技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法

高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法

~狙い通りの分散を実現する分散剤の選択・配合・添加技術~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年11月7日〜20日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年11月7日まで承ります。

概要

本セミナーでは、微粒子分散について分散化から安定化までのプロセスを一貫して解説し、期待する分散を実現、維持するための指針について詳解いたします。

開催日

  • 2024年10月22日(火) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 微粒子分散に関連する技術者、開発者、研究者
    • 粉体
    • 高分子
    • 塗料
    • インク
    • 機能性材料
    • 接着剤
    • エラストマー
    • 医薬品
    • 化粧品食品
    • サプリメント など

修得知識

  • 高分子分散剤の作用機構
  • 溶媒特性/粒子特性に合わせた分散剤の選び方
  • 溶解度パラメータと酸塩基度の求め方
  • 高分子分散剤の添加法と攪拌/混錬法
  • 分散安定性試験法

プログラム

 高分子分散剤 (以下、分散剤) は、合成技術の進歩とともに、構造や官能基に工夫を凝らした様々な製品が開発されており、選ぶのに苦慮する場合も少なくありません。分散剤は、適剤適処、すなわち溶媒特性や粒子特性に合わせた取捨選択が不可欠です。また効果的な活用には、添加量や添加法にも注意が必要で、過少添加や過剰添加、一括添加や分割添加の違いなどは、分散系の安定性や品質に重大な影響を及ぼします。さらに適切な攪拌機/混錬機の選択、および攪拌条件の最適化も見過ごせません。
 本セミナーでは、高分子分散剤の選定・使い方から試験法まで一貫して解説いたします。また、高分子合成技術と新規高分子分散剤の開発例について紹介いたします。

  1. 分散剤の作用機構
    1. 分散系の調製工程と課題
      1. ぬれ/分散化工程
      2. 分散安定化工程
      3. 貯蔵安定化工程
    2. 分散剤の作用機構
      1. 静電反発作用
        • 水中における静電反発作用
        • 有機溶媒中における静電反発作用
        • ゼータ電位の測定
      2. 立体反発作用
        • 相互作用パラメータと良溶媒の選択
        • ポリマーブラシとナノ粒子分散
      3. 静電立体反発作用
      4. 枯渇作用と疎水性引力
      5. 粒子間のキャピラリー力
  2. 分散剤の種類と応用例
    1. 汎用分散剤の種類
      1. 界面活性剤型と高分子型
      2. 汎用高分子分散剤と応用例
        • ブロック型分散剤
        • くし型分散剤と枯渇分散化への応用例
      3. 界面活性剤型分散剤と応用例
    2. リビングラジカル重合と分散剤の開発例
      1. ポリマーブラシ型分散剤
      2. 高分岐くし型分散剤
      3. スター型分散剤
      4. ジブロックナノ粒子型分散剤
  3. 分散剤の取捨選択と効果的に活用するための必須知識
    1. 分散剤の取捨選択におけるポイント
    2. 分散剤/粒子の溶解度パラメータ (HSP値) の求め方
      1. HSP値の利用法
      2. 化合物のHSP値の求め方
        • 原子団寄与法とソフトの利用
        • 溶解/膨潤法とハンセン球
      3. 粒子のHSP値の求め方
        • 凝集/沈降法
        • 低磁場パルスNMR法
    3. 溶解度パラメータを利用した分散剤の選び方
      1. 分散剤の溶解/伸張性と相互作用パラメータ
      2. 分散剤/粒子/溶媒間の最適HSP値バランス
      3. ダブルハンセン球を利用した分散剤の選び方
      4. 4DSP値を用いた分散剤の選び方
    4. 分散剤/粒子の酸塩基性と測定法
      1. 分散剤/粒子の酸塩基性の発現
      2. 電位差滴定法による酸価・アミン価の測定
      3. インバースガスクロマトグラフィー法
    5. 吸着性/酸塩基性を利用した分散剤の選び方
      1. 粒子特性に合わせた分散剤の選び方
        • 粒子の比表面積測定と分散剤の最適添加量
        • 粒子径と分散剤分子量の関係
      2. 溶媒特性に合わせた分散剤の選び方
        • 水系におけるイオン性分散剤の選び方
        • 有機溶媒系における酸塩基性の活用例
  4. 貯蔵安定化剤の種類と選び方
    1. 貯蔵安定化剤の種類
    2. コントロール凝集と架橋型分散剤
    3. キャピラリー懸濁液と応用例
      1. キャピラリー懸濁液とは
      2. 第二流体の選び方
      3. 水電解用電極材料の開発例
      4. 高密度/高電導材料の開発例
    4. チキソトロピーとチキソ剤の選択
      1. チキソトロピーの測定
      2. チキソ剤の種類と選び方
  5. 攪拌/混錬法
    1. 分散剤の一括添加と分割添加
      1. 単一成分系分散液
      2. 多成分系分散液
    2. ブレード型撹拌機
    3. 湿式ジェットミル
    4. ビーズミル
    5. 三本ロールミル
    6. 二軸混錬押出機
  6. 分散安定性試験法
    1. 湿潤点・流動点
    2. フロック径法
    3. レオロジー法
      1. 流動曲線と流動構成式
      2. 降伏応力と凝集構造
      3. 動的粘弾性
    4. 低磁場パルスNMR法
    5. 小角X線散乱法
    • まとめ
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年11月7日〜20日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2024/12/11 粘着剤・粘着テープの剥離メカニズム・動的挙動と応力・変形・レオロジーコントロール オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/12 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2024/12/13 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン
2024/12/13 界面活性剤の選定・分析・評価方法と活用ノウハウ オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2024/12/16 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/16 分散剤の作用機構と種類・特徴およびナノ分散 オンライン
2024/12/17 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2024/12/17 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/12/17 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/17 シリコーンの基本知識と高機能化・トラブル対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集