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3Dプリンターの各種成形技術と樹脂材料の要求特性

3Dプリンターの各種成形技術と樹脂材料の要求特性

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年10月20日(火) 11時00分16時00分

プログラム

1. マイクロ波成形技術および光成形技術の開発と求められる樹脂材料特性

(2015年10月20日 11:00〜12:30)

本講演で紹介する光成形は熱可塑性樹脂を微粒子状としてゴム型内に充填し真空圧縮しながら外部から照射するマイクロ波で溶融一体化した立体モデルを成形する技術で、最終使用樹脂そ のものを用いた成形モデルを迅速かつ安価に提供する世界初のシステム「商品名:Amolsys」です。使用するゴム型は3D-CADから光硬化性樹脂を積層造形する光造形モデルをマスターとして真空成形業界で確立しているシリコーンゴム型作成技術を基本としています。

  1. 開発の背景
  2. 三つの基本原理
    1. 微粒子充填
    2. 選択加熱
    3. 真空型締め
  3. マイクロ波加熱の特徴
  4. 熱可塑性樹脂のマイクロ波加熱特性
  5. 光成形プロセス
  6. マイクロ波成形機
  7. マイクロ波成形品の性能 (寸法精度 機械的特性 樹脂種)
  8. 光成形品の特徴 (ウエルドレス 肉厚成形 表面特性 残留歪 表面転写性)
  9. 今後の展開 (金属 セラミックス)
    • 質疑応答

2. ポリ乳酸を用いた3Dプリンター用高性能フィラメントの開発

(2015年10月20日 13:10〜14:20)

一般に熱溶融積層法と呼ばれる方式の3Dプリンターは、安価でかつ扱い易いため急速に普及している一方で、造形物の精度が課題の一つとなっている。ポリ乳酸は、比較的精度よくプリントできる樹脂であるとの理由から、この方式の主な造形材料として広く使用されているが、さらに綺麗な造形結果を得るための努力は随所で続いている。本講演では、3Dプリンターの概要を述べた後、造形用材料としてのポリ乳酸フィラメントについて、高性能化に向けた開発の実例とそのポイントを解説する。

  1. 3Dプリンター概観
    1. 3Dプリンターの種類と用語
    2. Additive Manufacturingの市場動向
  2. 3Dプリンター用造形材料としてのポリ乳酸
    1. ポリ乳酸の用途展開と訴求点
    2. ABSとポリ乳酸の相反する特性
    3. 市販ポリ乳酸フィラメントの例
  3. Material Extrusion用ポリ乳酸フィラメント
    1. より良いプリント結果を求めた高性能化への動き
    2. 樹脂の純度と粘度
    3. フィラメントの真円性と結晶度
    4. さらなる高性能を目指した開発の方向性
    • 質疑応答

3. 粉末床溶融結合法とその樹脂材料

(2015年10月20日 14:30〜16:00)

各種の3次元データから直接物体を造形する付加製造 (AM) 技術についての紹介とその応用について解説を行い、国内と世界での動向を紹介する。 また、当社の粉末焼結積層造形装置RaFaEl (ラファエロ) の原理・特徴を解説し、そこで求められる樹脂材料の特性について言及する。 最後に当社の開発についての取り組みを紹介する。

  • 3Dプリンターの原理と概要
  • AM技術の応用と用途
  • AM技術を取り巻く環境と市場動向
  • 日本のAM技術
  • 粉末床溶融結合システム RaFaEl
  • 造形と材料
  • RaFaElの特徴
  • アスペクトの開発
  • 金属粉末用装置RaFaEl V
  • 生産性改良の取り組み
  • 質疑応答

講師

  • 栗原 文夫
    株式会社 ディーメック 光成形事業部
    統括
  • 川瀬 至道
    ユニチカ 株式会社 技術開発企画室 テラマック推進グループ
    グループ長
  • 早野 誠治
    株式会社 アスペクト
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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