技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオプラスチックの初歩から応用、最新技術・将来展望

バイオプラスチックの初歩から応用、最新技術・将来展望

~環境対策での役割・価値、生分解のメカニズムと制御、利用動向、リサイクルへの対応など~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、バイオプラスチックについて基礎から解説し、各製品分野での利用推進に役立つ内容を詳解いたします。

開催日

  • 2024年6月4日(火) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック関係のメーカーや商社に勤務する技術者
  • バイオプラスチックについて基礎から学びたい方

修得知識

  • プラスチックの基礎
  • プラスチックの環境問題と対策の概要
  • バイオプラスチックの基礎から応用、最新の動向

プログラム

 プラスチックスは、海洋汚染に加え、資源枯渇、温暖化などの環境問題が顕在化しており、この対策として、再生可能でCO2を固定化できる植物を原料にしたバイオプラスチックが重要となっています。
 本講演では、まず、プラスチックスの環境問題の現状について述べ、そして、バイオプラスチックの基礎から応用まで解説します。すなわち、バイオプラスチックの開発・利用の歴史、生分解性のメカニズムや分解性の制御、世界や日本での利用と技術開発の動向、今後の生産予想、さらに、代表的な種類の構造と物性や利用上の課題について説明します。その後、本講師が取り組んだ、高機能なバイオプラスチックの開発と製品適用の実例を紹介し、開発と製品適用のポイントを説明します。最後に、バイオプラスチックの今後の予想と目指すべき方向、さらに、リサイクルシステムへの対応について述べます。

  1. プラスチックの概論 (基礎、環境対策などの概況)
    1. 定義、生産規模、課題
    2. プラスチックの重要ポイント
      • 高分子の構造・形態による分類
      • 分子構造と重要物性の関係
        • 力学特性
        • 耐熱性
        • 溶融粘度
      • 製造方法や添加剤の利用
    3. 環境問題と対策
      • プラスチックの環境問題 (海洋汚染など) の状況
      • リサイクルや代替え材の利用などの対策や規制の動向
  2. バイオプラスチックの最新知識
    1. バイオプラスチックの基礎、重要ポイント
      • 定義と分類、利用価値・植物資源 (バイオマス) として利用可能な種類と生産量
      • 生分解性 (海洋分解性) のメカニズム、分解制御、評価方法
    2. 市場動向と課題
      • 世界と日本での生産の現状、利用の違いと成長見通し
      • 規制動向
    3. 主要なバイオプラスチックの解説 (構造・製法、現状の生産規模、課題)
      • ポリ乳酸・バイオポリエステル
        • PET
        • PBS
      • バイオポリオレフィン
        • PET
        • PP
      • バイオポリアミド・ポリヒドロキシアルカノエート (PHA)
      • セルロース系樹脂・デンプン変性樹脂・ポリブチレンアジペートテレフタレート (PBAT)
    4. 研究開発事例
      • 高機能なポリ乳酸複合材の開発
        • 高耐熱、難燃、高伝熱などの機能性の実現
        • 電子機器への利用
      • 新セルロース系バイオマスプラスチックの開発
        • 新構造での物性向上
        • 低CO2排出量の製造技術
        • 生分解性
        • 漆ブラック調の高装飾性・耐傷性の実現
      • 藻類系バイオマスプラスチックの開発
        • CO2排出量ゼロを目指した藻類培養 – 有価物回収 – 合成までの一環生産プロセス
  3. まとめと今後の課題と展望
    • プラスチックの総合的環境対策の中でのバイオプラスチックスの役割・方向性
    • バイオプラスチックのリサイクルシステムへの適用課題と対応

講師

  • 位地 正年
    環境・バイオ・プラスチックリサーチ
    代表

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 18,000円 (税別) / 19,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 18,000円(税別) / 19,800円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 54,000円(税別) / 59,400円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/18 高分子絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価 オンライン
2024/6/19 粘弾性測定を用いた材料物性評価 オンライン
2024/6/19 ポリウレタン技術 入門講座 オンライン
2024/6/20 高分子結晶化の基礎と制御および分析技術 オンライン
2024/6/20 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/6/21 熱分析入門 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 高分子の結晶化と相分離の基礎的理解および高分子ブレンドへの応用 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/27 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン