技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品原薬・中間体製造プロセスにおけるスケールアップとトラブル対策

医薬品原薬・中間体製造プロセスにおけるスケールアップとトラブル対策

~スケールアップの基礎と応用:如何にトラブルを防ぎ効率的製造を行うか~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、いかに製法開発のためのスケールアップをしていくか、それらの手法を発熱、暴走反応の危険性や静電気事故といった問題点も加味しながら解説いたします。

開催日

  • 2013年6月24日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製薬、ファインケミカル、関連業種の技術者、研究者、製造担当者、関連部署担当者

修得知識

  • プロセス化学の基礎
  • スケールアップの基礎
  • 改正薬事法とGMPの基礎
  • スケールアップの事例
  • スケールアップのトラブル対策

プログラム

 医薬品の製造にはGMP管理下に行うという厳しい条件がある。しかもグローバル化の中で新薬開発の競争は激しさを増すばかり。一日も早い開発や製品化を目指して企業は日夜努力を続けている。
 臨床試験のサンプルも大量に必要となることから製品化のためにはコスト削減策も加味し操作性の良い大量合成のためのスケールアップ検討が重要なポイントとなる。品質を高め、収量を上げ、確実に再現できる製造方法の開発が、これからの厳しい時代を勝ち抜いていくために求められている。
 如何に製法開発のためのスケールアップをしていくか、それらの手法を発熱、暴走反応の危険性や静電気事故といった問題点も加味しながら解説する。

  1. プロセス化学とは
    1. プロセス化学の意味するもの
    2. 企業での役割と他部署との関係
  2. プロセス開発の重要性と問題点
    1. 出発原料の決定
    2. 反応条件の改良
    3. 溶媒回収と効率化
    4. 溶媒の選択;クラスI,II,IIIの使い分け
    5. プロセス開発の重要性
    6. 開発ステージとサンプル供給量の関係
  3. スケールアップの基礎
    1. スケールアップの基礎と予備知識
    2. コル弁と反応釜の違い
    3. ラボでの取り組み方:ラボの重要性とデータ解析
    4. スケールアップの問題点:トラブルと事故を防ぐために
  4. スケールアップの問題点
    1. スケールアップのMerits
    2. 反応工程の省略化:操作性とコスト削減の為に
    3. 反応制御と操作性改良:反応の危険性を避ける為に
    4. 濾過・乾燥工程の改良と省略:大量合成を可能とするために
    5. 抽出溶媒と反応溶媒の関係:反応性と後処理の関係
    6. 試薬、試剤の変更:入手性と価格、品質
    7. 操作性のよいフローチャートとは:安全性と生産性を確保するために
  5. 改正薬事法とGMP
    1. アウトソーシングとGMP
    2. 効率的なアウトソーシングとは
  6. 効率化とGMP
    1. GMPの歴史と主要項目
    2. FDA-483で多い指摘とは
    3. 結晶化の問題点
    4. 濾過乾燥工程の改良
    5. 不純物の検出と対策:不純物プロファイルとは
    6. 品質の問題
  7. 結晶多形
    1. 結晶多形の要因
    2. Polymorphismの確認
    3. 疑似結晶多形とその例
    4. 結晶多形の例
      • Indomethacin
      • Cimetidine
      • Ritonavirなど
    5. 結晶多形に関する留意点:多形の存在と開発方針
    6. 特許の権利化
  8. 発熱・暴走反応
    1. 発熱反応の問題点:化学反応の理解と応用
    2. 反応熱測定法:DSC,TG-DTA,XRD-DSCなど
    3. スケールアップ時の発熱に関する問題点と解決策:なぜ事故は起こるのか
    4. 発熱反応の例と留意点:馴染み深い反応に秘められた危険性
    5. 事故例
  9. 昇圧トラブル
  10. 静電気対策
    1. 原因分析と対策:安易な取り組みは事故の元
    2. 静電気の事故例
  11. スケールアップとトラブル対策
    1. NaHの取扱い
    2. 技術の伝承
    3. 危険予測の訓練
    4. トラブル解決法に見る教訓
  12. 反応安全性の検討:社内組織の立ち上げ
  13. 委受託製造の課題と留意点
  14. プロセス化学を取り巻く環境
  15. まとめ
  16. Q&A
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/30 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン
2024/10/30 医療機器の滅菌手法とバリデーション実務のポイント オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2024/10/30 医薬品・バイオ技術のライセンスイン・アウトの実務ポイント オンライン
2024/10/30 海外当局査察にむけた準備すべき (したほうがよい) 翻訳文書とSOPの英文翻訳例・査察対応 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/10/30 専門の知識をもたない初級担当者のためのCTD-Qのまとめ方 (入門講座) オンライン
2024/10/30 日米欧等各国の安全対策管理法規制の違いをふまえた安全性情報を取り扱う際のMedDRA活用/Codingの留意点 オンライン
2024/10/31 CSV手順の最適化 (省力化・効率化・改善) へのヒント オンライン
2024/10/31 品質管理のための統計的モデリングと予測手法 オンライン
2024/10/31 信頼性基準適用試験における運用への落とし込みと (国内外) 委託時の信頼性保証 オンライン
2024/10/31 再生医療等製品・遺伝子治療薬開発のための生物由来原料基準/カルタヘナ法 徹底解説 オンライン
2024/10/31 体外診断用医薬品 (診断薬) の市場動向をふまえたマーケティング戦略 オンライン
2024/11/1 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2024/11/1 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) 実務入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング