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高分子添加剤分析における赤外スペクトルデータ読み方のコツとブリードアウト分析

高分子添加剤分析における赤外スペクトルデータ読み方のコツとブリードアウト分析

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、日常的に重要性が高い高分子添加剤分析の中で、赤外スペクトルデータ読み方のコツとブリードアウト分析の項目を取り上げ、基礎的事項と実際のコツについて説明する。

開催日

  • 2013年9月3日(火) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子添加剤分析に関わる技術者、研究者

修得知識

  • 赤外スペクトルデータの読み方のコツ
  • ブリードアウトの分析

プログラム

 本セミナーでは、日常的に重要性が高い高分子添加剤分析の中で、次の二つの項目を取り上げ、基礎的事項と実際のコツについて説明する。

  • 赤外スペクトルデータの読み方のコツ
    添加剤の定性では赤外吸収法が、やはり、汎用性がもっとも高い。赤外スペクトルを読むコツを身につければ、定性能力が飛躍的に向上する。仮にコンピュータ検索が使える環境にいたとしても、スペクトルを的確に読む力を身につけていた方が、より効果的に使えるはずである。
  • ブリードアウトの分析
    ブリードアウトは製品が性能を発揮する上で重要であり、日常的に直面することが多い。目的に応じた分析指針を広く述べた上で、汎用性が高い赤外法については、実際的なテクニックを紹介する。

Ⅰ章 高分子添加剤の赤外スペクトルデータの読み方

  1. 赤外吸収法の基本
    1. 主要なグループ振動 (特性吸収帯)
    2. 構造変化による特性吸収帯のシフト
  2. 添加剤のタイプ別赤外吸収スペクトルの特徴
  3. 赤外スペクトルによる添加剤の定性のコツ
    1. 領域別に見たスペクトルの特徴
    2. スペクトルの全体像からのタイプの把握
    3. ゴールデンピークに着目した定性の早道
    4. 最強吸収帯による候補の絞込み
    5. 同族体の識別法

Ⅱ章 添加剤のブリードアウトの分析

  1. 序論
  2. 分析法の選択指針
    1. 主要な表面分析法の種類
    2. 目的別選択指針:元素情報、化合物情報、分子量情報
  3. ブリード物の分析法各論 (1) :基材ごと分析する方法
    1. 赤外分光法
    2. ラマン分光法
    3. X線光電子分光法 (XPS)
    4. 二次イオン質量分析法 (TOF-SIMS)
    5. MALDI TOF-MS
    6. その他:呈色法、接触角
  4. ブリード物の分析法各論 (2) :ブリード物の転写と赤外法の組合せ
    1. ATR法用プリズムへの転写
    2. その他の機械的転写:こすり落とし法 (Johnson法) 、その他
    3. 溶媒を用いる転写法:溶媒洗浄法、ピンポイント濃縮法
  5. ブリード物の分析法各論 (3) :ブリード物の転写とその他の分析法の組合せ
  6. 定性する上での注意:添加剤の構造変化等
  7. その他
    1. ブリード物の状態分析法
    2. ブリード速度 (拡散速度) の測定法
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 高山 森
    スペクトラ・フォーラム
    代表

会場

大田区産業プラザ PiO

6F D会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
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