技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

物理劣化・物理再生理論に基づいたリサイクルプラスチックの高度物性再生技術と高度循環型社会構築

現場に役立つ再生技術を習得するための

物理劣化・物理再生理論に基づいたリサイクルプラスチックの高度物性再生技術と高度循環型社会構築

オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2025年10月10日〜16日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、プラスチックの物性低下原因について、高分子の基礎物性から考察し、高分子が持つ自己再生能力に注目した物理劣化・物理再生理論について基礎から学び、新たな視点での環境配慮設計やマテリアルリサイクルでの高度物性再生プロセスを通じた資源循環システムの構築の具体的な方針について解説いたします。

開催日

  • 2025年10月3日(金) 10時00分16時00分

受講対象者

  • プラスチックの資源循環に関心のある方
  • 高分子の力学物性発現メカニズムに関心のある方
  • プラスチックの高性能化に関心のある方

修得知識

  • プラスチック、特に高分子の物性発現メカニズム一般に対する知見
  • 物理劣化・物理再生理論
  • レオロジーならびに高分子結晶に関する一般的な知識
  • 最新の解析手法

プログラム

 現在カーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーに関連する技術開発に対し、世界的に大きな関心が寄せられている。特にプラスチックは身近に大量に使用されている、再利用可能な炭素源となりうる素材でもあり、またそれにより環境負荷の低減も見込まれることから、率先して環境配慮設計やリサイクルに取り組むべき対象とされている。しかしリサイクルプラスチックは再生不可能な化学劣化により物性が低下しているとされてきた。
 本講座では、プラスチックの物性低下原因について、高分子の基礎物性から考察し、高分子が持つ自己再生能力に注目した物理劣化・物理再生理論について基礎から学び、新たな視点での環境配慮設計やマテリアルリサイクルでの高度物性再生プロセスを通じた資源循環システムの構築の具体的な方針について述べる。

  1. 高分子の基礎知識とプラスチック製品
    1. 高分子の基礎知識
    2. プラスチック産業の歴史
    3. プラスチック製品と物性
  2. プラスチックリサイクルへの期待
    1. サーキュラーエコノミー・カーボンニュートラルから見たプラスチックリサイクル
    2. プラスチックリサイクルに求められる姿
  3. プラスチックの劣化やリサイクル性に影響する物理劣化・物理再生のメカニズム
    1. 化学劣化と物理劣化
    2. 物理劣化・物理再生理論の基礎
      1. 物理劣化と高分子の基礎物性
      2. プラスチックの自己再生能力を活かした物理再生
  4. 使用済みプラスチックの劣化した物性を再生可能にするためのプロセス
    1. 物理劣化・物理再生理論と樹脂溜まり部のメカニズム
      1. 樹脂溜まり部が設置された押出機の機能
      2. 流動制御による高度な樹脂溜まり部の応用
  5. マテリアルリサイクルにおいて物性の再生に成功した具体的事例とそのポイント
    1. 射出成形における物理劣化・物理再生現象
    2. 流動制御した射出成形
      1. 流動制御による高度射出成形
      2. 高度射出成形品のリサイクル特性
  6. 物理劣化・物理再生の最新解析手法とそのポイント
    1. FT-IR
    2. ラマン光
    3. TEM
    4. AFM/SPM
    5. DSC
    6. 溶融粘弾性
    7. コンピュータシミュレーション
  7. まとめ

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年10月10日〜16日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/12 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2025/12/12 高分子技術者のためのレオロジー (入門と活用) オンライン
2025/12/12 シランカップリング剤の基礎、反応メカニズム、各種応用、その評価 オンライン
2025/12/12 塗装・コーティング・フィルム製造現場のゴミ・異物対策セミナー 東京都 会場・オンライン
2025/12/12 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2025/12/12 油脂結晶化の基礎と構造制御 オンライン
2025/12/15 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2025/12/15 ケミカルリサイクル技術の基本、手法の適用・選択と技術開発動向 オンライン
2025/12/15 プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法 オンライン
2025/12/15 溶解度パラメータの基礎・求め方から実務事例・最新研究事例 オンライン
2025/12/16 晶析操作の基礎と結晶粒子群特性の制御 東京都 オンライン
2025/12/16 溶解度パラメータの基礎・求め方から実務事例・最新研究事例 オンライン
2025/12/17 生体親和性材料の界面設計・評価・スクリーニング オンライン
2025/12/18 プラスチック射出成形の基礎知識とトラブルシューティング オンライン
2025/12/18 架橋剤を使うための実際的知識 オンライン
2025/12/18 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2025/12/18 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2025/12/18 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/12/18 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/12/19 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 微生物を用いた有用物質生産技術の開発
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/12/15 欧州のリサイクル 総合分析
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用