技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂の機能性付与・向上 (ハードコートコース)

まるっとわかる!

樹脂の機能性付与・向上 (ハードコートコース)

~市場・技術動向からUV硬化型、有機・無機、シリコーン系まで!~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年9月28日(金) 10時30分 17時20分

プログラム

 タッチパネル等スマートフォンなどを中心に耐擦傷性、耐久性、耐指紋性などの機能性向上が求められています。
 そのような中、ハードコートコースでは、市場・技術動向から有機・無機ハイブリットコート、UV硬化型ハードコート、ハードコート用有機-無機ハイブリッドUV硬化シリコーン樹脂、ポリシロキサン系材料の5部構成でじっくり学んでいただきます。

第1部 ハードコート用材料の市場・技術動向

(2012年9月28日 10:20〜11:30)

 以前から存在していたものの、最近その用途拡大が目覚ましいハードコートの現状とその本質にせまりたい。
 ただ硬ければ傷つきにくいのか?簡単なことから問題の本質にせまり、将来のあるべきハードコートとその材料を説明したい。また市場・技術動向も説明したい。

  1. ハードコートとは? 硬い塗料? 目的は?
  2. ハードコートの現状
    1. 市場規模
    2. 分類とその種類
  3. ハードコート材料
    1. 種類と市場成
    2. シリコン系
    3. UV硬化系
    4. ハイブリッド
  4. 特性とその評価方法
    1. 硬さ・傷つき性
    2. 鉛筆硬度
    3. その他 硬度
  5. 今後の方向性と予想される市場、技術
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 UV硬化型ハードコート膜の調製とその評価

(2012年9月28日 11:40〜12:50)

 UV硬化型塗料はハイソリッド化しやすく、硬化の過程で使用するエネルギーも相対的に少ない環境に優しい塗料です。まず、UV硬化型塗料の分類・長所を紹介します。次いで、その組成と設計に関して具体例を交え説明します。そして最近の開発動向、最後にUV硬化型塗料が持つ欠点を補う技術を紹介します。

  1. UV塗料硬化型塗料の概要
    1. UV硬化型塗料の分類
    2. UV硬化型塗料の分類硬化
  2. UV塗料の組成と設計例
    1. モノマーとオリゴマーの例
    2. 開始剤の例
    3. 設計例
    4. 評価方法
  3. UV硬化型塗料の最近の開発動向
    1. 樹脂の選択
    2. 有機-無機ハイブリッド
    3. LED-UV
  4. UV塗料の欠点を補う技術
    1. UV硬化型塗料の欠点
    2. プラズマキュア
    3. 3D-イナート硬化
    4. アニオン型UV硬化型塗料
  5. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 ハードコート用無機-有機ハイブリッド材料の特性向上

(2012年9月28日 13:30〜14:40)

 無機-有機ハイブリッド型コーティング材の考え方、ハイブリッド合成方法に関する基本概念、さまざまなハイブリッド型コーティング材の紹介、無機粒子特性を利用したハードコートの設計、ハードコートに対する特性付与をUV硬化型ハードコートを中心に解説する。

  1. 無機-有機ハイブリッド樹脂の基礎
    1. 有機高分子と無機高分子
    2. ポリシロキサン結合
    3. ハイブリッドの考え方
    4. ゾルゲル法とハイブリッド設計
  2. ハイブリッド樹脂各論
    • 無溶剤型
    • 熱硬化型
    • UV硬化型
    • 常温硬化型
    • 水性
    • 無機-有機ハイブリッド樹脂
  3. 無機-有機ハイブリッド型ハードコート材料
    1. ハイブリッド型ハードコート材の樹脂設計
    2. “ 硬さ” の測定方法
    3. 表面硬度と耐擦傷性
    4. 硬さが出る原料、出ない原料
    5. 見える傷と見えない傷
    6. もっと硬く、更に硬く
  4. ハードコートの高機能化
    1. ナノ粒子を使いこなす
    2. 機能性ハードコートの設計
    3. 耐熱性ハードコート
    4. 高耐候性
    5. 熱線吸収性
    6. 汚染除去性
    7. 屈折率制御
    • 質疑応答・名刺交換

第4部 ナノコンポジット構造をもつハードコート材料の特性向上

(2012年9月28日 14:50〜16:00)

 ナノコンポジット構造を持つハードコート材料について解説する。特に自動車用途や光学用途で注目されているガラス代替樹脂へのこのタイプのハードコート材料の寄与について、評価技術、特性向上の手法、いくつかの応用例、その可能性について解説する。

  1. はじめに
    1. ハードコートとは
    2. ハードコートに求められる特性
  2. ナノコンポジット構造を持つハードコート材料の基本事項および性能
    1. ポリシルセスキオキサンをバインダーとする熱硬化型ハードコート
    2. アクリル樹脂をバインダーとするUV硬化型ハードコート
  3. 自動車用途への応用例
    1. 自動車ヘッドランプ用ハードコート
    2. 自動車樹脂グレージング用ハードコート
    3. 耐摩耗性評価方法
    4. 耐候性評価方法
    5. 耐候性向上
  4. 光学用途への応用例
    1. 高硬度UV硬化ハードコート材料
    2. 各種光学材料への応用例
  5. 今後の可能性、課題について
    • 質疑応答・名刺交換

第5部 ハードコート材料設計とポリシロキサン系を中心としたハードコート技術の特性向上

(2012年9月28日 16:10〜17:20)

 PMMA、PCやPETなどの透明プラスチックは軽量で割れにくいなどの特長を活かして、多くの分野で使われている。しかし、プラスチックは無機ガラスに比較して硬度が低いため、傷つき易い欠点があり、全面的代替のためには、傷つき防止技術、いわゆるハードコート技術が必要となる。
 本セミナーではハードコート材料の基礎から応用、さらには今後の展開までを講師のこれまでの経験と実績をベースに、できるだけ具体的な事例を挙げて、判り易く概説いたします。

  1. はじめに
    1. ハードコート (HC) 材料の基礎
      • ダイヤモンドはなぜ硬い?
    2. 代表的ハードコート (HC) 材料
      • 多官能アクリル系タイプ
      • ポリシロキサン系タイプ
    3. ポリシロキサン系ハードコート (HC) 材料
      • 塗料調整方法
      • 塗料設計の考え方
  2. ポリシロキサン (PS) 系ハードコート (HC) 材料の特性向上
    1. 可撓 (かとう) 性 (Flexibility)
    2. 可染性 (Tintability)
    3. 高屈折率化 (High Refractive Index)
    4. 低屈折率化 (Low Refractive Index)
  3. ハードコート (HC) 材料・技術の今後の展開・展望
  4. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 桐原 修
    株式会社ヘウォンティアンドディ (HAEWON T&D Ltd.)
    顧問
  • 縄 悟
    カシュー(株) 技術開発部
    部長
  • 木田 信嗣
    モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン(合) マーケティング部
  • 谷口 孝
    ティーエーケミカル 株式会社
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 52,500円 (税込)

複数コース 同時申込割引

樹脂の機能性向上 関連セミナーとの同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。

対象セミナー

割引特典

  • 1コース : 通常受講料 : 52,500円 (1コースあたり 52,500円)
  • 2コース : 通常受講料 : 105,000円 → 割引受講料 94,500円 (1コースあたり 47,250円)
  • 3コース : 通常受講料 : 152,500円 → 割引受講料 105,000円 (1コースあたり 35,000円)
  • 4コース : 通常受講料 : 210,000円 → 割引受講料 115,500円 (1コースあたり 28,875円)
  • 5コース : 通常受講料 : 262,500円 → 割引受講料 126,000円 (1コースあたり 25,200円)
  • 6コース : 通常受講料 : 315,000円 → 割引受講料 136,500円 (1コースあたり 22,750円)
  • 7コース以上 : 1名 (1コース)あたり 10,500円づつ加算
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2020/1/17 最新プラスチック加飾技術の動向と今後の展望
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ