入試験装置の最近の傾向 (励起波長1030nm、1064nm)
  5. 受入確認試験の免除規定、おわりに
    1. PIC/S-GMP Annex8の内容再確認 (確認試験の回避)
    2. オーストラリア当局 (TGA) のPIC/S-GMPのQ&A
    3. 原材料等の供給者管理の重要性
    4. 受入れ試験の再確認、各社の選択?
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 57,000円 (税別) / 61,560円 (税込)
複数名
: 30,000円 (税別) / 32,400円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 30,000円(税別) / 32,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 57,000円(税別) / 61,560円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/17 PV業務においてグローバルSOPとローカルSOPをどう棲み分け、整合性を図るか オンライン
2024/12/18 GMP省令改正に対応した供給者管理の留意点 東京都 会場・オンライン
2024/12/18 SDS・ラベル超基礎講座 オンライン
2024/12/18 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/12/18 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/18 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/18 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/18 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/18 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/18 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2024/12/18 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/18 造粒・打錠工程の基礎知識およびスケールアップ方法・トラブル対応 オンライン
2024/12/19 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2024/12/19 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2024/12/19 失敗成功事例から学ぶ原薬の各ステージでのスケールアップ製造のポイント オンライン
2024/12/19 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 オンライン
2024/12/19 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2024/12/20 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2024/12/20 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン
2024/12/20 ソーシャルリスニングからの患者さんの声の事例紹介と活用のためのワークショップ体験 東京都 会場

関連する出版物

発行年月
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書