技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

燃料電池金属セパレータの導電性向上とその評価

燃料電池金属セパレータの導電性向上とその評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、燃料電池金属セパレータの導電性、耐食性向上とその評価について詳解いたします。

開催日

  • 2015年10月23日(金) 10時30分 16時00分

プログラム

1. 燃料電池の基本構造,自動車利用における課題、金属多孔体セパレータによる発電性能向上

(2015年10月23日 10:30〜12:00)

自動車などに燃料電池を使用するためには、発電出力密度の向上が求められる。発電出力密度の向上は燃料電池の小型化を可能とするため、コスト低減の点でも有効である。本講では、金属多孔体を燃料電池のセパレータ流路に採用することで発電出力密度を増加させる手法などについて紹介する。

  1. 自動車の燃料として水素を利用することの意義
    1. 自然エネルギーの利用と水素
    2. 二次電池と水素のエネルギー密度
  2. 燃料電池の基本構造と自動車利用に向けた課題
    1. 燃料電池の基本構造
    2. 燃料電池の自動車利用に向けた課題
    3. 出力密度の向上
    4. エネルギー密度の向上
    5. 自然エネルギーのキャリアとしてのメタノール
  3. 金属多孔体セパレータによる燃料電池の発電出力向上
    1. 多孔体セパレータによる有効電極面積の増加
    2. 様々な金属多孔体材料を用いたセパレータ
    3. 発電出力向上と交流インピーダンス解析
    4. セパレータと電極の間の接触抵抗
    5. セパレータ流路の圧力損失
    • 質疑応答

2. 無電解ニッケルめっきプロセスを用いた燃料電池セパレータの開発と特性評価

(2015年10月23日 12:45〜14:15)

固体高分子形燃料電池の電池特性は、パーツ材料それぞれの性質により変化する。そこで、固体高分子膜やセパレータの特性を電気化学的に評価し、電池の劣化や電池特性の変化に関与する材料評価を行い、燃料電池の信頼性について講演する。また、無電解めっきを利用した新しいセパレータ材料についても紹介する。

  • 質疑応答

3. 燃料電池におけるステンレス鋼セパレータの腐食評価および接触抵抗対策

(2015年10月23日 14:30〜16:00)

腐食と接触抵抗の問題を述べる。また演者らが腐食研究のために開発したセパレータの仕様や窒化物を介在させるステンレス鋼の表面処理法について紹介する。窒化物を利用する方法として、TiNとSBRとの複合体を泳動電着する方法と、硝酸溶液中でステンレス鋼をカソード処理 (電気化学的窒化) する方法とを紹介する。

  1. 固体高分子形燃料電池の構成
  2. セパレータの構造と役割
  3. ステンレス鋼の耐食性評価
    1. 模擬環境下における分極挙動
    2. 模擬環境下で生成する不動態皮膜のXPS解析
    3. 発電試験による耐食性評価
    4. 発電試験で生成する不動態皮膜のXPS解析
  4. カーボンガス拡散層との接触抵抗評価
  5. TiN-SBR処理したセパレータの特性
  6. 電気化学的窒化処理したステンレス鋼製セパレータの特性
    • 質疑応答

講師

  • 首藤 登志夫
    首都大学東京 大学院 理工学研究科 機械工学専攻
    教授
  • 野田 和彦
    芝浦工業大学 工学部 材料工学科
    教授
  • 八代 仁
    岩手大学 工学部 応用化学・生命工学科
    副学長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/10 リチウムイオン電池のリユース & リサイクルにおける諸規制 オンライン
2024/4/10 分散型電源システムの最新動向と事業展開 オンライン
2024/4/10 関西電力株式会社 原子力発電の現状と今後の展望 東京都 会場・オンライン
2024/4/12 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/12 EVにおける超急速充電の課題と対応 オンライン
2024/4/15 アルカリ水電解の開発状況・課題と国内外の動向 オンライン
2024/4/16 2024年の蓄電池市場・政策動向とビジネスチャンスの掴み方 東京都 会場・オンライン
2024/4/16 相変化潜熱蓄熱材料の開発動向と熱マネジメントへの応用 オンライン
2024/4/16 アニオン交換膜 (AEM) 型水電解技術の展望と材料設計 オンライン
2024/4/17 金属材料の破壊、破損メカニズムとその解析法 オンライン
2024/4/17 「バイポーラ (対局) 構造型電池」および「三次元構造型電池」の設計開発、今後の展望 オンライン
2024/4/18 水素エネルギーとモビリティ オンライン
2024/4/19 リチウムイオン電池のドライ電極の技術動向とプロセスの検討 オンライン
2024/4/24 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/24 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/4/25 燃料電池・水電解の基本を電気化学の基礎から学ぶ1日速習セミナー オンライン
2024/4/25 バイオマスエネルギーの最新動向と今後の事業戦略 オンライン
2024/4/25 二酸化炭素 (CO2) 吸収・分離・回収の基礎知識及び応用分野と、これら技術の今後のゆくえ オンライン
2024/4/25 小出力核融合発電の実現に向けた核融合炉工学・超伝導マグネット技術の最新動向と展望 オンライン
2024/5/10 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/17 2023年版 水素エネルギーの市場予測と将来展望
2023/1/20 2023年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2022/12/9 2023年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術 (CD-ROM版)
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術
2022/11/11 2023年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2022/9/30 水素の製造とその輸送、貯蔵、利用技術
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/7/15 2022年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/2/18 2022年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望