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UV硬化コーティング材料の硬化挙動解析、硬化収縮低減と基材への付着理論、密着性の向上技術

UV硬化コーティング材料の硬化挙動解析、硬化収縮低減と基材への付着理論、密着性の向上技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、付着理論全般の説明とそれのUV硬化型コート材への応用について述べ、各種基材への付着性向上の方法もあわせて解説いたします。

開催日

  • 2013年8月28日(水) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 紫外線硬化コーティングに関連する技術者、開発者、研究者
    • ナノインプリント
    • 電子部品・光学部品などの接着・乾燥
    • 印刷インキの乾燥
    • 塗料・塗装コーティング剤の乾燥・硬化
    • 光ファイバ等の保護コーティング
    • 光造形
    • 3Dプリンター
    • ジェルネイル等の装飾品 など
  • 紫外線硬化コーティングの初心者、これからUV硬化性コーティングに携わる方
  • 紫外線硬化コーティングで課題を抱えている方

修得知識

  • UV硬化型コーティング材の基礎
  • UV硬化型コーティング材の硬化挙動の測定方法
  • UV硬化型コーティング材の付着性向上技術

プログラム

 UV硬化型コーティング材は、過熱硬化タイプのコート材と比べると幾つかの特徴ある硬化挙動を持っています。UV硬化型コート材を使用したり開発する時に、この硬化挙動の特徴を知る事は極めて重要です。
 本講習会においては、まずUV硬化型コーティング材の硬化挙動の特徴とその測定方法を説明いたします。また、UV硬化の欠点である硬化収縮を低減する技術についても、併せて述べます。また、コーティング材料における応用先としては各種基材がありますが、その基材とUV硬化型コーティング材の付着性向上技術は重要です。
 本講座では、付着理論全般の説明とそれのUV硬化型コート材への応用について述べ、各種基材への付着性向上の方法もあわせて解説いたします。

【1】UV硬化型コーティング材の硬化挙動の測定方法と挙動の特徴

  1. 硬化挙動把握の重要性
  2. 硬化挙動への影響因子と物性
    1. 硬化挙動への影響因子
    2. 硬化状態と物性
  3. 酸素による硬化阻害 (UV硬化型コーティング材の硬化挙動の特徴)
    1. 酸素による硬化障害が起こる理由
    2. 酸素による硬化障害の測定例
  4. UV硬化型コーティング材の硬化挙動の解析方法
    1. 硬化物の硬度による硬化挙動の解析
      1. 引っ掻き硬度 (鉛筆硬度試験)
      2. 耐スチールウール試験
      3. ナノインデンテーション硬度試験 (微小硬度試験)
      4. 各硬度試験の特徴
    2. ゲル分率による硬化挙動の解析
    3. 赤外分光々度法による硬化挙動の解析
      1. 全反射測定法の概要
      2. 反応率の算出方法の概要
      3. 測定実例
    4. リアルタイムFTIRによる硬化挙動の解析
    5. 光DSCによる硬化挙動の解析
    6. ラマン分光分析法を用いた硬化挙動の解析
    7. NIR (近赤外) 分光分析法を用いた硬化挙動の解析
    8. 誘電分析 (DEA) による硬化挙動の解析

【2】UV硬化型コーティング材の付着性向上技術

  1. はじめに
  2. 付着性に関与するUVコート材特有の要因
    1. 硬化時の硬化収縮について
      1. 硬化収縮とは
      2. 硬化収縮の測定方法:比重法による測定方法、ひずみ法
      3. 硬化収縮の一般的な傾向
      4. 硬化収縮を少なくする方法
    2. UV硬化条件と付着性
      1. UV照射条件と付着性の関係について
      2. 膜厚と反応率について
      3. 照射条件の最適化
  3. 付着理論について
    1. 剥離の形態について
    2. 付着の理論
      1. ぬれと付着
      2. 付着理論の概要:拡散説、吸着説、電気接着説、投錨効果説、WBL層からの剥離
      3. 各付着の理論をどう考えるか
  4. 付着理論をベースとした付着性向上方法について
    1. プラスチック素材への付着について
      1. 極性の低い高分子素材の場合 (PS,PC,PPなど)
      2. 極性の高い高分子素材の場合 (ABS,PET,アクリル樹脂など)
    2. 無機素材 (金属・ガラス) への付着について
      1. 吸着説を利用して付着性を向上させる。
      2. 化学結合を利用して付着性を向上させる。
  5. 前処理で付着性を向上させる方法について
    1. 一般的な前処理
      1. 脱脂
      2. 研磨ないしブラスト
    2. 難付着性高分子素材 (PET,PPなど) の前処理
      1. フレーム処理
      2. コロナ放電処理
      3. プラズマ処理
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
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本セミナーは終了いたしました。

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