技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

EUのファーマコビジランス (PV) 体制構築とグローバル化のためのSOP整備方法

EUのファーマコビジランス (PV) 体制構築とグローバル化のためのSOP整備方法

~国内の安全性情報管理手順書との相互関係、EU GVP/日本のGVP、GPSP省令との差異、査察指摘事項回避~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年12月4日(金) 10時15分 16時30分

受講対象者

  • PVで課題を抱えている方
    • 社内PV組織が構築途上であり、提携会社等の欧米の製薬会社 (QPPV等) からの要求の対応に苦慮している方
    • 中小の製薬会社のPV担当者で、海外との対応の比重も大きくなってきているが、これからのグローバル化に不安がある方
    • 外注等を活用していきたいが、どのような選択肢があるか知りたい方

修得知識

  • 提携会社等の欧米の製薬会社 (QPPV等) からの要求の対応
  • 欧州のQPPVと日本の総括製造販売責任者・安全管理責任者との比較
  • グローバルSOPと国内安全性情報安全性情報管理手順書 (手順書) の相互関係 (相違の大きいもの)
  • J-GVPが求める措置伝達方法とEUの伝達方法の相違および対応グローバルSOP
  • EU査察と Global PV Auditクリアのための信頼性保証部門の強化とグローバルSOP

プログラム

第1部「グローバル要求に対応するためのEUのファーマコヴィジランス (PV) 体制構築・対応とグローバル化での生き残り」

~PV機能の役割・責任分担 :機能をどこにどのように置くか、誰を責任者にするか~

(2015年12月4日 10:15〜13:15)

  1. 日米欧 (及びアジア) のPV仕組み
    1. 欧州のQPPVと日本の総括製造販売責任者・安全管理責任者との比較
    2. PV機能の役割・責任分担 – 以下の機能をどこにどのように置くか、誰を責任者にするか?
      • Individual Case Safety Report (ICSR) – 医学専門家による評価体制との関連
      • 社内Drug Information対応部署等からも含めた安全性情報収集機能
      • WebsiteやSocial Network Service (SNS) からの安全性情報収集機能
      • (Global) Literature Search
      • Medical Information
      • Post-marketing Studies, Interventional/Non-interventional Studies
      • Clinical Trials
      • (Global) PV Database (英語版?)
      • PBRER (PSUR) /DSUR
      • Signal Detection とRMP
      • Label Management・Regulatory Communication (CCSI/CCDS)
      • Audit-PV部門だけのAuditと関連部署、関連会社のAudit体制
    3. Inspection対応 – Corrective Preventative Action Plan (CAPA)
  2. PV周辺対応・課題 – 社内関連部署、関連会社との対応
    1. Global Clinical Database (国際誕生日からの全ての臨床試験の情報を網羅したデータベース) – DSURとの関連
    2. PV Training、人材育成
    3. PV Agreement
    4. Global SOP
    5. Quality Management
    6. BCP、BRP
    7. 必要時に即時提示できる予備 (追加) のSOP・マニュアル準備の重要性
  3. コスト対応PV組織
    1. 外注対応
      • 派遣社員、契約社員、CRO外注比較
      • 丸ごと外注について
      • Off-share対応について
    2. PV組織モデル
  4. 海外との交渉について – サラリーマン38年の経験から
    1. 海外出張と海外との電話・TV会議
    2. 英語力について – nativeと渡り合うにはどうするか
    3. 英語でのpresentationの秘訣 (20回にわたる海外での英語でのプレゼン経験から)
    4. 一つの試み (Multi-national Business Instituteでの経験)
  5. 結論とまとめ
    • 質疑応答・名刺交換

昼食 (2015年12月4日 13:15〜14:00)

第2部「ファーマコビジランス (PV) 部門のグローバル化のためのSOP整備の方法」

~EU規制要件・EU当局の視点や査察をにらみながらグローバルSOP構築を考える~

(2015年12月4日 14:00〜17:00)

 第1部では、EUのファーマコヴィジランス (PV) 対応の体制構築について解説した。EUが対応の対象となるのはEUの当局査察が最も厳しいからであり、FDA対応はEU対応を構築する事によって可能となる。
 EU当局の視点はシステムとしてのPV体制が機能しているかであり、PVシステムは企業の規模、グローバル化の構築段階によって異なる。従ってグローバルSOPも画一的なものとすべきでは無く、柔軟に更新、改善してゆくべきものである。
 一方でEU規制要件は企業の規模、ビジネスの範囲に関わりなくミニマムの規制として適用されてくる所に難しさがある。
 第2部ではグローバルSOPの戦略的整備について、ファーマコビジランス部の実務者の観点から、EUの規制や査察をにらみながらのグローバルSOP構築について解説したい。
 EU GVP Moduleの規制要件、規制に基づくEU査察や海外提携会社のAudit等を考慮し、EU GVP Moduleを参照しつつ、将来をも見越したグローバルSOP構築について理解していただきます。
 国内の安全性情報管理手順書との相互関係、EU GVPと日本のGVP、GPSP省令との差異、これらの差異がもたらす査察における指摘事項回避の観点も入れて、グローバルSOP構築と解決法を解説したい。

  1. グローバルSOPと国内安全性情報安全性情報管理手順書 (手順書) の相互関係 (相違の大きいもの)
    1. グローバルSOPと手順書の相互関係をどうするか?
    2. 収集範囲の相違をどうするかとグローバルSOPへの反映
      - 特に因果関係のassessmentと収集範囲
    3. 日本の評価方法とEUの求める評価方法の相違およびその克服方法
    4. J-GVPが求める措置伝達方法とEUの伝達方法の相違および対応グローバルSOP
    5. Deputy/designee (代理・指名)
    6. J-GVPが求める教育記録とEUが求めるeducation record, CV
  2. 小規模の安全性情報交換 (SDEA) から出発するグローバルSOPの整備
    1. それでもGlobal PV Policyは必要
    2. SDEAの締結とGlobal PV Audit
    3. Literature search のグローバルSOP
    4. EU査察と Global PV Auditクリアのための信頼性保証部門の強化とグローバルSOP
    5. EUが求めるアウトソーシング管理とGVP省令における委託行為
  3. グローバルSOPに入れ込むべき組織と他部門間連携
    1. グローバル組織 – 専門組織かimaginary (役割分担) 組織か? –
    2. グローバル化されていない他組織をグローバルSOPにどう取り込むか?
      1. 社内認知、承認とグローバルSOP
      2. Regulatory Affairs (薬事) , Medical Affairs (学術?) , Medical Information (薬相談室・コールセンター)
      3. PM Surveillance (製造販売後調査)
      4. Quality (品質・苦情)
      5. Marketing と Post-marketing surveillance
      6. Human Affairs (人事) 、General Affairs (総務) , IT (情報システム)
      7. Audit Dept (監査部) とQuality Assurance Dept (信頼性保証部門)
  4. 国内手順書と共通化して良いグローバルSOP
    1. Disaster Recovery PlanとBusiness Continuity Plan (BCP)
    2. Case processing, aggregate report, archiving, local product informationのグローバルSOP
    3. Signal managementとrisk managementのグローバルSOP
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 山内 眞也
    大塚ホールディングス 株式会社
    顧問
  • 岩岡 貞樹
    ロックヒルコンサルティング
    代表

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/10 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2025/1/14 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2025/1/14 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン
2025/1/14 医療機器プログラムにおける該当性判断のポイントと事業化への留意点 オンライン
2025/1/14 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2025/1/14 QA業務 (GMP監査・自己点検) 入門講座 オンライン
2025/1/14 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2025/1/15 ファージセラピーの最新開発動向と次世代耐性菌対策への展望 オンライン
2025/1/15 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2025/1/16 スプレッドシートの合理的バリデーションとデータインテグリティ管理・運用の具体的ポイント オンライン
2025/1/16 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書