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廃プラスチックのリサイクル最新動向

廃プラスチックのリサイクル最新動向

~動き出した廃プラスチックのケミカルリサイクル / 国内外のリサイクル技術・関連規制・企業動向と今後の展望~
オンライン 開催

このセミナーは2025年3月に開催したセミナーのオンラインセミナー:オンデマンド配信です。
オンラインセミナーは、視聴方法のご案内メールの到着日より10営業日の間、動画をご視聴いただけます。
お申込は、2025年7月30日まで受け付けいたします。
(収録日:2025年3月27日 ※映像時間:約3時間)

概要

持続可能な社会実現に向け、世界中で廃プラスチックのリサイクル技術開発とそのビジネス化が加速しています。
本セミナーでは、近年の廃プラスチックのリサイクル技術や関連ビジネス・企業動向に明るい、アイシーラボの室井氏を講師に迎え、国内外の廃プラスチック処理・規制の現状から、欧州を中心としたメカニカルリサイクルの潮流、液化・ガス化・モノマー化など、期待されるケミカルリサイクルの技術開発と今後の技術トレンドまで、最新動向を解説いたします。

申込期間

  • 2025年4月1日(火) 13時00分2025年7月30日(水) 16時30分

受講対象者

  • リサイクル事業に関わる方、関心を持っている方
  • メカニカルリサイクル / ケミカルリサイクルに携わっている方
  • リサイクルビジネスに興味のある方、新規事業を検討している方

修得知識

  • 欧米を中心とした世界の廃プラスチックのリサイクル技術
  • 廃プラスチックのメカニカルリサイクルとケミカルリサイクル技術
  • 廃プラスチックリサイクルビジネスの国内動向

プログラム

 廃プラスチックのリサイクルは地球温暖化対策や海洋汚染対策だけでなく、資源の有効利用のため必須の技術である。世界第2位のプラスチック消費国の日本にとっては喫緊の課題とも言える。既に、欧州では、再生プラスチックの一定量の使用が義務付けられ、日本も追従することになった。PETボトルto ボトルの回収再利用は30%を超えた。着色PETボトルやPET繊維の回収再利用も始まった。欧州では自動車のプラスチック部品への再生品の使用も義務付けられようとしている。日本で使用済みプラスチックの再生ができないと欧州への自動車の輸出が困難となってしまう。
 欧米では、廃プラスチックを熱分解し、分解油として石油化学のナフサクラッカーに投入するプラントが次々と稼働を始めている。日本でも、まもなく稼働を始める。既存のナフサクラッカーやポリマーの製造装置が、そのまま使えるため実際的な方法である。これらの最新技術と最新動向を解説する。

  1. 廃プラリサイクルの現状
    1. 世界の廃プラ規制動向
    2. 日本の廃プラ規制
    3. 容リ法
  2. 廃プラのメカニカルリサイクル
    1. 廃プラの選別技術
      • EREMA
      • TOMURA
      • プラニック etc.
    2. 廃ポリスチレンのメカニカルリサイクル
    3. 廃プラスチックの化学的マテリアルリサイクル
      1. ポリオレフィンボトル
      2. 溶媒によるリサイクル
        • PP
        • PS
    4. フィルムの脱インキ技術
    5. 添加剤による廃プラのアップグレーディング
  3. 廃プラのケミカルリサイクル技術
    1. PETのリサイクル
      • 溶融重合
      • 解重合
    2. 廃ポリスチレンのケミカルリサイクル
    3. 廃PMMAのケミカルリサイクル
    4. ポリ乳酸のリサイクル
    5. ポリカーボネート, ナイロン他
  4. 廃タイヤのリサイクル
  5. 廃プラの熱分解
    1. 熱分解の方法
    2. Cl, Sの除去
    3. 熱分解試験方法
  6. 廃プラの液化
    1. 廃プラから燃料油の合成
      1. 熱分解炉
      2. マイクロ波による熱分解
    2. 廃プラからナフサ原料の製造
      • Quanta Fuel
      • Mura Technology etc.
    3. 世界の廃プラリサイクル会社の動向
      • BASF
      • Dow
      • NESTE
      • Shell
      • ExxonMobil
      • SK
      • インドラマ etc.
    4. マスバランス方式
    5. 動き出した日本のケミカルリサイクル
      • 三菱ケミカル
      • 三井化学
      • 出光興産
      • 住友化学 etc.
  7. 廃プラから化学品の合成
    1. 廃プラから軽質オレフィンの製造 (モノマー化)
    2. 廃プラから芳香族の製造
    3. 廃プラからアスファルト改質剤の製造
    4. 廃プラから界面活性剤の合成
  8. 廃プラのガス化
    1. 廃プラガス化による合成ガスの製造
      1. 廃プラから水素の製造
      2. 廃プラ合成ガスの精製
      3. サワーシフト反応
    2. 廃プラガス化合成ガスから燃料油の合成
      1. 廃プラからFT合成による燃料油の合成
      2. 廃プラTIGASプロセスによる燃料油の合成
    3. 廃プラガス化による合成ガスから化学品の合成
      1. 廃プラガス化水素からアンモニアの合成
      2. 廃プラガスからメタンの合成
      3. 廃プラからメタノールの合成
      4. 廃プラからエタノールの合成
      5. エタノールからエチレンの製造
    4. 廃プラ含有都市ゴミから航空燃料の製造
      • Furclum (現状)
      • LanzaJet
      • Shell
  9. 廃プラのケミカルリサイクルビジネスの展望
    1. 都市ゴミ焼却との組み合わせ
    2. 廃プラケミカルリサイクルビジネスの展望
  10. Q & A

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

オンデマンドセミナーの留意点

  • 申込み後、セミナーのキャンセルは承りかねます。 予めご了承ください。
  • 録画セミナーの動画をお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
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本セミナーは終了いたしました。

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