COP21後に注目されるCO2分離・回収技術の材料設計、高効率化、各種応用
~工場煤煙、事業所からの回収の効率化 / 採算性の確保、法規制の動向~
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2016年5月16日(月) 10時00分
~
17時30分
プログラム
第1部 CO2対策の概要、膜分離技術によるCO2回収
(2016年5月16日 10:00〜11:15)
地球温暖化対策技術として有用なCO2回収技術、中でも膜分離技術について、最近の動向を取りまとめ解説する。
- 温暖化対策に関する最近の状況
- 国内外における取組
- COP21による気候変動対応への課題について
- 中、長期的な排出削減について
- CO2分離回収技術とその特徴について
- 主要なCO2分離回収技術とその特徴
- RITEにおける分離回収技術
- 膜分離技術について
- 原理と特徴
- 国内外の開発動向について
- 用途展開について
- CO2選択透過膜分離技術の開発状況について
- 技術課題と今後の展望
第2部 CO2の分離回収、貯留、利用技術のトレンド
(2016年5月16日 11:25〜12:40)
CO2の分離回収・貯留における、各種吸着材の特徴とともに、それらを用いた利用技術についての新しい素事例紹介を行う。
- 二酸化炭素の分離・回収の目的と背景
- 二酸化炭素吸着材
- ゼオライト
- 活性炭
- 粘土系多孔体
- シリカゲル
- 二酸化炭素回収・分離における補助技術
- 排ガス処理
- 水蒸気除去
- 二酸化炭素の利用技術
- 二酸化炭素の利用
- 農業分野における二酸化炭素利用
第3部 湿潤下における効率的CO2吸蔵を示す 金属炭酸塩固体の開発
(2016年5月16日 13:25〜14:40)
従来の固体吸着材では、水蒸気共存下でCO2を効率的に貯蔵する固体材料は少な かったが、もともと水蒸気存在下で選択的にCO2を吸蔵する炭酸塩の反応を、より効率的に進めるために工夫し、新たな回収・貯蔵材や貯留システムの可能性を提案する。
- アルカリ金属炭酸塩の湿潤下におけるCO2吸蔵反応の基礎
- 炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムにおける基礎反応の理解
- 平衡論と速度論
- CO2吸蔵材料としての長所と短所
- アルカリ金属炭酸塩を基にした湿潤下における高性能CO2吸蔵材料の開発状況
- ナノコンポジット材料の調製と性質
- 異種金属原子がドープされたアルカリ金属炭酸塩の調製と性質
- セシウムイオンドープの効果
- マグネシウムイオンドープの効果
- 工業的利用における特徴
- CO2回収システムに関する研究動向
- 反応熱の取扱い
- 他の利用分野拡大の可能性
第4部 自己発熱型CO2吸収材の構造、 その具体的な製造方法と応用分野
(2016年5月16日 14:50〜16:05)
主として固体型のCO2吸収材の中のリチウム系CO2吸収物質の特徴と問題点を述べた上で、それら問題点を解決するアイデアとその実際の作製方法について紹介する。また、それらCO2吸収材が適用可能な応用分野について述べる。
- はじめに
- CO2分離回収と世の中の状況 (ほんの少し)
- 別の角度から見たCO2の分離回収について
- 種々のCO2回収材の中の化学反応を利用したCO2吸収材の特徴
- 簡略化してみた化学的CO2分離回収の原理
- 種々のCO2吸収物質の特徴
- 化学吸収的CO2吸収材の中の固体型吸収材について
- 固体型CO2吸収材の特徴
- 固体型CO2吸収材の問題点
- リチウム複合酸化物系CO2吸収材の作製の実例とそのCO2吸収特性
- 自己発熱機能を有する固体型CO2吸収材の作製とそのCO2吸収特性
- 応用分野の例と今後の技術課題
第5部 ガス吸収液 (イオン液体) を利用した CO2分離回収技術
(2016年5月16日 16:15〜17:30)
深刻化している地球温暖化の原因や背景を確認した後、吸収液を利用したガス回収 技術の現況と課題、イオン液体を利用したCO2分離回収技術に必要な各種物性データについても実例を交えながら解説します。
- 地球温暖化の背景
- 吸収液を利用したガス回収技術
- 化学吸収法
- 物理吸収法
- イオン液体
- 基本的な性質
- ガス吸収メカニズム
- プロセス設計に必要な物性データ
講師
佐藤 譲宣 氏
公益財団法人 地球環境産業技術研究機構 (RITE)
化学研究グループ
サブリーダー 主席研究員
鈴木 正哉 氏
産業技術総合研究所
イノベーション推進本部
連携企画部
室長
加納 博文 氏
千葉大学
大学院 理学研究院
化学研究部門
教授
大石 克嘉 氏
中央大学
理工学部
応用化学科
教授
児玉 大輔 氏
日本大学
工学部
生命応用化学科
准教授
主催
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