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全固体電池の製造プロセス最適化と粒子分散・凝集状態評価

全固体電池の製造プロセス最適化と粒子分散・凝集状態評価

~全固体電池の安定生産を可能とする粒子間の界面設計と成膜条件とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年6月20日(月) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部 全固体電池用マイクロ構造化セラミックスの製造技術開発

(2016年6月20日 10:30〜12:00)

 電解液を固体電解質で置き換える全固体化は、現行のリチウムイオン電池を凌駕する安全性とエネルギー密度を実現できる方法として広く注目されている。しかしながら、これまでの電池系と異なり、電極と電解質の組み合わせが固体 – 固体となるため、新たな電池製造 (界面設計) の技術が必要となる。本講演では、我々が取り組んでいる固体電解質のマイクロ構造化を通した全固体電池の開発について、基礎から製造プロセスを含めた最近の取り組みまでを詳しく紹介する。

  1. 二次電池の基礎
    1. 電池の部材と構成
    2. エネルギー密度とは
    3. 現行の電池における課題
  2. 全固体電池
    1. 全固体化のメリット
    2. 固体電解質の種類
    3. 界面設計
    4. 固体電解質のマイクロ構造化
    5. 製造装置の試作
    6. 電極材料と固体電解質の組み合わせ
    7. 全固体電池の評価
  3. 今後の展望とまとめ
    • 質疑応答

第2部 全固体型薄膜リチウム二次電池の量産技術

(2016年6月20日 12:45〜14:15)

 第一に薄膜二次電池の用途の多さ、特にセンサー、環境発電デバイスとの相性の良さと良好な特性をご紹介させて頂きたいと思います。第二に弊社の装置を使うことで安定的に量産まで可能な薄膜二次電池を作製出来ること、各膜の良質な膜の作製に必要な条件を簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

  1. 全固体型薄膜リチウム二次電池の紹介
  2. 全固体型薄膜リチウム二次電池の応用について
  3. 薄膜電池内の各材料の選定理由について
  4. 全固体型薄膜リチウム二次電池製造工程について
  5. 全固体型薄膜リチウム二次電池製造装置の紹介
  6. スパッタリングターゲットの紹介
  7. 正極膜LiCoO2のRF+DC重畳成膜とその特性について
  8. 固体電解質膜LiPONの成膜と特性について
  9. 弊社装置で作製した全固体型薄膜リチウム二次電池の特性について
  10. 次世代に向けての大量生産技術について
    • 質疑応答

第3部 電極スラリーの粒子分散・凝集状態評価

(2016年6月20日 14:30〜16:00)

 電池電極材料スラリーは粒子濃度が高い場合が多く,粒子径分布測定から分散・凝集状態を把握することは困難です。濃厚系スラリーを希釈することなくそのままの状態で評価できる手法について詳しく解説します。

  1. イントロダクション
    1. なぜスラリーが必要なのか?
    2. スラリー評価の前に考えるべきこと
  2. 粒子の分散・凝集評価方法
    1. 沈降静水圧法
  3. 流動性評価と分散・凝集
    1. 流動曲線
    2. 粒子分散・凝集状態との相関
    3. 流動性から分散・凝集状態を予測する上での注意点
  4. 多成分スラリーの評価 – リチウムイオン電池正極材料スラリー
    • 質疑応答

講師

  • 棟方 裕一
    東京都立大学 大学院 都市環境科学研究科
    助教
  • 佐々木 俊介
    株式会社アルバック 半導体電子技術研究所 第2研究部
    主事
  • 森 隆昌
    法政大学 生命科学部 環境応用科学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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