技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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2019年末に中国の武漢で感染が確認された新型コロナウイルスは、その後の2年間で瞬く間に全世界を席巻し、現在も世界中で多くの感染者を生み続けている。そんな中で、世界中の人々が同じように「外出自粛」や「ステイホーム」を自らに課し、それを実行している。
レトルトパウチ製品は、このようなパンデミックに見舞われている状況下で、在宅時間の長時間化に対応する形で流通量が増加を続けている。日本市場においてはすでに10年以上も前から大きな成長率を継続してきたが、直近2~3年はさすがに以前に比較して伸び率の鈍化がみられていた。しかし、現在のコロナ禍で再び堅調推移を取り戻している。また今後も少なくとも2023年までは年率2~3%の成長率継続は可能であると推定されている。日本市場の場合、レトルトパウチ製品、中でも圧倒的中心となる「レトルトパウチ食品」を見ると、引き続き「アルミ箔構成レトルトパウチの成長率鈍化」と「透明バリアーフィルム構成レトルトパウチの成長率進展」が続いている。後者の需要が増加しているのは「異物混入発見が容易 (視認や金属探知機使用可能など) 」そして「電子レンジ調理が可能なため、湯煎調理に比較して調理時の二酸化炭素排出量が非常に少ない」などのメリットが評価されているためである。特に二酸化炭素排出量の低減に関しては、SDGsなどが叫ばれている現在、環境対応パッケージとしての意味合いからも追い風となっている。また、アジアにおけるレトルトパウチ市場は、国ごとに「パウチ内需完結」「パウチ輸出中心」「パウチ輸入中心」に分けられる。例えば韓国は、国内需要以外にインドなどへのパウチ輸出が活発化している。タイでは、供給されるレトルトフィルムからの国産パウチだけでは足りず、パウチ輸入で必要量を補い、それらを合わせることで「レトルトパウチ食品 (最終製品) としての世界への輸出基地」としての役割を果している。北米ではこれまでレトルト殺菌の流れとして「缶詰→リジット容器」傾向だったが、近年パウチタイプが見直され、増加を続けている。特にベビーフード用途が占める構成比が高い。欧州市場は、環境対応パウチ実現のトライアルとして、「ペットフードにおけるモノマテリアルパウチ」が表面化した。これは基材に透明蒸着OPP、シーラント層にレトルトCPPを使用し、「ポリプロピレンフィルムのモノマテリアル化」を実現したもの。現在はオランダ市場でトライアルされている。
このようにレトルトパウチは今後も機能性包材として、また環境適性包材として、注目されている。本資料が包材業界及びエンドユーザーの方々の事業計画立案等の一助となれば幸いです。
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