革新的な研究開発テーマを継続的に多数創出する方法と体系的・組織的な仕組みの構築
~技術機能展開法を利用したテーマ創出活動~
オンライン 開催
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概要
本セミナーでは、どう自社コア技術をベースとしてテーマ創出を行うかについて、その有効性の理論的な裏付けや顧客価値の見つけ方など重要な概念を踏まえながら紹介し、また実際の作成ワークシートなどを提示しながら、具体的なプロジェクトの進め方を議論していきます。
開催日
-
2024年2月22日(木) 10時30分
~
16時30分
受講対象者
- 経営企画・研究開発企画・技術戦略・事業企画・商品開発部門の方
- 研究開発テーマを継続的に創出する仕組みを構築したい方
- 研究開発テーマの創出法を学びたい方
- ステージゲート・プロセス等の自社のテーママネジメント・プロセスをより有効に機能させたい方
修得知識
- 革新的テーマを創出する大きなメカニズム
- そこに基づく、革新的テーマを創出する全体体系
- 革新的テーマを創出するための様々な方策・活動
プログラム
今、新興国の企業は日本企業の経営や技術を徹底して研究し、それまでリードしてきた日本企業を追い上げ、既に少なからぬ分野で日本企業を凌駕する状況が生まれています。日本企業が、欧米企業はもとより、このようなますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、競合企業に先んじて革新的なテーマを継続的に創出し取り組むことが極めて重要になってきています。なぜなら、5社が同じテーマに取り組んでいたら、一位になれる確率は平均で20%に過ぎないからです。
しかし、革新的なテーマを継続的に創出するためには、多くの企業でこれまで行ってきたような、取引先からの依頼への対応や研究者個人に依存したテーマ選択、小手先のアイデア発想法だけでは不十分です。今、革新的テーマを継続的に創出するために求められているのは、そのための体系的な組織的仕組みです。
本セミナーではこの『体系的な組織的仕組み』をテーマに議論を行います。既に先進的な企業においては、このような取り組みが行われています。また、このような考え方をもとに、実際の企業の事例をあげながら『体系的な仕組み』について議論していきます。
今回はもう一つのセミナー「研究開発テーマの (定量的) 評価、選択方法とそのプロセス」と連続開催としています。「研究開発テーマの (定量的) 評価、選択方法とそのプロセス」では、本セミナーで創出したテーマを評価・選択することを目的とするものです。
- なぜ革新的テーマの創出が必要なのか?
- 21世紀の産業界の現実:新興国企業の台頭
- 日本企業が行く道:革新的テーマの追求
- 日本企業のテーマ創出上の問題点
- 品質での差別化戦略の限界
- テーマ創出の仕組みの軽視
- 研究開発テーマ創出の改革の2つの方向性 (テーマ創出への経営資源シフトと体系的仕組みの構築)
- 革新的アイデアを継続的に創出するメカニズム
- 大きな枠組みの必要性
- 革新的テーマの定義
- 企業にとっての革新的テーマとは
- 起案者、プロジェクトメンバーにとって面白いテーマとは
- 両者を一致させる
- 3つの原料のスパークによる革新的アイデアの創出
- スパークための4つの要件
- 具体的体系的取組事例 (東レ等)
- 顧客価値の提供機会を見つける視点
- ドリルメーカーは顧客に何を売っているのか?
- 機能的価値と意味的価値
- 顧客はQCDだけに価値を見出す訳ではない:顧客価値拡大モデル (VACES)
- Value:顧客の製品の提供価値向上 (日本触媒の例)
- Anxiety:顧客の懸念・面倒の払拭 (日東電工の例)
- Cost:顧客の全体コストの低減 (東洋電機の例)
- Empowerment:顧客社員の作業環境・能力の向上 (コマツ・日本ペイントの例)
- Society:顧客の社会的価値向上 (ESG投資の例)
- 革新的テーマ創出に向けてのスパークのための3つの原料
- 「市場の知識」の強化
- 市場・顧客を多面的に理解する3軸 (TADモデル)
- 時間軸の一例:ライトハウスカスタマーの利用 (島津製作所の例)
- 分野軸の一例:顧客の製品ライフサイクル全体に目を向ける (日本テトラパックの例)
- 深度軸の一例:研究者が市場との直接の接点を持つ (NEC・IBMワトソン研究所の例)
- 「技術の知識」の強化
- スパークに必要な技術知識 (自社技術・周辺技術の知識蓄積・拡大と自社にない技術の吸収)
- 技術知識蓄積・拡大モデル (BIRDSモデル)
- 発信 (Broadcast) 、収集 (Intake) 、研究開発活動 (R&D) 、共有化 (Share)
- 具体事例 (3M、村田製作所等)
- 自社にない世の中の技術の吸収法
- なぜ自社にない世の中の技術の吸収なのか?
- オープンイノベーションの実行
- 組織的なT型・Π型研究者の実現
- 「自社の強み」の利用
- スパークモデルにおける自社の強みの重要性
- 自社の強みの特徴:自社の強みは見えないもの
- 自社の強みのありか
- 自社の強みとは
- 技術の強み (3Mのプラットフォーム技術、富士フイルムの12のコア技術)
- コア技術の3つの選定軸
- 技術以外の強みの抽出法:VRIO分析
- 強み発想の注意点 (今弱くても将来強くすべき強みを「強み」とする)
- コア技術の設定プロセス (参考)
- スパークを起こし革新的テーマを創出するための4つの要件
- 革新的テーマ創出のための環境の用意
- 業務の緊急度と重要度マトリクスからの示唆 (日立の元会長の川村氏の言葉)
- 革新的テーマとはの明確化と共有
- スラックリソースの提供 (3M、グーグル、東レ等)
- テーマ創出のための時間を設定・強制
- 筋の悪いテーマを冷静に中止する
- 定期的アイデア創出ノルマを課す (小林製薬等)
- アイデア発表会の開催
- 研究者による社会との共感の実現 (ユーグレナ、エーザイ等)
- 多様性の追求
- なぜ多様性が重要なのか? (3Mの例)
- 日本企業の現状:発想思考の弱さ (サム・スターン)
- 多様性の3つの視点 (SMPモデル)
- 情報・アイデア源を多様化 (Sources)
- 発想メンバーを多様化 (Members)
- 一人一人の発想を多様化 (Perspectives)
- 具体的事例 (富士フイルム、日本GE、日立、ホールマーク、サムスンの例等)
- テーマ創出に向けてのプロセス:テーマ創出に向けての6つのタスク
- 市場知識と技術知識をスパークさせる工夫
- 一つの技術を複数の機能に展開する方法
- 発散と収束を繰り返す
- VACESで市場を見る視野を徹底して広くする
- 効果的なブレーンストーミング法 (連想を引き出す)
- 強制発想法
- 情報が無い中で評価する有効な方法
- 組織・構成員の意欲による『点火』
- 『点火』の必要性
- 『点火』とは
- 『点火』の3つの要件
- 追い込む (ホンダ、3Mの例)
- 失敗の許容・奨励 (日東電工、米国海兵隊、ゼロ戦の成功例)
- 非金銭的報酬を与える (3Mの例)
- 最後に
講師
浪江 一公 氏
ベクター・コンサルティング 株式会社
代表取締役
主催
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お問い合わせ
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)
受講料
1名様
:
36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
:
25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)
複数名受講割引
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
- 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
- 他の割引は併用できません。
- サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。
アカデミー割引
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
- 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
- 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
- お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
2日間コースのお申込み
セット対象セミナー
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
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- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
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