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分析法バリデーションにおける基準値設定と分析法変更時の同等性評価およびOOS・OOT対応とその統計学的視点

分析法バリデーションにおける基準値設定と分析法変更時の同等性評価およびOOS・OOT対応とその統計学的視点

~分析能パラメータの要求事項対応:特異性、直線性、検出/定量限界、併行制度、室内再現精度 / 「基準値設定」「同等性評価」「2群の平均値の差」「工程能力指数」「OC曲線」など~
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関連するセミナーと同時申し込みで、割引が適用されます。

概要

本セミナーでは、分析法バリデーションに必要な統計学の背景とその意味を解説し、その活用について、Excelを用いた演習を交えて解説いたします。

配信期間

  • 2025年9月11日(木) 13時00分2025年9月26日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年9月11日(木) 13時00分

修得知識

  • 分析法バリデーションの基準値設定の考え方とその方法
  • 同等性評価
  • OOS・OOTの対応と統計学的アプローチ
  • 分析法バリデーションのガイドライン要求事項
  • 統計計算の基本
  • 仮説検定の基礎
  • 工程能力指数、OC曲線 (抜取り検査) など

プログラム

 分析法バリデーションおける基準値設定と同等性評価を理解するには、分析法バリデーションの基礎知識と統計解析の知識が欠かせない。
 そこで本セミナーでは、本シリーズの別セミナーで解説した分析法バリデーションに関するガイドラインの要約を最初に説明するとともに、統計解析のまとめを簡潔に復習する。
 それらの基礎知識の上に、基準値設定と同等性評価について解説する。すなわち、基準値設定の考え方と、計算による基準値の求め方やその評価について述べ、また「2群の平均値の差」の検定と、その先にある同等性評価について解説する。さらには製造工程などの品質管理で用いられる「工程能力指数」や抜取り検査での「OC曲線」などにも触れる。
 また、OOS・OOTの対応にも統計学の知識が欠かせない。具体的事例として、小林化工における製造工程での経口水虫薬に睡眠薬が混入した薬害事件を例にしてOOS・OOTの対応を説明する。

  1. 分析法バリデーションとその前提
    1. 分析法バリデーションとは
    2. 分析法バリデーションの前提
  2. 分析能パラメータのガイドライン
    1. 特異性における要求事項
    2. 直線性における要求事項
    3. 検出限界、定量限界における要求事項
    4. 真度における要求事項
    5. 併行精度における要求事項
    6. 室内再現精度
      1. 室内再現精度の要求事項
      2. 室内再現精度と分散分析
      3. 分散分析表の計算
      4. 室内再現精度の計算
  3. 統計解析の基礎知識
    1. 「母集団と標本」及び「統計学でよく使われる記号」について
    2. 平均値と分散、標準偏差及び不偏推定量
    3. エクセルの利用
    4. 確率分布と信頼区間
      1. 正規分布
      2. t分布
      3. χ2分布とF分布
      4. 信頼区間と仮説検定、p値
  4. 基準値設定
    1. 基準値設定の考え方
    2. 一般的な基準値の参考例
    3. 計算による「精度の基準値」の求め方とその評価
      1. 生産者危険率から室内再現精度の基準値を計算
      2. 消費者危険率から室内再現精度の基準値を計算
      3. 室内再現精度の基準値の確定と分析法の評価
    4. 計算による「生産者危険率の基準値」の求め方とその評価
    5. 含量規格と仕込み量の設定における精度の評価例
  5. 同等性評価
    1. 「2群の平均値の差」の検定
    2. スチューデントの t-検定
    3. ウェルチの t-検定
    4. 「2群の平均値の差のt-検定」の手順と計算例
    5. 平均値の差の同等性の評価
    6. n数をどうするか
  6. 工程能力指数、OC曲線
    1. 工程能力指数
    2. 抜取り検査とOC曲線
  7. OOS・OOT対応と統計学的視点
    1. OOSの考え方と背景
    2. GMP省令、PIC/Sガイドライン、FDAガイドライン
    3. OOTの考え方と背景
    4. 小林化工における製造工程での経口水虫薬に睡眠薬が混入した薬害事件
    • 質疑応答・名刺交換

講師

主催

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複数名
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
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