技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品分野におけるノウハウ管理・特許延長に配慮した明細書の書き方

医薬品分野におけるノウハウ管理・特許延長に配慮した明細書の書き方

~「ノウハウと特許の分岐点」 (何を出願し、何をノウハウとするか)~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2013年7月31日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品に関連する技術者、知的財産担当者

修得知識

  • 特許審査の最近の傾向
  • 明細書作成の要点

プログラム

 本講演では、講師の特許審査官・審判官の経験 (20年) に基づいて、医薬品分野における戦略的な特許明細書の書き方についてご説明します。具体的には、特許審査の最近の傾向として、拒絶理由通知に対する応答や面接審査の注意点などについて説明したうえで、最近の審査基準の改訂内容や重要判例について紹介し、それに伴う実務上の注意点について説明します。
 とくに、実施可能要件、サポート要件、シフト補正や出願後のデータの追加などの懸案事項や、ノウハウ管理に配慮した明細書の書き方、特許権の存続期間の延長に配慮した明細書の書き方などについて検討します。
 また、諸外国における実務上の注意点として、欧米やアジア・アセアン、BRICsなどへの特許出願についても、日本の実務と比較して説明します。
 最後に、今後の方向性として、国内外のホットイシューについて紹介し、特許実務への影響について考察します。

  1. 特許審査の最近の傾向
    • 特許審査の進め方
    • 拒絶理由通知の最近の傾向
    • 拒絶理由通知への対応と注意点
    • 面接審査への対応と注意点
    • 実施可能要件、サポート要件、補正 (シフト補正、分割時の補正) の注意点
    • ノウハウ管理に配慮した特許出願のすすめ
  2. 最近の審査基準の改訂と注意点
    • 「明細書及び特許請求の範囲の記載要件」の審査基準の改訂と注意点
    • 「明細書、特許請求の範囲又は図面の補正」の審査基準の改訂と注意点
    • 「分割・補正等」の審査基準の改訂と注意点
    • 「微生物の寄託」や「配列表」に関する審査基準の改訂と注意点
    • 「特許権の存続期間の延長」の審査基準の改訂と注意点
    • 「2011年特許法改正」に伴う審査基準の改訂と注意点
    • 「ノウハウ管理と特許出願」に関するガイドラインと注意点
  3. 最近の判例の動向と実務上の注意点
    • 実施可能要件に関する判例と注意点
    • サポート要件に関する判例と注意点
    • 補正の適否に関する判例と注意点
    • 出願後に提出されたデータに関する判例と注意点
    • 特許請求の範囲の解釈に関する判例と注意点
    • 特許権の存続期間の延長に関する判例と注意点
    • ノウハウ管理と特許出願に関する判例と注意点
  4. 戦略的な特許明細書の書き方
    • クレームの作成上の留意点 (記載要件)
    • 明細書の作成上の留意点 (記載要件)
    • 実施可能要件における薬理データの取り扱い
    • 出願後の薬理データの追加に配慮した明細書の書き方
    • ノウハウ管理に配慮した明細書の書き方
    • 特許権の存続期間の延長に配慮した明細書の書き方
    • 明細書の内容をサポートする研究ノートの書き方
  5. 戦略的な知的財産管理-特許とノウハウの分岐点
    • 特許出願とノウハウの判断手法
    • ノウハウ管理の理論と留意点
    • 先使用権の立証と研究ノートの役割
    • ライフサイクルマネジメントに有効な知的財産管理
  6. 諸外国における実務上の注意点
    • 日米欧における特許審査の比較
    • 日中韓における特許審査の比較
    • アセアン、BRICsにおける特許審査の現状と課題
    • 特許審査ハイウエイ (PPH) の現状と課題
    • 米国の特許法改正とその影響
    • 世界知的所有権機関 (WIPO) による支援策の利用方法
    • 諸外国における代理人情報
  7. 今後の方向性
    • 「知的財産政策に関する基本方針」 (閣議決定/2013年6月7日) について
    • 「知的財産政策ビジョン」 (知的財産戦略本部/2013年6月7日) について
    • 「欧州の単一効特許制度及び統一特許訴訟制度」の方向性とその影響
    • 「アセアン経済統合 (2015年) 」の方向性とその影響
    • 「TPP (環太平洋パートナーシップ) 」の知的財産分野への影響

  • 質疑応答・名刺交換

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,429円 (税別) / 49,800円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料 (1名あたり24,900円)
    • 同一法人に限ります
    • グループ会社でも可
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 TRIZの実践と効果的活用法 オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン
2024/11/29 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/11/29 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/12/2 他社特許の読み方、分析法と障害特許への対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/31 経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/10/8 P&G 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2018/10/8 P&G 技術開発実態分析調査報告書
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発