技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

繊維の充填・配向制御による高分子強度の向上

繊維の充填・配向制御による高分子強度の向上

東京都 開催 会場 開催

難しい数式を用いず、図示やデータで本質説明!強度向上の原理や具体的な方法、実例を多く示します。
繊維強化プラスチックの強度や弾性率、繊維の配向制御をわかりやすく解説し、強度向上を目指します。

概要

本セミナーでは、プラスチックの成形加工に携わる初級・中級の技術者を対象として、炭素繊維やガラス繊維強化プラスチックの強度向上について詳解いたします。

開催日

  • 2015年10月27日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者
  • CFRP で課題を抱えている方

修得知識

  • 繊維強化プラスチックの強度や弾性率に関する実用的知識、応用への基礎力
  • 繊維配向と配向制御に関する実用的知識、応用への基礎力

プログラム

 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) は、性能の向上や価格の低下に伴い、産業用途での適用が本格化している。その中でも、軽量化による燃費向上の期待から自動車分野への本格的な適用が検討されており、量産車へのCFRPの本格採用が現実的なものとなってきている。量産には熱硬化性樹脂よりも熱可塑性樹脂が向くが、強度が問題となる。
 このような現実を背景に、プラスチックの成形加工に携わる初級・中級の技術者を対象として、炭素繊維やガラス繊維強化プラスチックの強度向上を目指すセミナーを開催する。このセミナーでは次の3つを特長とする。

1. 難しい数式を用いず、図示やデータで本質を説明する。
2. 強度向上の原理や具体的な方法を示す。
3. 高コントラストX線CTを用いた、繊維の配向状態の三次元観察の実例を多く示す。

  1. 繊維強化プラスチックの新展開
    • より軽く、より強く、より速く
  2. 繊維強化プラスチックの弾性率
    1. 一軸配向材料の弾性率: 縦・横・せん断・曲げ
    2. 繊維長増加による縦弾性率の増加
    3. 繊維の配向角増加による引張弾性率の低下
    4. 一軸配向と二次元・三次元にランダム配向した材料の比較
  3. 繊維強化プラスチックの強度
    1. 強度は何で決まるか
    2. 一軸配向材料の強度: 縦引張・横引張・せん断・曲げ
    3. 繊維の配向角と引張強度の低下 (破損の形式)
    4. 繊維長増加による引張強度の増加
    5. 繊維に加わる引張応力とせん断応力の分布
    6. 臨界繊維長
    7. 繊維引抜きと摩擦力
    8. クラック進展・界面剥離・繊維引抜き
  4. 界面での接着力の向上
    1. 繊維の表面基と高分子との親和性
    2. 繊維の表面エネルギー: 炭素繊維、ガラス繊維
    3. 繊維-高分子の界面エネルギー
    4. 繊維表面への高分子の吸着
    5. 繊維表面での高分子の結晶化
    6. カップリング剤の役目: ガラス繊維
    7. NEDOにおける熱可塑性CFRPの開発
  5. 射出成形と繊維の配向
    1. 高分子の流動配向と繊維の配向
    2. 厚み方向の流速分布とせん断速度分布
    3. 成形品厚み方向の繊維配向分布
    4. メルトフロントでの繊維配向の観察
    5. ウェルド部における繊維配向の観察
    6. コンピュータ・シミュレーションの結果との比較
  6. 繊維配向の表し方
    1. X線CT画像から繊維配向を求める
    2. 各部の繊維配向から配向分布関数を求める
    3. 繊維の配向と弾性率・強度の関係
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/28 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/11/29 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2024/12/4 導電性フィラーの種類、特性と配合・分散技術 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/12/5 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/6 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン