技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池のインピーダンス測定とその解析

リチウムイオン電池のインピーダンス測定とその解析

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、電池の基礎概念、測定条件の設定方法、結果の活用方法などを初心者にも分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2012年12月20日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 電池の開発者
  • インピーダンス測定による評価をされている方

修得知識

  • 電池の基礎概念
  • 電池の測定条件の設定方法
  • 電池の測定結果の活用方法

プログラム

 電池のためのインピーダンス測定と解析についてかなり基礎から解説します。
 電池の開発に携わることになって、インピーダンス測定による評価を試みようとしているが予備知識がなくて専門書に挫折した方、あるいはインピーダンス測定装置が自動的に吐き出したチャートを読みあぐねている方などに電池の基礎概念、測定条件の設定方法、結果の活用方法などを紹介します。

※できれば1円玉、10円玉、ティッシュペーパー、デジタルテスターをご持参下さい。

  1. 物質と電気のかかわりと電池の基礎
    • 電気の伝わり方と流れ方―電気を動かす力-
    • 静電気と動電気 ―ガルバーニ電池―
    • コイン電池の作成と起電力の測定
    • 電極の呼び方 ―プラスとマイナス―
    • 直列つなぎと並列つなぎ ―ボルタ電堆―
    • 電池と電気分解 ―ファラデーの法則と電気量―
    • 電気を担うもの、電子を阻むもの ―イオンの存在―
    • 電気のたまり方と分極の種類 ―イオン結合と共有結合―
    • 電池材料にかかわるバルクの物性と界面の特性
    • 電池の内部抵抗 ―オームの法則と非直線抵抗―
  2. リチウムイオン電池のインピーダンス測定法の実際
    • 電圧規制と電流規制 ―電流、電圧、電気量、電気抵抗、静電容量―
    • 交流信号の表し方 ―時間と周波数、振幅と位相角―
    • 電気化学セルの構成 ―電極面積、電極間距離、セル定数―
    • 電気に対する物質の応答 ―電流密度、電場強度、導電率、抵抗率、誘電率―
    • 電気抵抗の電流依存性と静電容量の電位依存性
    • オシロスコープによるインピーダンス測定
    • インピーダンス測定におけるバイアス電圧とバイアス電流
    • コールコールプロット (ナイキストプロット) とボードプロット
    • ポテンショスタット/ガルバノスタットの応答速度よる測定精度の低下
    • FRAによるインピーダンス測定と量子化ノイズよる精度低下
    • ロックインアンプによるインピーダンス測定と応答遅れによる精度低下
    • LCRメーターによるインピーダンス測定と出力低下による精度低下
  3. リチウムイオン電池のための交流インピーダンス法による結果の解析
    • サイクリックボルタモグラムを読む ―分解電圧―
    • 電流時間曲線を読む ―漏れ電流―
    • 充放電曲線を読む ―電池の容量、内部抵抗―
    • ボーデプロットをを読む ―周波数特性―
    • コールコールプロットを読む ―溶液抵抗、二重層容量―
    • ACボルタモグラムを読む ―反応電位―
    • 波形の歪を読む ―高調波解析―
    • パルス応答やステップ応答を読む ―非定常解析―
    • 粉体測定による活物質や炭素材料の評価
    • コンダクトメトリーによる炭素材料スラリーの分散性の評価
    • コンダクトメトリーによるバインダーや分散剤の評価
    • 出力特性向上のための材料選択と寸法設計
    • 残量予測のためのインピーダンス測定
    • サイクル寿命判定のためのインピーダンス測定
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/4 リチウムイオン電池・全固体電池電極の新しい製造プロセス オンライン
2024/4/5 リチウムイオン二次電池における電極界面の設計・評価と特性改善 オンライン
2024/4/10 リチウムイオン電池のリユース & リサイクルにおける諸規制 オンライン
2024/4/10 分散型電源システムの最新動向と事業展開 オンライン
2024/4/10 関西電力株式会社 原子力発電の現状と今後の展望 東京都 会場・オンライン
2024/4/11 リチウム二次電池の循環使用 オンライン
2024/4/12 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/12 EVにおける超急速充電の課題と対応 オンライン
2024/4/15 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/15 アルカリ水電解の開発状況・課題と国内外の動向 オンライン
2024/4/16 2024年の蓄電池市場・政策動向とビジネスチャンスの掴み方 東京都 会場・オンライン
2024/4/16 アニオン交換膜 (AEM) 型水電解技術の展望と材料設計 オンライン
2024/4/16 相変化潜熱蓄熱材料の開発動向と熱マネジメントへの応用 オンライン
2024/4/17 「バイポーラ (対局) 構造型電池」および「三次元構造型電池」の設計開発、今後の展望 オンライン
2024/4/18 水素エネルギーとモビリティ オンライン
2024/4/19 リチウムイオン電池のドライ電極の技術動向とプロセスの検討 オンライン
2024/4/24 NOx (窒素酸化物) 対策と水素・燃料アンモニアの導入方策 オンライン
2024/4/24 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/4/24 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/24 HEV/EVにおけるバッテリー/エネルギー・マネジメント技術と劣化解析シミュレーション演習 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/2/23 2018年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/11/30 次世代電池用電極材料の高エネルギー密度、高出力化
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/9/29 触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略
2017/9/22 2017年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2017/8/25 2017年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2017/7/21 2017年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2017/5/26 2017年版 HEMS市場・関連機器の実態と将来展望
2017/5/25 EVに最適なバッテリーマネジメント技術と市場
2017/4/27 実務対応・LiBの規格と安全性試験のEV対応 2017
2017/4/21 2017年版 蓄電池・キャパシタ市場の実態と将来展望
2017/3/24 2017年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2017/3/10 ZEV規制とEV電池テクノロジー
2017/2/28 全固体電池のイオン伝導性向上技術と材料、製造プロセスの開発
2017/2/24 2017年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/1/27 2017年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/9/23 2016年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2016/8/26 2016年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2016/8/26 リチウムイオン電池の製造プロセス&コスト総合技術 2016