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製品・技術ロードマッピングとこれを活用した研究開発マネジメントの効果的な進め方

製品・技術ロードマッピングとこれを活用した研究開発マネジメントの効果的な進め方

東京都 開催 会場 開催 演習付き

開催日

  • 2014年2月17日(月) 10時00分 18時00分

プログラム

 現在、世界的に景気回復基調にありますが、その中においても着々と未来に向けて準備をしている企業とそうでない企業とで大きな差がつくことは、今までの歴史が証明しています。今こそ、次に備えて、企業は研究・開発の成果として、革新的な新製品開発、競争力のある技術の創出及び利益持続性の高いビジネスモデルの創出といった「イノベーション」への準備を行うべき時です。
 しかし、その効率性が重要なことも当然です。その中において日米欧の主要企業でイノベーションの方策として作成・活用されている「ロードマップ・マネジメント」は有効な「ツール」として大きな注目を集めています。ロードマップとは、戦略的目標を達成するために具体的な施策を検討し、実現のプロセスを明確に示す座標軸としての機能を果たす戦略マネジメント及びプラニングツールです。本講座では国やNEDOの作成したものとは異なる企業での「製品・技術ロードマップ」を取り扱います。
 本講座では、受講者が、①ロードマップを作成し活用できる、②ロードマップに関するPDCAサイクルであるロードマッピングプロセスを習得し、戦略ツールであるロードマップを使用して革新的な新製品開発、競争力のある技術を創出するのに役立つロードマップ・マネジメントを実施できる、ことを最終目標にしています。ロードマップ作成についての基本的な理論については、講師がロードマップ等について共同研究を行っている英国ケンブリッジ大学技術経営センターで開発され、世界的に多くの企業で使用されている手法をベースに、講師が研究を重ねて企業向けにさらに改良を加えたものを使用します。具体的には、ロードマップ作成の目的から始まり、実際の作成方法、ロードマップの活用、弊害の防止という一連の「ロードマップ・マネジメントプロセス」に従って、順を追って解説し、ケースを使用して実際に具体的なロードマップを作成いたします。続いて、受講者がチームに分かれて講師から提供された材料を使用して共同作業で作成したロードマップと講師が作成したロードマップを突き合わせて合同検討会方式によりロードマッピングについての理解を深めるとともに、ツールを使いこなせるようにいたします。
 これによって受講者はロードマップ作成の全プロセスについてツールを含めてマスターできるように構成しています。講師は、実際に企業でのロードマップ作成を指導しており、さまざまな実例を踏まえてわかりやすく解説します。

  1. ロードマップの定義、目的、意義
    1. ロードマップの定義と種類
    2. 目標と戦略
    3. 企業での技術ロードマップ作成状況
    4. ロードマップを作成する必要性
    5. ロードマップを作成する目的・意義
  2. ロードマップの種類
    1. ロードマップの基本型
    2. 特定分野の商品・技術のロードマップ
    3. 戦略的提携等を視野に入れたロードマップ
    4. 関連分野を視野に入れた商品・技術のロードマップ
    5. 直販・OEMを視野に入れたロードマップ
  3. ロードマップの作成手順
    1. 誰が作成するか
    2. ロードマップの作成手順 (全体像)
    3. ロードマップの具体的作成手順
      • 第1ステップ 新商品コンセプトの立案
        • 【1】自社現有技術の分析・明確化
        • 【2】自社製品及び技術のインパクト分析
        • 【3】市場分野成長予測法による分析
        • 【4】技術に基づく「機能」の抽出
        • 【5】新商品の想定
        • 【6】特許に基づく製品開発予測
        • 【7】S字カーブによる技術の成熟度分析
        • 【8】技術の競合インパクト分析
      • 第2段階
        • 【1】ターゲット市場の選定
        • 【2】市場規模、市場成長性予測
        • 【3】未踏技術の対応策検討
    4. ロードマップの具体的作成ツール①技術力資源分析法
    5. ロードマップの具体的作成ツール②マクロ環境予測法
    6. ロードマップの具体的作成ツール③市場分野成長性予測法
    7. ロードマップの具体的作成ツール④製品・技術進化分析法
    8. ロードマップの具体的作成ツール⑤特許情報をもとにした製品技術開発方向予測法
  4. チーム編成とロードマップの作成 (演習)
    • 受講者を5~7人ごとのチームに分け、実際のロードマップ作成チームとロードマップ作業のマニュアル (講師から提供予定) を使用してロードマップ作成を開始する。講師は各チームを巡回し、ロードマップそのものだけでなくマニュアルについても説明する。
  5. ロードマップの作成及び作成内容の合同検討 (演習)
    • チームごとに第1回の続きの作業を行う。ロードマップの作成が終わると、チームごとにロードマップの発表を行い、講師も発表して、その後全員でワークショップ方式 (ディスカッションをしながら一つの方向性を導き出す) により検討を行う。
  6. ロードマップによるマネジメントの具体的な進め方
    1. ロードマッピング
    2. ロードマップ普及のプロセス
    3. ロードマップ導入のプロセス
    4. ロードマップとリンクした研究開発管理手法
      • ステージゲートとロードマップ (ケーススタディ)
      • イノベーション・アーキテクチャーとロードマップ (ケーススタディ)
  7. ロードマップによるマネジメントの限界と弊害の防止
    1. 社会、技術が急激に変化する時代での長期のロードマッピングにおける誤差の拡大
    2. ロードマップに記載されていないことを理由に、新規テーマが採択されない弊害の防止
    3. ロードマップの限界
  8. 全体を通してのQ&A
    • 名刺交換・個別相談

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

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