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ブリードアウトの発生メカニズムと制御・防止法

ブリードアウトの発生メカニズムと制御・防止法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年3月10日(火) 11時00分 16時30分

受講対象者

  • 高分子製品に関連する技術者、品質担当者
    • 自動車材料
    • 複合材料
    • 電気・電子材料
    • 包装 など
  • 高分子製品の品質で課題を抱えている方

修得知識

  • 添加剤の溶けやすさ拡がりやすさが及ぼす影響
  • ブリードアウトの原因と対策、未然防止策

プログラム

第1部 添加剤の配合におけるブリードアウトの原因・要因から見た改善策

(2015年3月10日 11:00〜12:30)

  1. ブリードアウトの熱力学
  2. プラスチックの種類及び用途
  3. プラスチックの分子構造およびモルフォロジー
    1. プラスチックの分子構造
    2. プラスチックのモルフォロジー
  4. プラスチック添加剤の改良目的と添加剤の種類
  5. 添加剤のブリードアウトの原因
  6. ブリードアウトの理論および測定法
    1. プラスチック中での添加剤の溶解性の理論
    2. フィックスの拡散法則
    3. プラスチックフィルムやシートで拡散係数を求める方法
      1. Mass Uptake Experiments
      2. 添加剤添加フィルムの無添加フィルムへの移行から求める (サンドウィッチ法)
  7. 添加剤の溶解度と拡散係数
    1. 添加剤の液体溶媒とプラスチックへの溶解度の違い
    2. 添加剤の前処理による影響
    3. 添加剤のプラスチックの違いによる影響
    4. 添加剤分子の大きさや長さの影響
    5. プラスチックの結晶度による影響
  8. 相溶化技術の応用
  9. ブリードアウト現象の制御
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

第2部 樹脂・ゴム材料におけるブリード現象のメカニズムと制御法

(2015年3月10日 13:15〜14:45)

樹脂・ゴムなど実用高分子材料には、性能・機能の発現のために各種添加剤が用いられている。添加剤は、成形条件や樹脂・ゴム材料との親和性の程度によっては成型品表面にまで拡散し、意図せぬ模様を発生させることがあり、外観特性の劣化として嫌われる。本講では、この現象の発生機構と防止法の考え方について解説する。

  1. ブリード・ブルーム現象
    1. 成形不良とブリード・ブルーム現象との見分け方
    2. ブリード・ブルーム発生機構の理論:拡散と溶解度
    3. ブリード成分の同定と解析:分離抽出と機器分析
  2. 樹脂・ゴム材料におけるブリード・ブルーム現象の制御
    1. 添加剤の種類と処方ならびにブリード・ブルーム成分の種類
    2. 樹脂・ゴム材料におけるブリード・ブルーム防止技術の変遷
    3. ブリード・ブルーム防止技術や処方の実例紹介
  3. ブリード・ブルーム現象の制御と活用
    1. ブリード・ブルーム制御による機能発現
    2. ブリード制御による商品設計
  4. 新規な樹脂材料におけるブリード制御
    1. ポリマーアロイ・モルフォロジー設計理論の応用
    2. 相溶性制御と樹脂・ゴム材料設計
  5. まとめとQ&A
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

第3部 難燃剤のブリードアウト現象と対策 – PPを中心に –

(2015年3月10日 15:00〜16:30)

  1. 難燃化技術概要
    1. プラスチックの燃焼機構
    2. ロゲン系難燃剤の難燃機構
    3. ノンハロ系難燃剤の難燃機構
  2. ハロゲン系難燃剤のブリードアウト現象と対策
    1. ブリードアウト現象 化学構造とブリードアウト性の関係
    2. 難燃剤のブルーミング対策 第3成分の添加
  3. ノンハロ系難燃剤のブリードアウト現象と対策
    1. ポリリン酸アンモニウム
      • ブリードアウト現象:分解反応、成形品の変色、抵抗値低下
      • 対策事例:結晶系、被覆材、難燃助剤、第3成分などの検討事例
    2. リン酸アミン塩
      • 耐熱性と耐水性の改良事例
      • 耐熱性、オーブン老化着色性、水浸漬処理後の体積固有抵抗
    3. リン酸エステル
      • 耐熱性と耐水性の改良事例
      • 化学構造デザインによる耐熱・耐加水分解性改良
    4. 赤燐
      • 安定性と耐水性の改良事例 /赤燐の製造方法による改良
    5. ホスファゼン
      • ホスファゼンの良好な耐熱性と耐水性について
      • 他難燃剤との比較、分子構造からの考察
    6. 水酸化マグネシウム
      • 炭酸ガスによる白化現象と対策事例
  4. 出光ライオンコンポジット 環境調和型難燃PPの御紹介
    1. リン酸塩系難燃PPの開発・採用事例
  5. 出光ライオンコンポジット ハロゲン系難燃PPの御紹介
    1. ハロゲン系難燃PPの開発・採用事例
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

講師

  • 黒田 真一
    群馬大学 大学院 理工学府
    専攻長 / 教授
  • 今井 昭夫
    テクノリエゾン事務所
    代表 / 研究開発・技術提携・事業企画コンサルタント
  • 林 日出夫
    林 難燃技術研究所
    代表

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
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  • 2名様以上でお申込みの場合、
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
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