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風力発電の市場・技術動向と今後の展望

風力発電の市場・技術動向と今後の展望

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、国内外における風力発電事業の市場動向、風車用ブレードに使われるCFRPの製造プロセスやコスト削減への取り組み、電力系統との融和、洋上風力発電システムの開発状況について4名の講師が詳解いたします。

開催日

  • 2011年7月22日(金) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 風力発電に関連する技術者
  • 風力発電の部材に関連する技術者
    • 風車用ブレード など
  • CFRPの応用に関連する技術者
  • エネルギーに関連するマーケティング、事業企画担当者

修得知識

  • 風力発電の市場
  • 風力発電の技術動向と今後の展望
  • CFRPの基礎
  • CFRPの風車用ブレードへの応用
  • 風力発電と電力系統との融和

プログラム

第1部 風力発電の市場および技術動向と今後の展望 (10:00~11:20)

講師:
(株)風力エネルギー研究所 取締役 主任研究員 博士 (工学) 今村 博 氏

 風力発電は再生可能エネルギーの中でもコストの安い発電方式の一つであり、欧米・アジア各国では政府の後押しもあり、世界ではその導入が急拡大している。
 一方日本においては、政府の低い導入目標や系統連系に関する課題、厳しい環境条件などによりその導入が進んでいない。
 本講演では、風力発電の市場動向を概観し、日本に風力発電を導入するのに必要な技術的課題およびその解決に向けた今後の展望について説明する。

  1. 風力発電の市場動向
    1. 急成長する世界の風力市場
    2. 日本の市場動向
  2. 風力発電の技術開発動向
    1. 風車に関する技術課題
    2. 欧米における研究開発
    3. 日本における研究開発
    4. 国際規格の現状と動向
  3. 風力発電の今後の展望
    1. 世界の風力発電の今後の展望
    2. 日本の風力発電の今後の展望
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

第2部 CFRPの概要と風車用ブレードへの応用 (11:30~12:50)

講師:
井塚技術士事務所 代表 技術士 井塚 淑夫 氏

 炭素繊維使い複合材料 (CFRP) は、軽量、高強度・高剛性などの特徴を有する先端素材として注目されている。CFRPの概要を、特徴、製造方法、機械加工およびコスト低減への取り組みについて説明する。
 次いで、CFRPの多くの特徴を活用した応用例について紹介するとともに、拡大が急速に進んでいる風力発電用ブレードとしての応用の現状と今後の方向について説明する。

  1. はじめに
  2. CFRPとは
    1. CFRPの定義
    2. CFRPの種類
  3. CFRPの製造方法
    1. 炭素繊維の製造方法
    2. 各種CFRP成形法
    3. CFRPの設計
  4. CFRPの機械加工
    1. 機械加工概要
    2. 機械加工における留意点
  5. CFRPのコスト低減への取り組み
    1. 成形サイクルの短縮化
    2. リサイクル
  6. CFRP応用例概要
    1. スポーツ用品
    2. 航空機、宇宙用途
    3. 自動車
    4. 機械部品
    5. 土木建築
    6. 医療機器
    7. 生活用品など
  7. 風力発電用ブレードへの応用
    1. 風力発電の現状
    2. CFRPの風力発電用ブレードへの応用例
    3. 風力発電用ブレードの製造方法
    4. 風力発電用ブレードの今後の方向
  8. まとめ
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

第3部 風力発電と電力系統との融和 ~2050年、5000万kW導入に向けて~ (13:40~15:00)

講師:
(社)日本風力発電協会 企画局長 斉藤 哲夫 氏

 最近の調査結果により、国内の風力発電導入ポテンシャルは、国内電力会社の全発電設備容量を上回ることが判明している。一方電力の安定供給面からは風力発電の導入容量や運転制御方式などに対して一定の制約が必要である。
 本講座では、風力発電導入ポテンシャル、系統連系制約条件、国内外における風力発電事業者および電力系統運用者における系統連系対策の現状と今後の展望および各種風力発電方式の特徴や具備している各種制御機能にについて解説する。

  • 風力発電の賦存量とポテンシャル
  • 中長期導入目標とロードマップ
  • 電力品質維持と系統連系可能量
  • 風力発電の出力特性と平滑化効果
  • 風力発電機の制御機能
    • 最大出力制限
    • 出力上昇率制限
    • 無効電力制御
    • FRT
  • 気象予測よる発電出力予測と広域運用
  • スペインの事例
  • 風力発電機の種類と特徴
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

第4部 洋上風力発電の最新技術と将来展望 (15:10~16:30)

講師:
東京大学 大学院工学系研究科 社会基盤学専攻 教授 石原 孟 氏

 欧州風力発電協会は、2020年までに4000万kW、2030年までに1億5000万kWの洋上風力を開発するという野心的な目標を掲げ、次々と大規模洋上風力発電所の建設を始めている。かつての陸上風力発電のようにいま洋上風力発電の普及が始まっている。
 本講座では、洋上風力発電の現状を紹介すると共に、洋上風力発電の歴史と最新技術、洋上風力開発の戦略と将来展望について解説する。

  1. 洋上風力発電の現状
    1. 世界の洋上風力発電の現状
    2. 日本の洋上風力発電の現状
  2. 洋上風力発電の歴史と最新技術
    1. 洋上風力発電の歴史
    2. 洋上風力発電の最新技術 着床式と浮体式の洋上風力発電
    3. 洋上風力発電研究開発の実例
    4. 大規模洋上風力発電所の実例
  3. 洋上風力開発の戦略と将来展望
    1. 世界各国の洋上風力開発の戦略と将来展望
    2. 日本の洋上風力開発の戦略と将来展望
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9階 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 52,000円 (税別) / 54,600円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき49,980円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料 (2名で54,600円)
    • 案内登録をされない方は、1名につき54,600円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

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