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研究開発テーマを正しく定量的に評価・選定する個別評価法と評価システム・全体体系の構築

研究開発テーマを正しく定量的に評価・選定する個別評価法と評価システム・全体体系の構築

~正しく・確実にテーマを評価、選択するための仕組みの構築~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年8月29日〜9月4日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、様々な研究開発テーマの評価をメリット・デメリットも含めて包括的に解説いたします。

開催日

  • 2025年8月28日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 研究開発企画および研究開発に実際に携わっている方
  • 研究開発企画・技術企画に配属になったので、研究開発テーマ評価の基礎を学びたい方
  • 自社の研究開発テーマの評価法に問題を感じ、改善したいと考えている方

修得知識

  • 代表的研究開発テーマ評価法
  • 研究開発テーマの評価の全体体系
  • ステージゲート・プロセス

プログラム

 企業の研究開発活動は、社内で「多くの経営資源を使いながら、期待された成果を出していない」と非難され、また残念ながら現実にもそうであることは多いものです。この問題の根源的・共通的な原因に、テーマの評価・選択が適正に行われていないことがあります。極めて多くの企業において、テーマの評価・選択は担当する研究者の熱意の強さや評価する上司の属人的な思いや価値観という、曖昧かつお座なりな判断によって決められています。しかし、このような偏った視点に基づく評価は大変危険です。なぜなら、テーマは本来的に、企業の収益に貢献しなければなりません。客観的な「本当にそもそもそのテーマは、会社の収益に貢献する要件を備えているのか?」の評価視点に基づき、また一方で判断の時点では限られた情報という現実的制約の下で (つまり不確実性の存在を前提とし) 、徹底して思考・検討し、冷徹に判断をしなければなりません。
 本セミナーにおいては、『木』 (個別評価法) と『森』 (全体評価体系) の両方学んでいただきます。最初に『木』の議論として、代表的な研究開発テーマの評価法について、いくつかの演習を含め、学んでいただきます。後半では『森』の議論として、これらの研究開発テーマ評価方法を、ステージゲート・プロセス (注:ステージゲートは決して個別の方法論ではありません。全ての企業に適応される普遍的なテーマ・マネジメントの構造を示すものです) を中核のフレームワークとして、どう全体の研究開発テーマ評価体系の中に組み込んでいくかを、それぞれの個別評価法の特徴とメリット・デメリットを踏まえた上で議論をしていきます。
 したがって、本セミナーは個別の評価法を学ぶだけではなく、今後皆様が企業に戻り全体の研究開発テーマの評価体系を考える上で大変役立つ知識を習得していただきます。

  1. 日本企業の研究開発テーマのマネジメントの3つの代表的問題
    1. 評価者の限定的かつ属人的経験・知識に基づく評価 (化学会社の例)
    2. 研究者の熱意の過度の重視 (食品メーカー、無線機器メーカーの例)
      • 研究開発テーマも“Garbage in, garbage out” (元のテーマが悪ければ、創出技術・製品も悪い)
      • 背後にある日本人の特徴 (一橋大学 野中郁次郎 名誉教授の研究から)
    3. 不確実性を軽視した評価 (オフィス機器メーカーの例)
  2. 様々な研究開発テーマ評価法
    1. 非財務法I
      1. 直感法 (スティーブ・ジョブズ、井深大、シャープの緊プロの例)
        • 直観法とは?
        • 直観法の是非
      2. 対話法 (化学会社の例)
      3. スコア法
        1. BMO (Bruce Merrifield & Ohe) 法
        2. リスク-リターン法
        3. STAR (Strategic Technology Assessment Review) 法
        4. 演習1:スコア法演習 (「AテーマーBテーマ、どちらのテーマを選ぶべきか?」)
        5. スコア法のメリットとデメリット
    2. 財務法I
      1. ディスカウント・キャッシュフロー法
        1. NPV (正味現在価値)
        2. IRR (内部収益率)
        3. 演習1〜5 (NPV・IRRの算定と意思決定)
        4. ディスカウント・キャッシュフロー法の主要な課題
        5. ディスカウント・キャッシュフロー法を使う上での注意点
      2. 回収期間法
      3. ECV (期待経済価値) 法 (演習6)
  3. 良い研究開発テーマ評価システムの要件
    1. 個別の研究開発テーマ評価法の限界:「一つの評価法では、正しい評価はできない」
    2. 研究開発テーマ評価の基本フレームワーク:不確実性・複雑性を所与とした評価システム
    3. 良い研究開発テーマ評価システムの要件
      1. 不確実性・複雑性に対処しながらも分かり易い評価体系
      2. 評価者・担当者の間で納得感・信頼感がある
      3. 事業・製品で成功するための重要なポイントをきっちりおさえている
      4. 革新的なテーマを正しく判断し意思決定ができる:多数決は機能しない
  4. 全体評価体系としてのステージゲート・プロセス
    1. ステージゲート・プロセスとは?
      1. 「良い研究開発テーマ評価システムの要件」に対処したプロセス
      2. ステージゲート・プロセスは方法論ではない!テーママネジメントの「普遍的」な仕組み
        皆さんの会社のプロセスを含め、全てのプロセスは、そもそもゲートとステージのあるプロセスになっている
      3. ステージゲート・プロセスの背景と歴史
      4. 革新的な製品・事業・技術創出には:不確実性への対処
    2. 不確実性への対処としてのステージゲート・プロセスの11の工夫
    3. ゲートでの評価体系・評価項目例
    4. ゲートでの正しい意思決定法
    5. ステージゲート・プロセスと上で議論した個別研究開発テーマ評価法との関係
      • ステージゲートをプラットフォームに、個別の研究開発テーマ評価法のいいとこどりをして組み込む
  5. 最後に
  6. 質疑応答

講師

  • 浪江 一公
    ベクター・コンサルティング 株式会社
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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