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炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望

炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望

~診断・治療におけるバイオマーカー、炎症性腸疾患病診連携の重要性~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年11月14日〜21日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年11月19日まで承ります。

概要

本セミナーでは、まず炎症性腸疾患における基本的な疾患概念について、ポイントを押さえながらできるだけ分かりやすく解説し、次に実臨床において診断や治療を進めるうえで欠かすことができないCRPやLRGなどバイオマーカーの使い方について、それぞれのメリット・デメリット、また今後の展望についてエビデンスを提示しながら解説いたします。
更に、今回は特に治療選択肢の多い潰瘍性大腸炎に絞って、当院における治療薬選択の現状や問題点を、実際の症例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2025年11月13日(木) 12時30分16時30分

修得知識

  • 炎症性腸疾患の疾患概念の基礎
  • 炎症性腸疾患診療におけるバイオマーカーの重要性
  • 潰瘍性大腸炎治療の実際と今後の展望
  • 炎症性腸疾患病診連携の現状
  • 病診連携を踏まえた分子標的薬のポジショニング

プログラム

 炎症性腸疾患患者は近年右肩上がりに増加しており、以前のような難病の括りでは収まらず、common diseaseの様相を呈しております。それ故、患者もまた多様性に富んでおり、実臨床において治療をわかりやすく提示し実践することの重要性は日に日に高まっております。
 一方で、近年、IL-23p19製剤やJAK阻害薬およびS1P受容体調節薬など新規の炎症性腸疾患治療薬も続々と上市され、治療の選択肢が大幅に増加しました。このことは患者にとっては福音ですが、医療者側からすれば、どの薬剤をどういった患者にどのタイミングで用いるのか、その基準や根拠について日々頭を悩ますこととなり、炎症性腸疾患治療の複雑性や専門性が以前より格段に増したと言えます。そのため、これらを外の世界から理解することも非常に難しいのが現状かと思います。
 本セミナーでは、まず炎症性腸疾患における基本的な疾患概念について、ポイントを押さえながらできるだけ分かりやすく解説し、疾患イメージを持って頂きたいと思います。次に実臨床において診断や治療を進めるうえで欠かすことができないCRPやLRGなどバイオマーカーの使い方について、それぞれのメリット・デメリット、また今後の展望についてエビデンスを提示しながらお話いたします。
 更に、今回は特に治療選択肢の多い潰瘍性大腸炎に絞って、当院における治療薬選択の現状や問題点を、実際の症例を交えて考えてみたいと思います。また治療薬選択のために、近年その重要度が特に増しているShared Decision Making : SDMの実際や、当地の地域特性を踏まえた病診連携の現状についても併せてお話した上で、今後の実臨床における分子標的薬のポジショニングについても論じることができればと考えております。
 基本的な疾患概念の体系的な理解は、薬剤の必要性や重要性についてのより深い理解に繋がります。明日からの企業活動がより自信を持って取り組めるようなセミナーにできればと考えておりますので、ぜひ皆様ご参加ください。

  1. 炎症性腸疾患の基本的な疾患概念
    1. クローン病について
      1. 疫学
      2. 臨床症状と診断
      3. 病態生理
    2. 潰瘍性大腸炎について
      1. 疫学
      2. 臨床症状と診断
      3. 病態生理
  2. 実臨床におけるバイオマーカーの位置づけと未来
    1. 現在の実臨床におけるバイオマーカー
      1. 血清バイオマーカー
      2. 便中バイオマーカー
    2. 今後臨床応用が期待されるバイオマーカー
      1. 新規バイオマーカー
  3. 潰瘍性大腸炎における治療選択と諸問題
    1. 潰瘍性大腸炎治療の現状
      1. 治療指針と治療ガイドライン
      2. 何を目指して治療をするのか
      3. 治療薬選択の問題点
    2. Shared Decision Making : SDM
      1. SDMとは
      2. IBD診療におけるSDMの意義
      3. IBD診療におけるSDMの実際
    3. 当院における分子標的薬治療の現状
      1. 使用実績
      2. 継続使用状況
      3. 当院における分子標的薬選択の実際とポジショニング
  4. 山形における炎症性腸疾患病診連携 (IGATA NET)
    1. 炎症性腸疾患病診連携の重要性と現状
    2. クリニックと基幹病院の差異
    3. 病診連携を踏まえた分子標的薬選択の実際とポジショニング
  5. 今後の展望

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

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  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
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アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年11月14日〜21日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

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