技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

混練押出機・射出成形機によるフィラー分散技術の最適化

混練押出機・射出成形機によるフィラー分散技術の最適化

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、混練押出機の変遷を通じて、現在の数種の異なる混練装置に至った経緯を解説し、装置の違いによる分散技術について説明いたします。

開催日

  • 2013年7月12日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品に関連する技術者、担当者、管理者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など
  • プラスチック材料の混練・混合に関連する技術者

プログラム

 プラスチック材料の多くは、初期の混練工程で機能を付与するために高分子材料と粒子や繊維であるフィラーと混練・混合されペレット化される。ペレットは、その後の押出成形や射出成形工程で最終製品となる。
 この際、最も重要な要素技術がフィラー分散である。フィラー分散の良し悪しにより製品品質が決定されると言っても過言ではない。
 近年は、プラスチック材料の高機能化の追求により、この分散技術が複雑・多様化し、装置の最適化は困難を極める。
 本講座では、最初に混練押出機の変遷を通じて、現在の数種の異なる混練装置に至った経緯を解説し、装置の違いによる分散技術について説明する。
 そして,これら装置の現在の開発状況と最新技術について解説する。
 また、現在では装置の開発に欠かせない樹脂流動シミュレーション技術についても、単軸および二軸押出機の有効性について例を挙げて説明する。
 次に、極小側のフィラーであるナノ粒子分散技術であるナノコンポジットの動向について、射出成形機を利用した最近の自身の研究内容を加えながら解説する。
 一方、極大側のフィラーとして長繊維分散技術を取り上げる。長繊維強化熱可塑性樹脂複合材料 (LFT) の原料である長繊維ペレットの特長と製造装置について解説し、長繊維化のための射出成形機の研究動向と、現在自身が研究している射出成形機のスクリュ形状の最適化について、シミュレーション技術を適用した研究について説明する。

  1. 混練とは?
    1. 混合・混練の必要性
    2. 混合・混練の概念
    3. 混練の目的
    4. 樹脂混練押出機の分類
    5. 各機種の混練特性
  2. 混練機・混練技術の変遷
    1. バッチ式混練機
      1. 特許で見る混練機・混練技術の変遷
      2. バッチ式混練機の操作性
      3. バッチ式混練機の特長と課題
    2. 二軸連続混練機
      1. 非噛合い型異方向回転二軸混練機の変遷とその特長
    3. 二軸混練押出機
      1. 噛合い型同方向回転二軸混練機の変遷とその特長
      2. スクリュセグメント技術 (ニーディングディスク)
      3. 特殊セグメント技術
        • Coperion W&Pの各種特殊セグメント
        • 神戸製鋼所の特殊セグメント (VCMT技術)
        • 日本製鋼所の特殊セグメント (ツイストニーディング技術)
  3. 装置の高性能化
    1. 高速化と高容量化
    2. 装置のシリーズ化
  4. 混練押出機におけるシミュレーション技術
    1. 単軸押出機の数値解析事例
    2. 3次元有限要素法による二軸押出機の化学反応解析
    3. ニーディングディスク (キー溝部) の応力解析
  5. ナノ粒子分散技術 (クレイ、CNT等)
    1. ナノコンポジット研究動向
    2. 同志社大学での最近の研究
      1. 二軸混練押出機によるナノコンポジット製造技術
      2. 射出成形機によるナノコンポジット製造技術
  6. 長繊維分散技術 (GF、CF、天然繊維等)
    1. 複合材料成形の動向
    2. 長繊維ペレットの機械的特性
    3. 従来の射出成形技術の開発事例
    4. 同志社大学での最近の研究
      1. シミュレーション技術による長繊維化と分散のためのスクリュ形状最適化技術
  • 質疑応答・名刺交換

会場

ドーンセンター

4F 大会議室3

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/8 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 プラスチックリサイクルの最新技術動向と実務に役立つ実例・技術・連携ポイント オンライン
2025/7/10 ナノ粒子・微粒子の分散・凝集の基礎と分散安定性の評価技術 オンライン
2025/7/14 ゴム・プラスチック材料のトラブル解決 2コースセット 東京都 会場
2025/7/14 高分子材料の劣化・不具合の解析と寿命評価、対策事例 東京都 会場
2025/7/15 廃プラスチックのケミカルリサイクルの最新動向 オンライン
2025/7/16 二軸押出機による混練技術とスクリュデザイン最適化 オンライン
2025/7/18 金属ナノ粒子・微粒子 徹底解説 オンライン
2025/7/18 塗料入門 オンライン
2025/7/23 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/7/23 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2025/7/24 欧州プラスチック産業の最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/7/24 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/7/25 熱可塑性エラストマーの基礎 オンライン
2025/7/25 押出機による混練技術の基礎と応用 オンライン
2025/7/28 プラスチック成形品の残留応力の発生機構 & 解放機構の予測法 オンライン
2025/7/28 押出機による混練技術の基礎と応用 オンライン
2025/7/29 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/7/29 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/11/20 押出機混練
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2020/1/17 最新プラスチック加飾技術の動向と今後の展望