技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

実験・分析データの正しい取得方法・解釈とその実際

実験・分析データの正しい取得方法・解釈とその実際

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年10月27日(木) 10時30分16時30分

修得知識

  • データの棄却
  • エラーバーの書き方
  • 再現性・有効桁の見積もり
  • 誤差伝播の計算方法
  • 重み付き最小二乗法の方法
  • 検定の考え方の基本

プログラム

 自然科学・産業の世界で、データの再現性を軽視するという風潮が現れ、これらが原因で多くの問題が発生している。このような状況の中、実験データを正しく扱うことの重要性が改めて認識され、盛んに議論がなされている。しかしながら、実験データの扱いは、数理統計や確率論等の数学に基礎を置いているため、実験者にとって基礎から理解するのは容易ではなく、統計ソフトをブラックボックスとして使用しているのが現状であろう。
 本講演では、簡単な数学の理解からスタートしてその統計的な意味を解説し、実際にPC等で実例を計算して理解を深めることを主眼とした。
 具体的には、再現性のある実験・分析データを取得するための考え方や得られたデータの正しい解釈について、参考図書 (「実験データを正しく扱う方法」化学同人、2007) を参照しながら解説していく。
 特にデータの統計解析【1) データの棄却、2) 平均とエラーバー、3) 誤算伝播、4) 重みつき最小二乗法、5) 検定】について、注意点やコツ等、ポイントを絞って説明する。

  1. 数理統計学の基礎
    • 実験データの杜撰な取り扱いが招いた科学界を取巻く問題点を実例を示して指摘し、それらについての対策と正しいデータの取扱いの必要性、考え方ついて述べる。2項分布を基礎として数理統計学の初歩の数学を概観する。
  2. データの棄却
    • 異常なデータを「なきもの」にする前に!
      一つのデータがとんでもなく外れている場合に、このデータはなかったことにしておこうというのは正しくない。データの棄却を統計的な意味を含むQ-testによって可能かどうかを判断する。
      1. 検定
      2. 信頼度
  3. 平均値とエラーバー
    • 少ない回数 (3~5回) の測定から再現性を求めるにはこの方法しかない!
      複数回測定したデータからStudentのt分布を用いて、平均とエラーバーを求め、同時に有効数字・有効桁をユニークに確定する。
      1. 正規分布

      2. Studentのt分布
      3. 平均値:最も確かな値
      4. 測定回数、自由度
      5. 不偏分散
      6. 標準偏差
      7. 信頼度
      8. エラーバー
      9. 有効数字・有効桁
  4. 誤差伝播 (ごさでんぱ)
    • 2つの測定データからある値を求める時に、片方がいい加減だとそちらに引っ張られる!
      最終的に求めたい値が一つの測定結果から得られるとは限らない。誤差をもつデータ同士の演算 (加減乗除等) で誤差がどのように伝播するのかを求める。
      1. 誤差伝播
      2. 誤差をもつ測定値同士の和
      3. 定数と測定値とのかけ算
      4. 測定値同士のかけ算
      5. 希薄溶液調製時にともなう誤差の見積もり
  5. 重み付き最小二乗法
    • 検量線やあるデータ群を理論曲線にフィットするときに、エラーバーの重みを考慮して最小二乗法を用いないと間違いをおかす危険性がある。ここではその注意点を考察する。
      1. 線形回帰
      2. 重み付け
      3. 重み付き平均
      4. 重み付き最小二乗法:線形
      5. 重み付き最小二乗法:非線形
      6. 回帰から得られるエラーバー
      7. 非線形回帰の場合の注意点
  6. 検定や検出限界
    • 白でも黒でもないグレーなゾーンがある!
      ある仮説を統計的なデータで検証する場合、その方法として“差がある”ことを確認するために、“差がない”という前提 (帰無仮説) を統計的にありえないことを示す。データによる検定の使い分けにも言及する。
      1. 仮説検定
      2. 帰無仮説
      3. 有意差検定
      4. t検定
      5. Q-test
      6. 検出限界

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/2/26 AI・ロボットを活用した自律型材料研究開発 オンライン
2026/2/26 HPLC (高速液体クロマトグラフィー) 分析の進め方とノウハウ及びトラブル対応 オンライン
2026/2/26 実務に役立つ統計解析の基本と活用 オンライン
2026/2/26 信頼性の高い研究成果/試験Quality 実践 (2日間コース) オンライン
2026/2/26 信頼性の高い研究成果を得るための公正な研究プロセスと試験データのQuality・基準 オンライン
2026/2/27 医薬品開発における生存時間解析 オンライン
2026/3/2 サンプリング試験 (抜取検査) の全体像を把握し適切に設計・運用する具体的ノウハウ オンライン
2026/3/6 Google Gemini3 plus×Workspaceで実現する生成AIによる統計解析・データ分析 オンライン
2026/3/6 XPSの基礎と測定・解析テクニック オンライン
2026/3/9 ベイズ統計モデリングの基本的な考え方とモデルの立て方、結果の解釈 オンライン
2026/3/9 化学分析・機器分析の効果的な進め方と業務への活かし方 オンライン
2026/3/10 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった製造や研究開発部門での電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2026/3/12 Excelで始める実践データ分析 オンライン
2026/3/12 ICH新ガイドラインに対応する分析法開発と分析法バリデーションの基礎と実践 オンライン
2026/3/12 走査電子顕微鏡 (SEM・EDS) の基礎と異物解析のポイント オンライン
2026/3/13 分析法バリデーション 統計解析入門と分析能パラメータの計算法 オンライン
2026/3/16 分析法バリデーション 統計解析入門と分析能パラメータの計算法 オンライン
2026/3/16 小規模実験の自動化による研究開発の効率化と再現性向上 オンライン
2026/3/16 Excel・Pythonで学ぶ製造業向けデータ解析と実務への応用 オンライン
2026/3/17 Google Gemini3 plus×Workspaceで実現する生成AIによる統計解析・データ分析 オンライン