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プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策

プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策

~発泡剤、成形方法、評価方法、トラブル対策~
オンライン 開催

視聴期間は2025年5月21日〜6月3日を予定しております。
お申し込みは2025年5月21日まで承ります。

概要

本セミナーでは、プラスチック発泡体の原理、製法、評価方法を中心に、不良原因と対策について具体的な事例を交えながら広範囲に解説いたします。

配信期間

  • 2025年5月21日(水) 10時30分2025年6月3日(火) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年5月21日(水) 10時30分

受講対象者

  • プラスチック発泡成形の技術者
  • プラスチック発泡成形でトラブルを抱えている方
  • これからプラスチック発泡成形に携わる方

修得知識

  • プラスチック発泡体の特徴や製法
  • 発泡の原理 (理論) と制御方法
  • 発泡体の各種評価方法
  • 発泡成形に関連するトラブル、不良原因と対策

プログラム

 プラスチック発泡体はプラスチックを無数の気泡で膨らませた材料です。通常のプラスチック製品では、気泡の混入は外観や強度を損なう成形不良であり敬遠されるところですが、うまく気泡構造が制御された発泡体は軽量・剛性・断熱性・絶縁性・柔軟性など優れた特性を発揮します。軽量化による燃費向上が重要視される自動車分野などでは、近年発泡体の適用部品が増えています。一方、発泡体は材料を瞬間的に不安定な状態に持ち込み気泡を発生させ大変形させるプロセスであるため、材料特性や、条件の不一致によって、思ったような発泡体が得られないことや安定して成形できないことがあります。
 そこで本講座では、初歩的なプラスチック発泡体の原理、製法、評価方法を中心に、不良原因と対策についても具体的な事例を交えながら広範囲に解説します。特に、発泡射出成形、超臨界バッチ発泡成形、プレス発泡成形に関しては、実際の研究開発の経験からのアドバイスが出来ると思います。また、近年のプラスチック発泡成形に関する近年の研究開発動向についてもご紹介したいと思います。

  1. はじめに
    1. プラスチック発泡体の市場
    2. プラスチック発泡体の特徴と用途
  2. 発泡剤
    1. 物理発泡剤
      • 二酸化炭素
      • 窒素など
    2. 化学発泡剤
      • 炭酸水素ナトリウム
      • アゾジカルボンアミドなど
    3. その他の発泡剤
      • 熱膨張性マイクロカプセルなど
  3. 成形方法
    1. 非連続的成形法
      • プレス発泡
      • 超臨界バッチ発泡など
    2. 連続的成形法
      • 射出発泡など
  4. プラスチック発泡体に用いられる樹脂の種類
    1. 熱可塑性樹脂
      • ポリスチレン
      • ポリエチレン
      • ポリプロピレンなど
    2. 熱硬化性樹脂
      • エポキシ
      • 架橋ポリエチレンなど
    3. 樹脂の流動性
      • MFR
      • 動的粘弾性
      • キャピラリーレオメータ
      • 伸長粘度など
  5. プラスチック発泡体の評価方法
    1. 機械的特性
      • 圧縮
      • 曲げ
      • 耐衝撃性
      • 動的粘弾性など
    2. 熱的特性
      • 熱伝導率
      • 熱収縮率
      • 線熱膨張率など
    3. その他の特性
      • 密度
      • 独立気泡率
      • 気泡構造観察など
  6. 発泡に関する原理、理論
    1. 古典的核生成論
    2. 気泡成長理論
  7. トラブル対策 〜原因の究明と対策方法〜
    1. 材料由来
      • 色変え不良
      • 異物混入
      • 分散不良など
    2. 成形条件由来
      • 熱劣化
      • 各種成形不良など
    3. 反応条件由来
      • 架橋不足
      • 発泡剤分解不足など
  8. 近年のプラスチック発泡体に関する研究開発動向
    1. プラスチック発泡成形分野の研究課題
    2. 気泡制御に関するテーマ
    3. ナノセルラー発泡体
    4. 発泡体強化、機能付与に関するテーマ
  9. 質疑応答

講師

  • 伊藤 彰浩
    地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 材料・素材技術グループ
    主席研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年5月21日〜6月3日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

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