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リチウムイオン電池の基礎と高性能化を実現するシリコン負極の最新技術

リチウムイオン電池の基礎と高性能化を実現するシリコン負極の最新技術

~リチウムイオン二次電池や全固体電池の性能向上を目指す実用化に向けた要素技術~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年3月13日〜27日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年3月25日まで承ります。

概要

本セミナーでは、カーボンニュートラル社会の実現ならびにSDGsの達成に必須となるバッテリーの性能向上において、ブレークスルーの一つに挙げられているシリコン負極材料の創製技術について解説いたします。
リチウムイオン二次電池や全固体電池の蓄電容量と充放電サイクル寿命等の性能面の向上を目指す実用化に向けた要素技術について解説いたします。

開催日

  • 2025年3月12日(水) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • バッテリーの製造、性能検証、材料の量産化に関わる方
  • 既存材料をバッテリー用途に展開したい方
  • バッテリー用負極材料を検討している方

修得知識

  • シリコン負極の基礎
  • シリコンナノ粒子表面への微細加工技術
  • 蓄電容量を向上させるシリコン負極への機能性付加技術
  • 充放電サイクル寿命を向上させるシリコン負極への機能性付加技術

プログラム

 温室効果ガスの削減は地球規模の課題であり、2015年にパリ協定が締結されています。その中で、日本は中期目標として2030年の温室効果ガスを2013年度の水準から26%削減することを目標に定めています。この目標を達成するためには、様々な用途で広く利用されているリチウムイオン二次電池、近年では全固体電池等のバッテリーの高性能化が急務であり、2030年にかけてバッテリーの需要拡大が見込まれております。この状況下において、世界規模で推進されている電気動力車 (EV車) 等の普及に向けた高性能バッテリーの開発が必要となります。
 本セミナーでは、カーボンニュートラル社会の実現ならびにSDGsの達成に必須となるバッテリーの性能向上において、ブレークスルーの一つに挙げられているシリコン負極材料の創製技術について解説します。ここでは、粒子径の制御技術や最新技術である粒子表面への低コストかつ簡易な微細加工技術について解説します。さらに、リチウムイオン二次電池や全固体電池の蓄電容量と充放電サイクル寿命等の性能面の向上を目指す実用化に向けた要素技術について解説します。

  1. リチウムイオン電池の動向と課題
    1. リチウムイオン電池の動向
    2. リチウムイオン電池への要求
    3. リチウムイオン電池材料の開発状況
  2. シリコン負極の課題と解決技術
    1. リチウムシリコン合金によるシリコンの体積膨張とその緩和技術
    2. シリコン表面の保護被覆層 (固体電解質界面 (SEI) 層) の崩壊とその緩和技術
    3. シリコン/導電助剤配合比による蓄電容量と充放電サイクル寿命の影響
  3. シリコン負極を用いたリチウムイオン電池の性能
    1. 体積膨張緩和を目指したシリコン負極の微粉化による充放電サイクル寿命の効果
    2. SEI層の崩壊緩和を目指したシリコン負極への金属被覆による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
    3. 電気伝導向上を目指したシリコン負極への不純物添加による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
    4. 電気伝導向上を目指したシリコン負極への2次元材料被覆による充放電サイクル寿命の効果
    5. 導電助剤の未添加を目指したシリコン/グラフェン複合負極による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
  4. シリコン負極を用いた全固体電池の性能評価
    1. 液体電解質と固体電解質の違い
    2. 電気伝導向上を目指したシリコン負極への不純物添加と二次元材料被覆による蓄電容量と充放電サイクル寿命の効果
  5. 今後の展望

講師

  • 佐藤 慶介
    東京電機大学 工学部 電気電子工学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年3月13日〜27日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

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