技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

伝熱の基礎とExcelによる定常・非定常伝熱計算演習 【2日間】

伝熱の基礎とExcelによる定常・非定常伝熱計算演習 【2日間】

東京都 開催 会場 開催 1人1台PC実習付き

概要

本セミナーでは、Microsoft Excelを用いた実習を通して、伝熱問題に対する非定常熱伝導方程式と、実務に応用するための基礎力を身に付けていただきます。

開催日

  • 2013年3月21日(木) 10時30分 16時30分
  • 2013年3月22日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 熱設計、熱計算に関連する技術者
    • LED
    • 照明
    • 太陽光発電パネル
    • 電子機器・電子基板の放熱
    • 半導体パッケージ
    • PC・サーバ機器設計
    • 電源ユニット
    • 自動車
    • プラントなど
  • これから熱計算に携わる方
  • 金型や高温製品の冷却工程設計者
  • 円柱状プラスチック、ゴム製品の表面温度計測技術者
  • 溶接や高温レーザによって発生する微小粉塵の冷却計算従事者
  • CAE、FEMなどによる固体内の温度分布検証が必要な研究者

修得知識

  • 伝熱計算の基礎
  • Microsoft Excelによる非定常伝導・定常熱伝導の計算

予備知識

  • 微積と微分方程式の知識
  • Excelの初歩的な操作ができること

プログラム

 熱の移動に関する知識は伝熱工学として理論的に体系化され,熱の概念を扱う熱力学とともに熱工学分野の重要な科目となっています.機械系エンジニアにとって伝熱の基本的な知識は必要不可欠と言えます.
 本講座では、熱の本質から始まり、様々な伝熱の形態やそれらの応用として熱交換器、フィン、内部発熱問題などの伝熱理論を解説し、さらにExcelを用いて物体内部の非定常および定常温度分布を計算する簡便な方法を解説します。生産現場で発生する伝熱問題に応用することで、単純な問題なら高価な市販ソフトを使用しなくても簡単に伝熱解析が出来るようになります。

1日目:伝熱工学を全く学んだことのない方、基礎から復習を希望する方向け

 伝熱工学を理解するのに必要となる基礎事項を概説します.2日目のExcelによる計算演習で取り上げる内容の解説を含んでいます。

第1部 伝熱の基礎
  1. 熱の本質と伝熱の3形式
    1. 伝熱の定義
    2. 伝熱の本質
    3. 伝熱の3形式
  2. 第2章 定常熱伝導
    1. 熱流束 (heat flux)
    2. フーリエの法則 (フーリエの式)
    3. 熱伝導率,λ
    4. 温度場
    5. 平行平板の熱伝導
    6. 円管の熱伝導
    7. 球状壁の熱伝導
  3. 熱通過
    1. 熱伝達率
    2. 平板壁の熱通過
    3. 円管の熱通過
    4. 伝熱面付着物の影響
  4. 熱交換器の伝熱計算
    1. 熱交換器の種類
    2. 対数平均温度差
  5. フィンの伝熱
    1. 温度分布の式と全放熱量
    2. フィン効率
    3. フィン付き伝熱面からの放熱量
    4. フィン付き伝熱管の放熱量
  6. 放射伝熱
    1. 放射伝熱の概念
    2. 熱放射の基本法則
    3. 二面間の放射伝熱
    4. 形態係数に関する法則
    5. 放射熱の遮断
  7. 沸騰
    1. 沸騰様式の分類
    2. 沸騰特性曲線
    3. 飽和温度と臨界点
    4. バーンナウト熱流束 [W/m2]
  8. 凝縮
    1. 凝縮の分類
    2. 凝縮熱伝達
  9. 物質拡散 (拡散)
    1. 拡散現象
    2. フィック (Fick) の法則 (拡散方程式)
  10. 内部発熱問題
    1. 内部発熱を伴う発熱体内部の熱伝導
    2. 発熱体が被覆されている場合の熱伝導問題
    3. 発熱体から液体への熱伝達

2日目:初日のコースを受講した人、および伝熱工学の基礎をすでにマスター済みの方向け

 非定常および定常温度場における1次元および2次元の熱伝導問題を、Excelを用いて解く手法について解説し、実際にコンピュータを用いて演習を行います。

第2部 Excelによる非定常および定常熱伝導の計算演習
  1. 熱伝導方程式と差分近似
    1. 熱伝導方程式
    2. 差分近似公式
    3. 非定常熱伝導方程式の差分近似
    4. 直交座標系定常熱伝導の差分近似
  2. 直交座標系1次元非定常熱伝導の数値解法
    1. 差分近似式
    2. 無限平行平板の両表面温度 (境界条件) が一定の場合
    3. 多層無限平行平板の場合
    4. 対流熱伝達により無限平行平板の両表面温度が変化する場合
    5. 多層平行平板に一様熱流束が与えられ,反対側に対流熱伝達が存在する場合
    6. 応用 (1次元非定常熱伝導方程式を用いたモデリング)
  3. 直交座標系2次元非定常熱伝導の数値解法
    1. 差分近似式
    2. 計算方法
    3. VBAの利用方法
    4. 境界面温度が変動する場合の計算式
    5. VBAによる境界面温度の計算
    6. 応用 (周囲を冷却される正方形断面管の温度分布)
  4. 円柱座標系1次元非定常熱伝導の数値解法
    1. 円柱の表面温度が一定の場合の非定常1次元温度分布
    2. 円柱の表面温度が変化する場合の非定常1次元温度分布
  5. 直交座標系定常熱伝導の数値解法
    1. 直交座標系の差分近似式
    2. 直交座標系の1次元定常熱伝導
    3. 壁面温度が固定される場合の直交座標系2次元定常温度分布
    4. 壁面温度が固定されない場合の直交座標系2次元定常温度分布
    5. 応用 (二重被覆電線の2次元温度分布)
  6. 円柱座標系定常熱伝導の数値解法
  7. 熱交換器の定常熱伝導の数値解法
  8. フィンの定常熱伝導の数値解法
  9. 非定常拡散の数値解法
  10. 内部発熱問題
    1. 発熱体内部の熱伝導
    2. 発熱体が被覆されている場合の熱伝導問題
  • 質疑応答・名刺交換

会場

タイム24ビル

4F デジタル工房 セミナールーム

東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 74,000円 (税別) / 77,700円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき63,000円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、5,250円割引となります。
    • 案内登録をされない方は、1名につき63,000円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 伝熱の基礎と計算方法および温度計測とその留意点 オンライン
2024/4/26 ExcelとPythonによる多変量解析 超入門 オンライン
2024/4/26 ヒトにおける薬物動態予測 (2日コース) オンライン
2024/4/26 ヒトにおける薬物動態予測 (2) in vitroデータとPBPKモデルからの予測 オンライン
2024/4/26 「統計的品質管理」総合コース2023 オンライン
2024/4/26 データサイエンスの基礎 オンライン
2024/4/26 安定性試験の評価と有効期間の設定 オンライン
2024/4/26 サンプリング試験 (ロットの合否判定方法) への応用 オンライン
2024/4/26 プロセスバリデーションと年次照査 (APR) への応用 オンライン
2024/4/26 品質管理の基礎 (4日間) オンライン
2024/4/26 品質管理の基礎 (2) オンライン
2024/4/26 分析法バリデーションへの応用 オンライン
2024/4/26 Quality by Designのための実験計画法 オンライン
2024/4/30 熱伝導率の基礎と測定方法・測定事例 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/5/8 実験計画法・ベイズ最適化を用いた効率的な実験デザイン オンライン
2024/5/8 品質管理の基礎 (3) オンライン
2024/5/9 実験計画法における解析のコツとデータのまとめ方 東京都 会場
2024/5/13 品質管理の基礎 (4) オンライン
2024/5/15 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン