技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

(抗体)バイオ後続品の事業性評価と海外市場参入への検討事項

(抗体)バイオ後続品の事業性評価と海外市場参入への検討事項

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年3月26日(水) 10時30分 16時15分

修得知識

  • 抗体・非抗体バイオシミラーの商品特性
  • バイオシミラー事業を取り巻く環境要因
  • バイオシミラーの種類別参入方法
  • バイオシミラー事業にかかわることによって、御社に起こる副次的効果
  • 最適な事業ストラクチャーの設計指針

プログラム

第1部 抗体バイオシミラー開発の事業性評価と参入非参入を決定するポイント

(2014年3月26日 10:30〜14:30)

 日本市場に徐々にバイオシミラーが登場し始めた。今後登場する抗体バイオシミラーは、ジェネリクス医薬品とも、それまでの非抗体バイオシミラーとも似て非なる商品特性を持つ。事業参入にあたっては、商品特性を十分に理解したうえで、利益獲得のための利益側事業構造と、商品取得のためのコスト側事業構造を御社に合わせた形で最適化することが必要となる。そのための指針をご提供したい。

  1. バイオシミラーの商品特性・市場・将来性
    1. 抗体バイオシミラーの商品特性
      • 低分子医薬品との違い
      • 非抗体バイオシミラーと抗体バイオシミラーの違い
      • 生産細胞株:細胞株構築がバイオ医薬品生産の入り口
      • 生産や精製の特徴
    2. 抗体バイオシミラーの登場により、市場はさらに拡大する
    3. 予想される市場規模
  2. バイオシミラー (特に抗体のバイオシミラー) とは、オリジナル品とは
    1. バイオシミラーは患者にとって何を意味するか
    2. バイオシミラーを取り巻く日本という特異な環境
      • 新薬会社:オリジナル品はほとんど輸入。
      • グローバルなジェネリクス企業:規模の経済と世界展開の脅威
      • 日本のローカルなジェネリクス企業:業界の危機?
    3. バイオシミラーについて:自社経営資源の自己分析
      • コストを下げる:
      • 利益を増やす:積極的な販売戦略
      • コスト削減は重要だが、利益をどう上げるかの方がもっと重要
    4. バイオシミラーに対する規制当局のあり方
  3. バイオシミラー事業で利益を上げるために
    1. 製品内のシナジーを最大化する:販売のシナジー
    2. 自社内のシナジーを最大化する:事業のシナジー
    3. 日本市場を足がかりに海外に展開する
    4. バイオシミラー事業を展開するための準備: 利益を最大化する販売方法、「利益側事業ストラクチャー」の構築
    5. 必要な業界全体でのプロモーション・啓蒙活動
  4. バイオシミラー事業による業界変革
    1. バイオシミラーによって、何が起こるか
      • 新薬会社における事業シナジー
      • ジェネリクス会社のバイオ新薬会社化
      • CMOが製薬会社化
      • 大学・バイオベンチャー、社会はどうなる?
    2. 自社の将来像を実現するために、こうした変革を利用する
    3. 自社将来像の実現を指向する「コスト側事業ストラクチャー」の構築
  5. バイオシミラー事業のコスト側の事業ストラクチャー
    1. 旧来型タイプ:細胞株を単独の製薬会社が専有する
    2. 大型CMOタイプ:細胞株をCMOが専有する
    3. 日本新型タイプ:細胞株を複数の製薬会社で共有する
    4. 新たなタイプ
    5. 自社の将来像に合致するようにオプションを選ぶ・作り出す
  6. まとめ:バイオシミラー事業を攻める
    1. 利益を最大化する形で、利益側事業ストラクチャーを構築する
    2. 自社将来像に合致するように、コスト側事業ストラクチャーを構築する
    3. 事業開発にとって、選択肢は選ぶのではなくて作るもの
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 海外市場参入をふまえた採算性・事業性評価とアライアンス

(2014年3月26日 14:45〜16:15)

 バイオシミラーの開発は後発品というより新薬に近い開発レベル (場合によっては新薬以上) が要求されている。また、米国と欧州ではバイオシミラーに対する基本的姿勢が異なっている。また、後発品としての開発競争の立場から、スピード感が重要となり、アライアンスを組んだ開発が必須になってくる。
 これらの状況を踏まえ、パートナーのデータパッケージの品質チェックと目標期間内に申請パッケージを揃えるバイオシミラーに適した新しい開発戦略が重要となり、いくつかの成功事例を下に海外展開を含めた開発戦略を概況します。

  1. バイオシミラーと後発医薬品の違い
  2. バイオシミラーに対する日米欧の見方の違い
  3. バイオシミラーの申請に必要なパッケージ
  4. バイオシミラー開発とアライアンス
  5. アライアンスの成功例から読み取る成功因子
  6. 薬価収載時期を睨んだ開発戦略
  7. パートナー選択時の留意点
  8. 開発資金面から見た考察
  9. その他の留意点
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 中村 慎吾
    株式会社 Veritas In Silico
    代表取締役
  • 松本 正
    株式会社 レクメド
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,429円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 26,250円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料 (1名あたり定価半額の 25,000円(税別) / 26,250円(税込))
    • 同一法人による2名同時申込みの場合、適用いたします。
    • 3名様以上でお申込みの場合、
      1名あたり 25,000円(税別) / 26,250円(税込) で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みの際、通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/9 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/12/9 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/12/9 エクソソームの性質/生合成機構とDDS戦略 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/12/10 CSR、SDGsを考慮した食品飲料、無菌医薬品、化粧品、医療機器等包装容器の電子線滅菌について オンライン
2024/12/10 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/10 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/10 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン
2024/12/10 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/11 医薬品ライセンス基礎講座 2日間講座 オンライン
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法