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樹脂中へのフィラー分散・充填技術

樹脂中へのフィラー分散・充填技術

~フィラーの基礎・分散モデル実験と実際・ナノコンポジット技術動向~
大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、微粒子分散の基礎から解説し、酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散モデル実験、そして実験の結果に基づいて行った重合系での微粒子分散実験、ナノコンポジットの研究開発動向について詳解いたします。

開催日

  • 2011年10月3日(月) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • フィラーに関連する技術者

修得知識

  • 微粒子分散・微粒子凝縮の基礎
  • フィラーの基礎
  • フィラーの分散・凝縮
  • ナノフィラー・ナノコンポジットの研究開発動向

プログラム

 フィラーとは樹脂 (プラスチック) の機能を高めるために充填する無機または有機性の微粒子であり、現代の科学技術を支えていると言っても過言ではない。
 ナノテクノロジーへの興味が高まるにつれ、粒子径はミリ、ミクロン、そしてナノと超微粒子化している。
 微粒子をプラスチックに高分散充填するには微粒子表面の電荷反発や立体障害を利用することが望ましい。
 本講座では微粒子の分散に関して基礎的知識のみならず、講師が経験した酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散モデル実験、そしてその結果に基づいて行った重合系での微粒子分散実験につき紹介する。
 さらに最近、研究が活発化してきたナノ炭素粒子やセルロースナノファイバーの分散、さらにそれらのナノコンポジットの研究開発動向、最近の特許・文献情報等を紹介する。

  1. フィラーの基礎
    1. フィラーとは
      1. フィラーの役割とその変遷
      2. 身のまわりのフィラー充填製品
    2. フィラーの種類、大きさとその測定法
      1. フィラーの種類
      2. 主なフィラーの製法
      3. フィラー径と粒度分布の測定法
        1. 直接観察法 (電子顕微鏡法)
        2. 間接観察 (動的光散乱法ほか)
    3. 機能性フィラー
      1. 機能性フィラー概説
      2. アンチブロッキング用フィラー技術
        1. フィルム表面と滑り性
        2. フィラー特性と透明性との関係
    4. ナノフィラー (超微粒子)
      1. ナノフィラーについて
      2. ナノフィラー充填効果とそのメカニズム
  2. フィラーの分散・凝集
    1. フィラーの分散に関する基礎
      1. フィラー分散スラリー調製方法
      2. フィラー分散を支配する因子
      3. ゼータ電位 (フィラー表面電位) 測定法
    2. フィラー分散に関するモデル実験と実際
      1. ポリエステル (PET) 中での酸化チタンフィラー分散に関するモデル実験
      2. PET重合系における酸化チタンフィラーの分散
    3. 高分散ナノフィラー充填PET開発の実際
      1. 酸化チタンナノ粒子充填PETの合成
      2. アルミナナノ粒子充填PETの合成
  3. 最近話題のナノフィラーとそのナノコンポジット研究開発状況
    1. ナノ炭素粒子
      1. ナノ炭素粒子の種類と特性
      2. ナノ炭素粒子の分散
      3. ナノ炭素粒子充填コンポジット研究動向
    2. セルロースナノファイバー
      1. セルロースナノファイバーとは
      2. セルロースナノファイバーの分散
      3. セルロースナノファイバー充填コンポジット研究動向
  4. 質疑応答
  • 名刺交換・個別質問

会場

茨木市福祉文化会館

2階 201会議室

大阪府 茨木市 駅前4丁目7-55
茨木市福祉文化会館の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料 (2名で49,980円)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

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