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がん幹細胞を標的とした新しい治療薬・診断法の開発

“がん”治療の概念を根底から覆す!将来有望されている理想的な治療薬開発の動向とは

がん幹細胞を標的とした新しい治療薬・診断法の開発

~iPS細胞を用いたがん幹細胞モデル作成/がん幹細胞の臨床的意義~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年5月20日(水) 10時30分16時00分

プログラム

第1部. がん幹細胞を標的とした診断法開発と今後の課題

(2015年5月20日 10:30〜12:00)

  1. がん幹細胞の定義
    1. がん幹細胞とは何か?
    2. がん幹細胞の臨床的意義
    3. 各臓器でのがん幹細胞
    4. がん幹細胞で活性化している細胞内シグナル
  2. がん幹細胞マーカー
    1. がん幹細胞マーカーの種類
    2. がん幹細胞の選択
    3. 各臓器のがん幹細胞マーカー
  3. がん幹細胞の採取と解析
    1. ヒトがん組織からの採取
    2. がん幹細胞からの採取
    3. がん幹細胞特異的遺伝子発現とその意義
      • -1 mRNAの解析
      • -2 miRNAの解析
      • -3 その意義
  4. がん細胞、がん幹細胞の代謝と治療
    1. がん細胞、がん幹細胞の代謝特性
    2. がん細胞の代謝を標的とする治療法開発
    3. 抗がん剤の作用効果増強へ向けて
    4. 今後の創薬の方向性など
    • 質疑応答

第2部. がん幹細胞標的薬開発に向けたがん幹細胞の理解

(2015年5月20日 12:45〜14:15)

がん幹細胞の生物学とそれを標的化するためのストラテジーに関する基本的理解

  1. がん幹細胞とは何か
    1. 概念としてのがん幹細胞 ~癌はどのようにして発生し維持されるか~
    2. 実体としてのがん幹細胞 ~どのようにして同定するか~
    3. 白血病幹細胞 ~最も理解しやすいがん幹細胞システム~
    4. 固形がん幹細胞 ~幹細胞システムが重要ながんとそうでないがんがある~
  2. がん幹細胞はどのような特性を持つか
    1. Quiescence
    2. 代謝制御
    3. ニッチ依存性
  3. がん幹細胞を排除するためのストラテジー
    1. どのような薬剤が臨床的に有用と考えられるか ~理論と実際~
    2. 分子標的薬 ~細胞の中の標的 (機能的分子) ~
    3. 抗体医薬 ~細胞表面の標的 (必ずしも機能的分子でなくて良い) ~
    4. チェックポイント抗体 ~非特異的がん免疫活性化~
    5. 細胞免疫療法 ~抗原特異的がん免疫活性化~
    • 質疑応答

第3部. iPS細胞を用いたがん幹細胞モデル作成のポイントとその評価

(2015年5月20日 14:30〜16:00)

  1. がん幹細胞とiPS細胞
    1. iPS細胞
    2. がん幹細胞
    3. iPS細胞とがん幹細胞の違い
  2. iPS細胞からがん幹細胞へ誘導する方法
    1. がん細胞株の培養と培養上清の調製
    2. iPS細胞をがん幹細胞へ誘導する
    3. がん幹細胞へ誘導されたかどうかのチェックはまず未分化性
    4. 分化能の持っているか
    5. 自己複製能を持っているか
    6. in vivoで悪性腫瘍が形成されるか
  3. iPS細胞からがん幹細胞を作成する意義
    1. あらゆる種類のがん細胞を作り出すポテンシャル
    2. 従来は体内に発生した“がん”から摘出されていた
    3. 患者さんが居なくてもできる幅広いがん研究
  4. iPS細胞から作成したがん幹細胞の利用方法
    1. がん幹細胞パネルによる制がん剤スクリーニング
    2. 担がんマウスによるin vivoモデル
    3. 浸潤転移のモデル
    4. 腫瘍血管新生のモデル
    5. がん幹細胞のコレクション
    6. がん幹細胞のパターン化
    • 質疑応答

講師

  • 汐田 剛史
    鳥取大学大学院医学系研究科 遺伝子医療学部門
    教授
  • 保仙 直毅
    大阪大学大学院医学系研究科癌幹細胞制御学寄附講座
    准教授
  • 妹尾 昌治
    岡山大学大学院自然科学研究科生命医用工学専攻 ナノバイオシステム分子設計学
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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