技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂・ゴム材料におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止・対策技術

樹脂・ゴム材料におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止・対策技術

~ブリードアウトの分析手法・発生原因の解析方法、外観不良原因の見分け方など~
オンライン 開催

視聴期間は2024年8月7日〜21日を予定しております。
お申し込みは2024年8月19日まで承ります。

概要

本セミナーでは、ブリードアウト現象を理解するために必要となる物理化学的事項と高分子材料の構造的特徴を基礎から解説いたします。
また、高分子用添加剤の概要をまとめるとともに、ブリードアウトの代表的分析手法を解説いたします。

開催日

  • 2024年8月19日(月) 12時30分 2024年8月21日(水) 16時30分

修得知識

  • ブリードアウト発生メカニズムの基礎
  • 高分子材料の代表的添加剤に関する知識
  • ブリードアウトの分析方法
  • 樹脂・ゴム材料の成型後の外観不良原因の見分け方
  • ブリード・ブルーム現象の発生原因の解析の方法

プログラム

 高分子材料には、成形加工時や使用中の劣化を防ぐために安定剤が配合されている。その他、成形性の改善や機能性の付与のためにも様々な物質を添加している。ブリードアウトとは、これらの各種添加剤が経時により凝集固化して材料表面に析出して粉化する現象である。
 本講では、ブリードアウト現象を理解するために必要となる物理化学的事項と高分子材料の構造的特徴を解説する。また高分子用添加剤の概要をまとめるとともに、ブリードアウトの代表的分析手法を解説する。

  1. ブリードアウトの熱力学
  2. プラスチックの種類及び用途
  3. プラスチックの分子構造およびモルフォロジー
    1. プラスチックの分子構造
    2. プラスチックのモルフォロジー
  4. プラスチック添加剤の改良目的と添加剤の種類
    1. 酸化防止剤
      • フェノール系酸化防止剤
      • リン系酸化防止剤
      • イオウ系酸化防止剤
    2. 光安定剤
      • UVA
      • HALS
    3. 添加剤による着色、変色機構
  5. 添加剤の溶解度と拡散係数
    1. 添加剤の液体溶媒とプラスチックへの溶解度の違い
    2. 添加剤の前処理による影響
    3. 添加剤のプラスチックの違いによる影響
    4. 添加剤分子の大きさや長さの影響
    5. プラスチックの結晶度による影響
  6. 添加剤のブリードアウトの原因
  7. ブリードアウトの理論および測定法
    1. プラスチック中での添加剤の溶解性の理論
    2. フィックスの拡散法則
    3. プラスチックフィルムやシートで拡散係数を求める方法
      1. Mass Uptake Experiments
      2. 添加剤添加フィルムの無添加フィルムへの移行実験
    4. ブリードアウトの分析方法
      1. 表面分析法
      2. ブリード物の分離分析
      3. ブリード物の分布状態観察
      4. ブリード物の結晶状態観察
  8. 相溶化技術の応用
  9. ブリードアウト現象の制御
  10. ブリードアウト対策の考え方

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年8月7日〜21日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/13 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2025/5/14 プラスチック、フィルムにおける応力/ひずみ発生のメカニズムとその評価、応用 オンライン
2025/5/14 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/15 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/5/15 ポリウレタンの物性制御と分析、応用 オンライン
2025/5/15 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/5/16 樹脂中へのフィラーの分散・配向制御とその応用 オンライン
2025/5/19 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2025/5/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2025/5/20 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2025/5/20 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/21 プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策 オンライン
2025/5/21 3Dプリンタを用いたゲルの成形技術 オンライン
2025/5/27 基礎から学ぶ実務者のための強度設計入門 オンライン
2025/5/30 プラスチックの強度・破壊特性と製品の強度設計および割れトラブル原因究明と対策 オンライン
2025/6/20 シリコーン製品の基礎と用途・取り扱いのポイント オンライン
2025/7/23 ゲル化剤の基礎知識およびゲル化手法・分子設計のポイント オンライン