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電子実験ノート活用への仕組み作りと定着のポイント

電子実験ノート活用への仕組み作りと定着のポイント

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、利用が思うように進まない電子実験ノートについて取り上げ、紙と電子のハイブリッド、現場ユーザとの関係構築など定着化のポイントを解説いたします。

開催日

  • 2025年6月12日(木) 10時30分16時15分

プログラム

第1部 紙を使うことを前提にした電子実験ノートシステム導入と定着化のポイント

(2025年6月12日 10:30〜12:00)

 研究開発現場では「前任者の実験手順が分からない」、「紙ノートの山から情報を探すのに莫大な手間がかかる」、「他の誰かが既にやった実験を、知らずに繰り返してしまう無駄が発生する」など、情報管理の課題が山積しています。その一方で、従来から研究者個人が使用する紙ノートは手軽で使い易いため捨てがたいものです。
 そこで本セミナーでは、紙ノートの良さを活かしながら緩やかにDX化を実現し、OCR技術で検索可能な資産へと変換する方法をご紹介します。「JikkenNote」という紙と電子のハイブリッド式実験ノートの導入事例から、手書きの使いやすさとデジタルの検索性を両立させる具体的プロセスをお伝えします。そして、研究者・技術者の抵抗感を軽減しながら組織への定着を促し、研究開発力を高める電子実験ノート活用の全体像を把握できる機会とさせて頂きます。

  • 自己紹介・事業紹介
  • 本講演の目的
  • DXとは
  • DXの壁
  • DXが進んでいない代表例としての研究開発
  • なぜ研究開発DXは進まないのか
  • どこから研究開発DXに着手するか
  • 実験ノートとは
  • 紙のノートの問題点
  • 電子実験ノートの歴史
  • 電子実験ノートの普及率と課題
  • 既存の業務フローのまま利用可能なツールを提案
  • 一歩進んだデジタライゼーション
  • 電子実験ノート活用の仕組み作り
  • 電子実験ノートの定着のさせ方
  • 今後の研究開発DXに向けて
  • まとめ
  • 質疑応答

第2部 電子実験ノート活用への仕組み作りと定着のさせ方

(2025年6月12日 13:00〜14:30)

  • 電子ラボノートの活用方針
  • 電子ラボノートの重要性
  • 研究デジタルトランスフォーメーション
  • 実験値をMIに活用するまで
  • 電子ラボノートの導入戦略
  • データ収集のためのカルチャー
  • オープンマインド
  • 質疑応答

第3部 電子実験ノート利活用の仕組みづくりと現場浸透への取り組み

(2025年6月12日 14:45〜16:15)

 当社では社内情報の蓄積、共有、活用を目的として、2019年より電子実験ノートの適用を進めてきました。当初は技術情報の蓄積と共有を主なメリットとして電子実験ノートを推進してきましたが、それだけではユーザには直接的なインセンティブとはなりにくく、利用が思うように進みませんでした。これまで地道に電子実験ノートを使いたくなる理由を収集・共有して、使いたくない理由を把握してその解消に努めてきました。
 本講演では、普及活動の中で奏功した施策と、失敗例も交えてお話します。

  1. 電子実験ノートとは
    1. 電子実験ノートに期待した点
    2. 当社の電子実験ノートの推進体制
    3. 国内外の電子実験ノートの利用状況
  2. 研究現場における課題と電子実験ノート導入
    1. 当社の技術情報活用の課題
    2. 電子実験ノートの意義と目的
    3. 電子実験ノート (BIOVIA Notebook) の特徴
    4. 電子実験ノート以外のツールとの比較
  3. 電子実験ノート導入の課題と対応
    1. 導入後の課題とユーザの抵抗
    2. 機能追加による電子実験ノート価値向上
  4. 各ステークホルダーのモチベーションを考える
    1. 上層部、現場研究者、知財担当者の利用動機
    2. 社内横展開 (事例共有) 活動について
  5. 現場理解の重要性
    1. 現場ユーザとの関係構築
    2. キーマンを中心とした普及活動
  6. DXツールとしての電子実験ノート
    1. 当社が陥ったアンチパターン
    2. 電子実験ノートに求める役割
    3. 電子実験ノートを活用したMIの仕組み
    4. 電子実験ノート導入による定量的効果
    • 質疑応答

講師

  • 高野 泰朋
    東京大学 未来ビジョン研究センター
    客員研究員
  • 船津 公人
    奈良先端科学技術大学院大学 データ駆動型サイエンス創造センター
    センター長, 特任教授
  • 川原 悠
    株式会社レゾナック 計算情報科学研究センター 情報・インフォマティクスグループ
    チーフ・リサーチャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 230,000円(税別) / 253,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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