技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

腎臓病 治療薬開発の展望とiPS細胞を用いた腎疾患モデル作成

製薬メーカー・iPS研究者・臨床医が語る

腎臓病 治療薬開発の展望とiPS細胞を用いた腎疾患モデル作成

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、腎臓病 治療薬開発の展望とiPS細胞を用いた腎疾患モデル作成について詳解いたします。

開催日

  • 2015年6月10日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 今後の治療薬開発の展望
  • CKD治療ガイドラインからみた治療の限界
  • iPS細胞を用いた腎疾患モデル作製と新規治療薬開発

プログラム

第1部. 育薬研究の立場から見た今後の治療薬開発の展望

(2015年6月10日 10:30〜12:30)

腎臓病は治療ニーズが高いにも関わらず未だ有効な治療法が開発されていないunmet medical needsに位置する疾患です。今回は「腎を守る」という観点から弊社腎領域育薬研究の実例を交えつつご紹介させていただきます。

  1. 腎領域疾患のメディカルエビデンス
    • 過去 (これまでの知見)
    • 腎領域疾患の分類
    • 腎領域疾患の機序
    • 現在 (Unmet medical needsとしての腎領域)
    • 腎領域疾患に求められるニーズ ・未来 (今後の展開・対策)
    • 腎領域疾患の将来動向
    • 腎領域疾患に関わる将来的課題 -分類:Unmet medical needsを満たす最適解をどう選択するか? -機序:複合機能を持つ臓器のターゲットをどう絞り込むか? -方法:適切なモデル・プロトコールをどう計画するか?
  2. 腎領域疾患に対するアプローチ
    • 製品と市場 (医療経済的観点)
    • 患者ベネフィット最大化を目指して -今見える患者様が全てか?:将来・潜在ニーズの追及 -患者様の数が全てか?:Unmet medical needs, orphan areaへの期待
    • 治療と予防 (時間的観点)
    • 腎疾患は生涯の障害である
    • 腎疾患に至らせないために
    • 創薬と育薬 (機能的観点)
    • 薬の価値最大化を目指して -新薬か市販後製品か -主薬効か副次的薬効か
  3. 腎領域疾患に製薬 (育薬) が貢献できること・期待されていること
    • 質疑応答

第2部. CKD治療ガイドラインからみた治療の限界

(2015年6月10日 13:15〜14:45)

臨床家として、日々、患者さんと接する中で治療ガイドラインは初期治療には有用であるが、治療抵抗例や薬剤の副作用が出現した症例などでは判断に困ることが多い。臨床家のボヤキを聞いてほしい。

  1. CKDの治療の概要 -IgA腎症 -ネフローゼ症候群 -血管炎症候群 -ループス腎炎
  2. 副腎皮質ステロイド治療の基本
  3. 副腎皮質ステロイドの副作用とその予防 -感染症 -骨粗しょう症 -糖尿病
  4. 副作用治療薬の問題 -BP製剤 -活性型ビタミンD -ST合剤
    • 質疑応答

第3部. iPS細胞を用いた腎疾患モデル作製と新規治療薬開発

(2015年6月10日 15:00〜16:30)

難治性疾患の患者体細胞より樹立したiPS細胞の試験管内分化系を用いて病態を再現するin vitroの疾患モデルを作製し、病態解析や治療薬探索を行う疾患モデル作製研究 (disease modeling) が盛んに行われています。本講演では、主に腎疾患において、その現状と展望について解説致します。

  • iPS細胞とは
  • 多能性幹細胞を用いた疾患モデル
  • in vivo疾患モデルとin vitro疾患モデル
  • 疾患特異的iPS細胞を用いた疾患モデル作製研究
  • High-throughput screeningを用いた化合物の探索
  • 腎臓の発生 ・iPS細胞から腎臓への分化誘導の知見
  • 常染色体優性多発性嚢胞腎 (ADPKD) に対する疾患モデル作製研究
  • 腎疾患における疾患モデル作製研究の現状
  • 他臓器の疾患における疾患モデル作製研究の現状
  • まとめと今後の展望

講師

  • 相澤 憲
    中外製薬 株式会社 メディカルアフェアーズ本部 プロダクトリサーチ部
  • 吉田 篤博
    名古屋市立大学 地域医療連携センター
    センター長
  • 長船 健二
    京都大学iPS細胞研究所 増殖分化機構研究部門
    教授

会場

株式会社 技術情報協会

8階 セミナールーム

東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 医薬品工場建設におけるURS作成時の留意点およびトラブル防止・バリデーションのポイント オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験とモニタリング 基礎知識 (Part 1) の習得 〜 応用力 (Part 2) を身につける オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン
2025/2/13 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/14 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/14 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策