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化学プロセスにおけるスケールアップとトラブル対応

化学プロセスにおけるスケールアップとトラブル対応

~各スケールアップ行程を基礎から学ぶ~
オンライン 開催

視聴期間は2024年8月20日〜29日を予定しております。
お申し込みは2024年8月27日まで承ります。

概要

本セミナーでは、化学プロセスにおけるスケールアップについて基礎から解説し、豊富なスケールアップトラブルの事例と対策を用いて解説いたします。

開催日

  • 2024年8月27日(火) 10時30分 2024年8月29日(木) 16時30分

修得知識

  • 簡単なスケールアップの化学工学理論
    • 熱伝導
    • 濾過
    • 撹拌
    • 抽出
  • 溶媒回収を考慮した溶媒の選択方法
  • 溶媒回収プロセス
  • プラントの安全性保持技術
  • スケールアップトラブル例

プログラム

 私は、旭化成にて、スクリーニング物質合成、パイロット設備での試作品製造、を通して有機化学、プロセス化学を学び、原薬・化学品の実機製造の仕事を担当する中で、化学工学と品質保証を勉強しました。
 この講演では、化学品や原薬のスケールアップ製造に対して、プロセス化学、化学工学、製品製造、品質保証の立場でどのようにスケールアップを捉えるべきなのか?
 広い分野の知識と経験をどのように総合させてスケールアップを進めればよいかについて語りたいと思います。

  1. スケールアップファクターの理論 S/V (Surface/Volume)
    1. 伝熱
      • スケールアップするとなぜ伝熱に時間がかかるのか?
      • 伝熱の基礎化学工学
      • 単純加熱・冷却
      • 再結晶の冷却
      • 反応熱除去考察
    2. 濾過
      • スケールアップでなぜ濾過不良が発生するのか?
      • 濾過の基礎化学工学
      • 加圧濾過
      • 遠心濾過
  2. 溶媒回収と溶媒の選択
    1. なぜ溶媒回収が必要か
    2. 溶媒回収トラブル
    3. 溶媒回収の基礎
    4. 無水溶媒回収
    5. 溶媒の選択について
  3. 撹拌のスケールアップ
    1. 撹拌のスケールアップはどう考えたらよいのか?
    2. 理論:先端速度、体積当たりの電力、循環回数の意味
    3. 反応、再結晶、などの撹拌を考える
  4. 抽出のスケールアップ
    1. 抽出工程でのトラブルは意外と多い
    2. 分液不良
    3. 抽出温度
    4. 溶存酸素の影響 (Pd (0) 除去)
  5. 結晶化のスケールアップ
    1. 微小結晶多発のメカニズム
    2. バッチ冷却再結晶のシミュレーション
    3. 微小結晶発生防止技術 (種晶添加およびセミバッチ晶析)
  6. 濾過と乾燥のスケールアップ
    1. 濾過/乾燥の装置
    2. 乾燥プロセスの熱収支
  7. プラントの安全性
    1. 溶媒の静電気爆発
    2. 溶媒と環境
  8. スケールアップトラブルの例 紹介
    1. 反応時のトラブル
      • 水添反応 反応時間延長
      • 低温反応 滴下時間延長
      • 加熱による焦げ
      • 反応時停電
    2. 分液時のトラブル
      • 分液不良
      • 抽出率低下
      • 残留金属規格外
    3. 濾過・乾燥時のトラブル
      • 濾過時間延長
      • 洗浄不良による品質不良
      • 乾燥時間延長
    4. その他のトラブル
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • 視聴期間は2024年8月20日〜29日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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