技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

臨床試験にかかわる人のための経時測定データ解析入門

臨床統計:アドバンス編

臨床試験にかかわる人のための経時測定データ解析入門

~統計手法の意味・解析結果の正しい解釈から欠測値の取り扱いまで~
東京都 開催 会場 開催 PC実習付き

関連するセミナーとの同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。

開催日

  • 2018年5月11日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製薬メーカー、CRO、ARO等でプロジェクトマネージメント、臨床開発、データマネジメント、メディカルライティング、市販後調査、薬事等を担当している方

プログラム

 多くの臨床試験では、評価対象となるアウトカムを同一被験者に対して、経時的に繰り返して測定します。このようなデータを経時測定データといいます。例えば、高血圧患者を対象とした臨床試験では、介入前、介入4週、8週、12週後の各時点で血圧値を測定するといった具合です。経時測定データは、データの性質上、単純なt検定や分散分析といった古典的手法で解析するのは適当ではありません。また、被験者が途中で脱落したり、特定の時点で来院しなかったり、という問題が頻発するため、試験実施計画時に定めた時点できちんとデータが得られず、データの欠測が生じます。データ欠測は、臨床試験の結果の信憑性を損ないかねない極めて深刻な問題です。欠測が問題となり、医薬品の承認に至らなかったケースもあります。
 本セミナーでは、臨床試験で使用される経時測定データ解析のための統計手法を解説します。事例を通じて、経時測定データの性質や特徴を説明します。そのうえで、臨床試験で使用頻度の高い統計手法を紹介し、解析結果の適切な解釈法を説明します。また、欠測値が生じにくくなる工夫、欠測値が生じたときの対処法等も解説します。
 本セミナーは、メーカー、CRO、ARO等でプロジェクトマネージメント、臨床開発、データマネージメント、統計解析、メディカルライティング、市販後調査、薬事等を担当している方を対象としています。経時測定データは、臨床試験から得られる典型例です。実際に自分でデータ解析を行わない方も、試験実施計画書や総括報告書の作成・読解、規制当局からの指摘事項対応等に携わる限り、経時測定データ解析のための統計手法の意味をきちんと理解し、解析結果を正しく解釈できる必要があります。また、世界で最も権威のある一般臨床医学雑誌New England Journal of Medicineでデータ欠測に関する特別論文1) が発表されました。欠測の問題は、統計学専門家だけが知っていればよいものではありません。

1) Little RJ et al. The prevention and treatment of missing data in clinical trials. New England Journal of Medicine 2012; 367:1355年〜1360年.

  1. 経時測定データとは
    1. 事例
    2. 種類
    3. 性質
  2. 経時測定データ解析の目的
    1. 群間比較
    2. 推移評価
    3. 共変量の探索
  3. データの要約
    1. 要約統計量
    2. 図示表現法
  4. 連続データの解析
    1. 線形モデル
    2. 二段階モデル
    3. 線形混合効果モデル
  5. 二値データの解析
    1. ロジスティックモデル
    2. 一般化線形モデル
    3. 一般化推定方程式法
    4. 一般化線形混合効果モデル
  6. 欠測問題
    1. NASレポート
    2. EMAガイドライン
    3. 欠測パターン
    4. 欠測メカニズム
    5. 単一値代入法
    6. 最終観測値代入法 (LOCF)
    7. 多重代入法
    8. MMRM (Mixed effects model for repeated measures)
    9. 重みを使った解析
    10. パターン混合モデル
    11. 欠測を減らすためのデザイン上の工夫
    12. 感度分析
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 五所 正彦
    筑波大学 医学医療系 生物統計学
    教授

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

全2コース申込セット受講料について

  • 通常受講料 : 92,340円(税込) → 全2コース申込 割引受講料 71,280円(税込)
  • 通常受講料 : 85,500円(税別) → 全2コース申込 割引受講料 66,000円(税別)

2日間コースのお申込み

割引対象セミナー

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/4 多変量解析・データ処理 超入門 オンライン
2024/4/5 分析法バリデーションコース (2日間) オンライン
2024/4/5 計算ブラックボックスからの脱却と精度評価の本質に迫る オンライン
2024/4/5 リアルワールドデータ (RWD) と分散型臨床試験 (DCT) /デジタルバイオマーカー (dBM) の活用・事例 オンライン
2024/4/8 医薬品開発における臨床薬理試験の計画作成と進め方 オンライン
2024/4/9 体外診断用医薬品の性能評価に必須の統計解析基礎講座 オンライン
2024/4/11 技術者・研究者のための多変量解析入門講座 オンライン
2024/4/12 希少疾病用医薬品の市場、売上予測と事業化戦略 オンライン
2024/4/15 アンメットメディカルニーズの発掘法と戦略構築への活用 オンライン
2024/4/15 医薬品開発における臨床薬理試験の計画作成と進め方 オンライン
2024/4/18 統計学の基礎から学ぶ実験計画法 (2日間) オンライン
2024/4/19 実験計画法・ベイズ最適化を用いた効率的な実験デザイン オンライン
2024/4/22 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/4/22 ベイズ統計の理論と方法 入門編 オンライン
2024/4/24 技術者・研究者のための多変量解析入門講座 オンライン
2024/4/26 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2024/4/26 「統計的品質管理」総合コース2023 オンライン
2024/4/26 データサイエンスの基礎 オンライン
2024/4/26 安定性試験の評価と有効期間の設定 オンライン
2024/4/26 サンプリング試験 (ロットの合否判定方法) への応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/6/30 生産プロセスにおけるIoT、ローカル5Gの活用
2022/8/31 医療機器の設計開発における統計的手法とそのサンプルサイズ設定
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/5/10 分析法バリデーション実務集
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書